知られざるプレインカの謎をもとめて
セロセチン遺跡も訪問
北部2大観光地とワスカラン国立公園とチャビンデワンタル遺跡を満喫する

北部ペルー紀行10日間

PERU10D_064AA

ペルーの最高峰「ワスカラン山(6768m)」
ユンガイ慰霊公園(カンポサント・ユンガイ)
ユンガイ慰霊公園(カンポサント・ユンガイ)
ワラスからチャビンへ向かう途中の峠の風景
チャビン・デ・ワンタル遺跡/背後に聖なる山がそびえ立つ
チャビン・デ・ワンタル遺跡(神殿正面)
セチン遺跡/セチン戦士の石彫り
セチン遺跡/神殿正面と背後の丘
ワカラハダ博物館(チクラヨ)/シパン遺跡で発掘されたミイラと宝飾
トゥクメ遺跡(チクラヨ)/アドベ建造のピラミッド型神殿跡を展望台から俯瞰する
トゥクメ遺跡(チクラヨ)/展望台
月のワカから見た太陽のワカと居住区の跡(遺構)の様子
 
月のワカ/色鮮やかな壁画が今も残り、文化庁による修復が日々行われている
チャンチャン遺跡/部屋の仕切りには幾何学文様の壁が数多く見られる

モデルプランのおすすめ概要

南米屈指の絶景を誇る「ワスカラン国立公園」と古代アンデス文明発祥の地「チャビンデワンタル遺跡」、謎多き古代遺跡「セロ・セチン遺跡」、北部ペルーの2大観光地(チクラヨ・トルヒーヨ)をめぐる北部旅行です。

※ワラス⇒トルヒーヨ間は、専用車を利用します。
※トルヒーヨ⇒チクラヨ間は、バスを利用します。

ポイント
  • ワスカラン国立公園をガイドと一緒にハイキング。氷河を戴く美しい山々やエメラルドグリーンの湖水、珍しい高山植物など、ペルーの大自然をご堪能いただきます。下山後、「ユンガイ慰霊公園(カンポサント・ユンガイ)」を訪問します。
  • アンデス文明の始まりであるチャビン文化の代表的な遺跡「チャビン・デ・ワンタル遺跡」を訪問し、発掘された遺物を展示する近代的な博物館「国立チャビン博物館」を見学します。
  • ワラスからトルヒーヨへの移動途中に、チャビン文化よりも800年も古い「セロセチン遺跡」を訪問します。
  • チクラヨでは、ピラミッド群が残る「トゥクメ遺跡」と、モチェ&シカン文化の貴重な3つの博物館(シカン博物館、シパン王墓博物館、シパン遺跡&ワカラハダ博物館)を見学します。
  • トルヒーヨでは、チムー王国の首都「チャンチャン遺跡」と、モチェ文化の2大遺跡「太陽と月のワカ」と「エル・ブルホ遺跡」を観光します。
訪問する世界遺産

ワスカラン国立公園/チャビン(考古遺跡)/チャンチャン遺跡地帯

ワスカラン国立公園へ向かう途中の風景
ヤンガヌコ湖のひとつオルコンコチャ湖(男の湖)
ヤンガヌコ湖のひとつチナンコチャ湖(女の湖)
COLUMN

ワスカラン国立公園

ペルーの最高峰、ワスカラン山(標高6,768m)に近接する「ワスカラン国立公園」は、氷河を冠した壮大な山々とエメラルドグリーンの湖水に包まれ、まさに「ペルーのスイス」と称される場所です。公園内のヤンガヌコ谷には、エメラルドグリーンの2つの湖があります。北にはオルコンコチャ湖(男の湖)、南にはチナンコチャ湖(女の湖)があり、これらの氷河湖はワスカラン国立公園の象徴として広く知られています。

ユンガイ慰霊公園/背後に雄大なワスカラン山がそびえる
手前の土盛りは大地震で崩落し流れ着いた山頂からの土砂の塊(かなり高い)
ユンガイ慰霊公園(カンポサント・ユンガイ)
COLUMN

ユンガイ慰霊公園とは?

1970年5月31日、M7.8のアンカッシュ地震が発生し、ワスカランの北峰が氷河と共に大崩落しました。15,000,000m3の土砂と雪が標高3000mの高さから時速300kmで村々を襲撃し、死者・行方不明者はこの地域全体で約7万人に達しました。中でもユンガイの被害は最も甚大で当時のユンガイの人口は約18,000人いましたが、そのほとんどが死亡しています。ペルー政府はユンガイの地を国有化し、国立墓地に指定して掘り返すことを禁止し、かつてのユンガイの地から南に約2kmの場所に新しいユンガイの町を建設しました。

チャビン・デ・ワンタル遺跡/重量感のある神殿を構成する石組み
チャビン・デ・ワンタル遺跡/石を組み合わせて作った地下迷路の様子
地下迷路にあるランソン像(遺跡保護のため一方向からしか見えない)
COLUMN

チャビン・デ・ワンタル遺跡

チャビン・デ・ワンタル遺跡は、標高3000mを超える小盆地にある神殿遺跡で、古代アンデス文明「形成期」のチャビン文化の代表的な遺跡です(紀元前1000年頃)。当時は、熱帯雨林地帯から北海岸地帯までの広い地域から巡礼者が訪れ、信仰や文化面で大きな影響を与えたと言われています。200m四方の範囲に広場を囲み、西、北、南に建物を配し、主神殿は幅1mほどの地下回廊が迷路のように張り巡らされ、その中心には儀礼で重要な役割を担ったと考えられる高さ約4.5mの石塔「ランソン」が立てられています。各所にはジャガーなどの動物像や怪奇な神人像(浅浮彫り)が装飾されています。「国立チャビン博物館」は、2008年日本政府の協力のもとに完成。遺跡から発掘された貴重な遺物が美しく展示されています。

セチン博物館/セチンの戦士の顔の像(レプリカ)
セチン遺跡/背後の丘からの眺め
セチン遺跡/セチン戦士の石彫り
COLUMN

セロセチン遺跡

セロセチン遺跡は、カスマ渓谷沿いにあり、紀元前1800~1300年頃に栄えたセチン文化の遺跡です。アドベ(日干し煉瓦)で作られた神殿のまわりを巨大な石版で囲った珍しいスタイルが特徴です。建物の壁に利用した巨大な石版には、戦士や敵の捕虜たちのおぞましく傷ついた姿が描かれており、見るものを圧倒します。アンデスの高地に栄えたチャビンデワンタルよりも800年も古く、チャビン文化が南米大陸の文明の夜明けだとする定説を覆すことになった貴重な遺跡です。メキシコの「モンテ・アルバン遺跡」の石碑(踊る人々のレリーフ)に類似している点が考古学会でも注目されています。

トゥクメ遺跡(チクラヨ)/左に見えるはアドベ建造の巨大なピラミッド型神殿跡
トゥクメ遺跡(チクラヨ)/アドベ建造のピラミッド型神殿跡を展望台から俯瞰する
トゥクメ遺跡(チクラヨ)/ピラミッド型をした巨大な岩山(聖なる岩山)
COLUMN

トゥクメ遺跡

トゥクメ遺跡は、紀元700年から1100年頃に形成された、モチェ文化の遺跡です。約26の巨大なピラミッドと塚が点在し、集落や建物が見つかっていないため、祭祀や宗教的な目的で使用されたと考えられています。中心部には高さ約33mの巨大ピラミッドがあり、遺跡全体のシンボルとなっています。シカン文化(750~1375年)、チムー王国(900~1470年)、インカ帝国(1438~1533年)の各時代において、宗教儀式を司る上でとても重要な場所であったと考えられており、聖地巡礼の地とされたカワチ遺跡やパチャカマック遺跡を凌駕する可能性を秘めた遺跡です。

チャンチャン遺跡(トルヒーヨ)/チムー王国の首都
チャンチャン遺跡/部屋の仕切りには幾何学文様の壁が数多く見られる
チャンチャン遺跡/迫力ある回廊。壁が崩れないよう土台が両側に敷かれている
COLUMN

チャンチャン遺跡

チャンチャン遺跡は、9世紀から15世紀にかけて栄えたチムー王国の首都であり、モチェ文化の後継者として繁栄しました。当時のアンデス地域最大の都市であったチャンチャンは、複数の広大な城塞から成り、道路や壁が緻密に配置され、独特の都市計画が施されていました。しかし、スペインの征服による激動の時期を経験し、チムー王国は衰退しました。スペイン征服者による略奪や破壊が一部の遺跡に影響を与えましたが、それでも多くの建造物が比較的良好な状態で残っています。この重要な文化遺産は、1986年にユネスコ世界遺産に登録されました。

月のワカとセロ・ブランコ(白い丘)/モチェ文化を代表する遺跡(トルヒーヨ)
太陽のワカ/アドベ建造の神殿でモチェ文化を代表する遺跡(トルヒーヨ)
月のワカ・神殿内部の壁画/神殿は初代の王の死後、数世代にわたって建増しされた
COLUMN

太陽のワカと月のワカ

太陽と月のワカは、モチェ川と小高いセロブランコ(白い丘)の麓の間の広大な地域に残るモチェ王国の遺跡です。太陽のワカは、基底部が345m X 160m、高さ30mもあった要塞とされており、月のワカは宗教儀礼が行われた場所と言われています。2つのワカの間には町があり、政治・経済・宗教のエリートが暮らしていたと考えられています。太陽のワカは、スペイン人によって破壊されたため、外観のみの見学となりますが、月のワカは入場観光でき、当時の色を残した数多くの美しいレリーフが見られます。

エル・ブルホ遺跡/トルヒーヨから北60kmにあるモチェ文化の神殿跡
エル・ブルホ遺跡/神殿内部に残る巨大な壁画
エル・ブルホ遺跡/女王のイラスト(想像図)
COLUMN

エル・ブルホ遺跡

エル・ブルホ遺跡は、トルヒーヨから北約60km、チカマ渓谷のそばにあるモチェ時代(文化)の遺跡です。遺跡にはワカと呼ばれるピラミッドが3つあり、ピラミッド内部には祭司や戦士、生け贄にされた兵士たちをリアルに描いた壁画があり、見応え十分です。ペルー最初の女性統治者セニョリータ・カオのミイラをはじめ、モチェ文化の発掘品を展示したカオ博物館が敷地内にあります。

日程表

区間 スケジュール
1 東京飛行機アメリカ飛行機リマ 午前:東京(羽田)発、空路にて<アメリカ乗換え>リマへ
深夜:リマ着後、現地係員がお出迎えしホテルへ(ドライバーのみ)
(ホテル着後に、日本語係員が翌日からのご旅行日程に関してのご説明をおこないます)
【リマ泊】/食事:朝×昼×夕×
2 リマバスワラス 朝:専用車にてバス停へ(ドライバーのみ)
午前:リマ09:30頃発、バスにてワラスへ(約8時間半)
夜:ワラス18:00頃着後、現地係員がお出迎えしホテルへ
【ワラス泊】/食事:朝○昼×夕×
3 ワラス車ワスカラン国立公園車カンポサント・ユンガイ車ワラス 朝:専用車にてワスカラン国立公園へ
途中、氷河を戴く山々や美しい風景をお楽しみください。
午前:ワスカラン国立公園観光(英語ガイド)
エメラルドグリーンの水をたたえたヤンガヌコ谷の湖を観賞した後、きれいな沢や珍しい高山植物、緑生い茂る森林の中をハイキングします。
その後、専用車にてカンポサント・ユンガイへ
途中、レストランにて昼食をとり、ユンガイ慰霊公園を訪れます。
午後:ユンガイ慰霊公園観光(英語ガイド)
大地震によって崩落した氷河を含む土石流が町を飲み込み、破壊した当時の爪痕が今も残っています。
観光後、ワラスへ
夕刻:ワラスのホテル着
【ワラス泊】/食事:朝○昼○夕×
4 ワラス車チャビンデワンタル車ワラス 朝:専用車にてチャビンデワンタルへ
途中、美しいケロコチャ湖や標高4500mの峠を越えながら美しい風景をお楽しみください。
午前:チャビンデワンタル遺跡観光(英語ガイド)
旧神殿と新神殿の2つの神殿があり、地下回廊の神殿最奥部にはジャガーを擬人化したランソン像があります。
昼:チャビン村のレストランにて昼食
午後:国立チャビン博物館見学(英語ガイド)
チャビン遺跡から発掘された貴重な遺物が美しく展示されています。
見学後、専用車にてワラスへ
夕刻:ワラスのホテル着
【ワラス泊】/食事:朝○昼○夕×
5 ワラス車セロセチン車トルヒーヨ 朝:専用車にてトルヒーヨへ(ドライバーのみ)
途中、セロ・セチン遺跡観光(自由観光)
遺跡は博物館と遺跡に分かれています。博物館見学後、ガイドなしで遺跡内を自由見学となります。
途中、レストランにて昼食
夜:トルヒーヨのホテル着
【トルヒーヨ泊】/食事:朝○昼○夕×
6 トルヒーヨ 終日:トルヒーヨ観光(英語ガイド)
(◎太陽のワカと月のワカ、◎チャンチャン遺跡、○ワンチャコ海岸、◎エルブルホ遺跡)
昼食はワンチャコ海岸でペルーの代表的な料理「セビッチェ」をご賞味ください。
【トルヒーヨ泊】/食事:朝○昼○夕×
7 トルヒーヨバスチクラヨ 朝:専用車にてバス停へ(英語係員)
午前:トルヒーヨ08:00頃発、バスにてチクラヨへ(約3時間半)
※バスには英語係員は同行しません。
午前:チクラヨ11:30頃着後、現地係員がお出迎えしホテルへ
(チェックインは午後からとなります)
午後:シカン博物館見学(英語ガイド)
※「シカン博物館」は月曜が休館です。
【チクラヨ泊】/食事:朝○昼×夕×
8 チクラヨ飛行機リマ 終日:チクラヨ観光(英語ガイド)
(◎シパン遺跡&ワカラハダ博物館、◎トゥクメ遺跡、◎シパン王墓博物館)
※「シパン王墓博物館」は月曜が休館です。
(途中、レストランにて昼食)
観光後、専用車にて空港へ
夜:チクラヨ発、空路にてリマへ
夜:リマ着後、ご自身でお乗換え
深夜:リマ発、空路にて<アメリカ乗換え>帰国の途へ
【機中泊】/食事:朝○昼○夕×
9 リマ飛行機アメリカ飛行機 深夜:リマ発、空路にて<アメリカ乗換え>帰国の途へ
【機中泊】/食事:朝×昼×夕×
10 東京 午後:東京(羽田・成田)着
日程表の見方
◎:入場観光、○:下車観光
時間帯の目安
交通手段アイコン
飛行機:飛行機/ 車:車/ バス:バス
船:船/ボート:ボート/ 列車:列車

参考料金

2名様で参加 1名様で参加
ベーシック時期 お問い合わせ お問い合わせ
  • 上記の参考料金はモデルプラン通りの日程をもとに算出したお一人様あたりの旅行代金の目安額です。
  • 参考料金には燃油サーチャージや空港諸税は含まれておりません(別途かかります)。
  • 利用予定航空会社以外をご指定の場合、またはエコノミークラス以外をご指定の場合は追加代金により適用可能です。
  • その他、訪問地の変更、日程の延長、ホテル指定など、お客様のご要望に合わせた日程づくりが可能です。

実施内容

利用予定航空会社 アメリカン航空
利用予定ホテル 下記または同等クラス
■リマ:ハビタット
■ワラス:パストルーリ、コロンバ、サン・セバスチャン
■トルヒーヨ:ロス・コンキスタドーレス
■チクラヨ:カサ・アンディーナ・チクラヨ
食事 朝食6回、昼食4回、夕食0回
参加人数 1名様
添乗員 同行しません。

注意事項

査証(ビザ)について ペルーは査証不要です。ただし、アメリカ渡航認証(ESTA)の登録が必要です。
ペルー旅程における注意事項
  • ガイドについて:
    上記日程に記載している通りです。観光ガイドは英語ガイドがご案内します。日本語ガイドをご希望の場合は、リマからのスルーガイドとなり、別途お見積りとなります。
  • 現地係員(ドライバーのみ)について:
    都市間の陸路移動、ホテル-空港・駅間の陸路移動の際の現地係員(ドライバー兼任)は、片言の英語またはスペイン語のみのコミュニケーションとなりますので予めご承知おきください。
  • 専用車利用について:
    日程上に専用車の記載があるところは、原則お客様だけのプライベートカーをご用意します。但し、繁忙期でガイドや車の手配がプライベート対応できない場合は、弊社取扱いの別のお客様と混乗していただく場合がございますので予めご了承ください。その場合の旅行代金の減額等はございません。
  • セロ・セチン遺跡の入場料は現地払いとなりますのでご注意ください。(入場料4米ドル)
  • 「チャビンデワンタル遺跡」は、月曜日がお休みとなります。その場合は「ワスカラン国立公園」と日程を入れ替えてご案内します。
航空座席の予約手配に関する注意事項
  • フライトスケジュールの変更やお見積り時の旅行代金で利用する航空座席の予約クラスが満席の場合、追加代金がかかるお座席をご提案する場合がございます。
  • 各地の国内線は、ご予約と同時に即発券となり、発券後のキャンセルはできません。そのため、予約のタイミングを見計らって手配を進めますが、残席数が少なくなった場合は、即時発券させていただきます。その場合は通常の取消規定とは別にご案内する所定の取消料が適用されますのでご注意ください。
その他注意事項
  • 燃油サーチャージ、空港諸税、現地ガイドへのチップ等は旅行代金に含まれておりません。
  • ご利用いただく区間によっては、お預け手荷物費用が無料ではなく有料(現地払い)となる場合がございます。
  • 日程表上の国内線の時刻は、予告なしに変更となる場合がございますので目安としてご参照ください。
  • 乗り継ぎ地での搭乗手続きは、お客様自身で行っていただきます。