大自然のダイナミックな景観が織りなす

「パタゴンの国」アルゼンチン

アルゼンチン旅行情報

アルゼンチンってどんなとこ?

アルゼンチンは南米大陸の最南端大西洋岸に位置し、チリ、ボリビア、パラグアイ、ブラジル、ウルグアイと国境を接します。国土は278万400k㎡あり、世界第8位の大きさを誇ります。首都はブエノスアイレスで、人口の95%以上がヨーロッパ系移民で形成されています(スペインやイタリア系が中心)。国土の西側にはチリとの国境を成すアンデス山脈がそびえ、東側は大西洋に面しています。この地形の変化により、温帯、亜熱帯、寒帯など様々な気候帯が存在し、多様な自然が広がっています。北部(イグアスの滝やサルタなど)は亜熱帯気候で温暖な日々が広がり、中部(首都ブエノスアイレスなど)は温暖で穏やかな気候が、南部(パタゴニア地方)は寒帯気候が特徴です。パタゴニア地方では冷涼で風光明媚な風景が広がり、気温の対照的な変化が楽しめます。16世紀にスペイン人征服者が先住民文化が栄えるこの地に到来し植民地を築きました。独立戦争を経て、1816年にアルゼンチンは独立を宣言しました。その後、政治的な動乱や発展、不況を経て、現在の安定した国家が形成されました。ヨーロッパからの移民が大きな影響を与え、特にイタリアやスペインの文化が根付いています。タンゴはアルゼンチンの象徴的なダンスであり、音楽、文学、美術なども盛んに発展しています。

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ブエノスアイレス
Buenos Aires

「南米のパリ」と呼ばれるアルゼンチンの首都。街の中心部は8つの地区から構成されており、地区によってそれぞれの特徴があります。カフェやブティック等が並ぶフロリダ通りやラバージュ通りといった繁華街、街の中心エリアで石畳のコロニアルな建物が並ぶサン・テルモ地区、サッカーの名門チーム「ボカ・ジュニアーズ」の本拠地でカラフルな街並みのカミニートがあるボカ地区など。ボカ地区では昼間でもレストランでタンゴを気軽に鑑賞でき、サン・テルモ地区では本格的なタンゴのショーが鑑賞できます。特徴ある街並みと合わせてアルゼンチンのノスタルジーが体感できます。

ブエノスアイレス
ブエノスアイレス
ブエノスアイレス
ブエノスアイレス
       

イグアスの滝
Cataratas Iguazu

アルゼンチン側/Puerto Iguazu

アルゼンチン側からのポイントは、イグアスの滝最大の見所「悪魔ののどぶえ」と呼ばれる滝つぼへ勢いよく水が落下する様子が近くで見られることです。アルゼンチン側の拠点の町はプエルト・イグアス(Puerto Iguazu)。町からイグアス国立公園へはバスなら約30分(Cataratas Argentinas行きのバス)。入場してすぐに滝への入口でもある「ビジターセンター」で公園内の情報をここで収集。公園内の移動は鉄道を利用します。駅(Estacion Central)はビジターセンターから徒歩5分のところにあり、メインの「悪魔ののどぶえ」の駅までは約20分です。電車を降りて滝が見える展望橋までは徒歩で約1kmほど歩きます。途中、映画「ミッション」の撮影に使われた場所を通りその先に橋が見えそこまで来ると水しぶきが見え、その先に「悪魔ののどぶえ」が見えてきます。ボートツアーなどでは、滝つぼの側に近づいたりさらに迫力を感じられます。体力があれば、滝の上に設けられた遊歩道を散歩してみるのも良いでしょう。イグアス周辺は蝶の宝庫でもあり、色鮮やかな蝶や珍しい野鳥や動物などに遭遇するチャンスもあります。

ブラジル側/Foz do Iguazu

ブラジル側からのポイントは、イグアスの滝全景が見渡せることです。アルゼンチン側には迫力で負けますが、ジャングルツアーは豊富にあります。 ブラジル側から滝に行くには、フォス・ド・イグアスの町からバスに乗り、国立公園の入り口で公園内のバスに乗り換え終点まで行きます。下車後エレベーターに乗ればほぼ歩かずに滝に行く事ができます。ブラジル側の国立公園入り口手前には「バードパーク」があり、世界中から珍しい鳥が集められています。

イグアスの滝の水量

イグアスの滝は雨季、乾季で水量にかなりの差があります。ベストシーズンは、8月~11月頃で水量もあり迫力があります。また虹が見られるチャンスも多いでしょう。11月~3月は増水期で水量はあるが逆に接近が難しくなります。4月~6月は水量が少ないので迫力にかけます。水量のある時期は、近くに行くだけでかなりぬれるのでカメラなどは注意が必要です。

悪魔の喉笛(アルゼンチン側)
悪魔の喉笛(アルゼンチン側)
ブラジル側の風景
ブラジル側の風景

サルタ
Salta

ブエノスアイレスから北へ1600kmも離れた北部の中心都市で、チリ、ボリビア、パラグアイの国境に近く、かつては隣国の鉱物をブエノスアイレスへ運ぶ中継地点として栄えたコロニアル都市です。町は碁盤の目状に道路が走り、随所にコロニアル建築の建物が立ち並び、特に教会建築の多さには目を見張ります。サルタは人口約30万人の都市ですが、ブエノスアイレスと比べると物価が非常に安いのが特徴です。町ではサルタ風エンパナ-ダスの専門店やアルゼンチン・フォルクロ-レを聴かせるペ-ニャもあります。 主な見どころは、町の中心である7月9日広場前の「カテドラル(Catedral)」、市内最古の建物「カビルド(Cabildo)」、白と赤の高い塔がひと際目立つ「サンフランシスコ教会(Iglesia de San Fancisco)」などがあります。また「サン・ベルナルドの丘」からは町が一望できるので、ゴンドラに乗って夕暮れ時の町並みを観賞するのもいいでしょう。サルタを基点とした近郊への主なツアーとしては、「雲の列車の旅/サンアントニオ・デ・ロス・ゴブレス(San Antonio de los Cobres)」、カラフルな鉱物がむき出しになった世界遺産の「ウマワカ渓谷(Quebrada de Humahuaca)」、「カファジャテ渓谷(Cafayate)」、「サリナス・グランデス(Salinas Grandes/塩湖)」などがあります。

ウマワカ渓谷
ウマワカ渓谷
ウマワカ渓谷
ウマワカ渓谷
メンドーサ
メンドーサ

メンドーサ
Mendoza

ブエノスアイレスから西へ1060km離れた中部の中心都市で、乾いた地中海性気候はブドウ栽培に最適で上質のワインの生産地として有名です(アルゼンチンはワイン生産世界第4位)。 町は独立広場(Plaza Independencia)を中心に碁盤の目状に道が走り、広場から東へ3ブロック離れたところにメインストリートのサン・マルティン大通り(Av. San Martin)があります。ホテル、カフェ、レストランなど主なものは独立広場とサンマルティン大通りの周辺に集まっています。 おすすめは、近郊のボデガ見学です。ボデガ(Bodega)とは貯蔵庫の意味でワイナリーのことで、市内からバスで気軽に訪問できるボデガは10箇所ほどあります。事前に予約が必要なボデガもあるので個人でいく場合は要注意です。

オタリアの群れ(バルデス半島)
オタリアの群れ(バルデス半島)

バルデス半島
Peninsula Valdes

アルゼンチン・パタゴニア地域に含まれる南緯40度以南に位置するバルデス半島は、大西洋に突き出た出島のような半島で、ペンギン、ゾウアザラシ、オタリア(アシカ科)などがコロニーを作って多数生息しています(1999年世界遺産に登録)。バルデス半島への拠点の町は、プエルトマドリン(Puerto Madryn)とトレレウ(Trelew)で、どちらからでも半島へのツアーは同じ条件で参加できます。半島は奈良県ほどの大きさで、半島巡りは車を利用することになります(ツアーバス、タクシー、レンタカーなど)。シャチやクジラなども観察できますが、季節によって観察できる動物が異なるため、必ず事前に確認が必要です(なおゾウアザラシとオタリアは1年中見られます)。

バリローチェ
Bariloche

正式名称はサン・カルロス・デ・バリローチェ(San Carlos de Bariloche)。ブエノスアイレスから1650km離れた、標高770mのナウエル・ウアピ湖畔に位置する都市。南緯40度以南に位置するパタゴニア地方に属し、町はナウエル・ウアピ湖(Lago Nahuel Huapi)とカテドラル山(Cerro Cathedral) に 囲まれた風光明媚なロケーションにあり、南米のスイスと呼ばれています。夏はキャンプや釣り、トレッキング、秋は紅葉、冬はスキーなど、様々なアウトドアーが楽しめます。町の中心は、セントロ・シビコ(Centro Civico)で観光案内所、図書館、市庁舎など町の主要な建物が立ち並び、一角にはパタゴニアの動植物を展示したパタゴニア博物館(Museo de la Patagonia)もあります。メインストリートはセントロ・シビコの南を東西に走るペリト・モレノ通り(Av. Perito Moreno)で、ホテル、レストラン、みやげ物屋はここに集中しています。主な見どころは、氷河で削り取られた峰々が教会のように見えるところから名が付いた「カテドラル山」、バリローチェ周辺の景色が360度見渡せる展望レストランもある「カンパナリオの丘(Cerro Campanario)」、森と湖の美しい風景が楽しめる「ロス・カンタロスの滝とフリアス湖(Cascade Los Cantaros y Lago Frias)」や「トロナドール山とロス・アレルセスの滝(Montana Tronador y Cascada Los Alerces)」などがあります。

バリローチェ
バリローチェ
トロナドール山
トロナドール山

カラファテ
Calafate

アルゼンチン・パタゴニア観光の拠点の町。ペリトモレノ氷河やウプサラ氷河へのクルーズ船観光は、ここから車で約1時間のところにある港・プンタ・バンデーラ(Punta Bandera)から出航しています。個人で行くにはなにかと不便なので、カラファテからのバスツアーに参加するのが一般的です(日帰り観光可能)。 ロス・グラシアレス国立公園(Parque Nacional Los Glaciares)では、ペリトモレノ氷河やウプサラ氷河の他、代表的な観光地としてオネジー湖やスペガッツーニ氷河などがあるのでおすすめです。ただし、クルーズ船によっては立ち寄らないこともあるので要注意です。その他、フィッツ・ロイの基点の町エル・チャルテン(El Chalten)へはバスで約4時間、パイネ国立公園の基点の町プエルト・ナタレスへはバスで約5時間の距離に位置しています。2000年に町から10kmほどのところに空港がオープンし、ブエノス・アイレスから直行便で所要約3時間半で到着します。カラファテの町はエメラルドグリーンのアルヘンティーノ湖(Lago Argentino)に面した小さな町で特に見所はありませんが、のんびりしたいい雰囲気の町です。

ロス・グラシアレス国立公園/
Los Glaciares National Park

Glaciarはスペイン語で「氷河」を意味します。その名の通り、氷河で有名な国立公園です。園内の面積は4,459k㎡。公園内には47の氷河があり、その面積は南極、グリーンランドに次ぐ世界第3位の大きさです。ここの氷河の特徴は、動きが活発なことで轟音とともに崩れ落ちる様子を見ることができます。1937年に国立公園に指定され1981年にユネスコの世界遺産リストに自然遺産として登録されました。氷河のほかに、氷河によって削られた険しい山々も見どころのひとつです。

ペリトモレノ氷河/Glaciar Perito Moreno

全長:約35km、表面積:195k㎡~250k㎡、先端部の幅:約5km、高さ:約60m エル・カラファテから陸路で訪れることができる氷河で、展望台からの眺めがすばらしいです。展望台からは、氷河を上から見ることができる数少ない場所です。

ウプサラ氷河/Glaciar Upsala

全長:約60km、表面積:約595k㎡、先端部の幅:5~7km、高さ:80~100m 以前は園内最大の氷河でしたが、現在は温暖化などの影響で後退し現在は2番目に大きな氷河。ウプサラ氷河へは、クルーズで向かいます。

ロス・グラシアレス国立公園
ロス・グラシアレス国立公園
ロス・グラシアレス国立公園
ロス・グラシアレス国立公園

ウシュアイア
Ushuaia

南極に最も近い世界最南端の町で(南極からの距離わずか1000km)、この町はマゼラン海峡、ビーグル水道、そして大西洋に囲まれたフエゴ島にあります(島の左側半分がチリ領、右側半分がウシュアイアのあるアルゼンチン領)。町は海がある南側から山のある北側に向けて坂道となっており、道路は碁盤の目のようにきれいに整備されています。海沿いのマイプー通り(Maipu)の1本北側の通りがこの町のメインストリートのサン・マルティン通り(San Martin)で、観光案内所からホテル、レストラン、旅行会社など、大抵のものはこの通り沿いに集中しています。またラセレ通り(Lasserre)を海に向かって突き当たったところに観光桟橋があり、ビーグル水道のクルーズ船はここから発着します。 主な見どころは、「地球の果て博物館」、「ビーグル水道(Canal Beagle)」、「ティエラ・デル・フエゴ国立公園(Parque Nacional Tierra del Fuego)」、「世界の果て号(El tren del Fin del Mundo」、「マルティアル氷河(Glaciar Martial」などがあります。

ビーグル水道
ビーグル水道
ビーグル水道
ビーグル水道

アルゼンチンの基本情報

正式名称
アルゼンチン共和国 / Republica Argentina
国旗
アルゼンチン国旗
首都
ブエノスアイレス
面積
278万1000K㎡(日本の約7.5倍)
人口
4,538万人 (2020年)
言語
公用語はスペイン語。
宗教
カトリック等
通貨
アルゼンチン・ペソ
1アルゼンチン・ペソ(ARS)=約0.60円(2023年4月現在)
時差
時差は日本-12時間。アルゼンチンの方が遅れています。サマータイムは実施していません。
電圧
220〜240V(マルチタイプがオススメです。)
パスポート
6ヵ月以上有効なもの
ビザ
不要/90日以内の滞在可
国際電話
国番号54 / 国際認識番号010
電話のかけ方
  • 日本からアルゼンチンへ : 国際電話認識番号(010)+54+市外局番(0を取る)+電話番号
  • アルゼンチンから日本へ : 国際電話認識番号(00)+81+市外局番(0を取る)+電話番号
持込制限
  • 貨幣 ●外貨・・・無制限(10,000USドルを越える場合は申告要)。
  • その他 ●タバコ:400本他に葉巻50本。●酒:2リットル。●土産品:300USドル相当。●食料品:5kg(生鮮食品、肉、パン、乳製品、果物などは禁止)
持出制限
  • 貨幣 ●通貨・・・無制限。

旅行関連情報

水道水
当地水道局は「飲料可」と言っているものの、水道水は濁っている場合もあるため、ミネラルウォーターを飲むことをこころがけて下さい。
水が殺菌されていても氷は殺菌されていない場合があるため注意してください。
食事
主食は牛肉で、世界でも有数の牛肉消費国、アサード(BBQ料理)を食べています。
お土産
マテ茶のセット、サッカーのユニフォーム、タンゴのCD、カルピンチョ(カピバラ)の手袋などの革製品等もお勧め。
サン・ホセ民芸品市場で民芸品、雑貨、服、絵画がおすすめです。
プラグタイプ
BF・Cタイプ
ホテルなどによって異なるので、マルチタイプのプラグをお持ち頂くことをお薦めします。プラグ
気候と服装
北東部:イグアスでは、冬場でも30℃近くあがることがあるので、夏服で結構です。 中央部:ブエノスアイレスでは、冬以外の場合厚手の上着は要りません。 南部:パタゴニア地方は年間を通して風が強く、非常に寒いのでウィンドブレーカーなどの防寒対策を忘れずに。

ブエノスアイレス(アルゼンチン)の月別平均気温(℃)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
29 25 26 22 19 16 15 17 19 22 25 28
20 19 18 15 11 8 8 10 11 14 16 18
両替について
日本から持ってくるなら米ドル現金が圧倒的に便利。銀行またはホテルなどで換金できる。チェックは換金可能であるものの現金に比べレートは多少悪い。円を受け付ける場所は極めて少なく、レートも悪い。
クレジットカードはVISA又はMASTERCARD。JCBは使えないところが多い。
チップの習慣
  • アルゼンチンは習慣があります。
  • レストラン:料金の10%~15%。
  • ポーター、ルームサービス:1ドル程度
  • ガイド:感謝の気持ちの分
  • タクシー:基本的に必要はないが、キリの良い金額を支払うとよい。
在アルゼンチン日本大使館
  • 住所:Bouchard 547, Piso 17, C1106ABG - Buenos Aires, Rep. Argentina
  • 電話:(54) 11-4318-8200
  • FAX:(54) 11-4318-8210

<注意>上記情報は、2023年12月現在のものです。事前予告無しに変更となる場合もございます。