多様な民族文化とダイナミックなサファリドライブが魅了する

「野生動物の王国」タンザニア

タンザニア旅行情報

タンザニアってどんなとこ?

タンザニアの地域には古くからアラブやペルシャ、インドとの交易が盛んで、スワヒリ文化はタンザニア沿岸部で栄えてきました。15世紀にはポルトガル人がこの地域に進出し、その後はオマーン人や北アフリカの海岸地域を根城にするバルバリア海賊の支配が続きました。19世紀後半にはドイツがこの地域を植民地化し、第一次世界大戦後はイギリスの委任統治領となりました。1961年にはタンガニーカが独立し、1964年にザンジバルと合併して、現在のタンザニアとなりました。タンザニアの人口は非常に多様で、120以上の民族グループが存在します(ケニアの民族グループは70以上といわれています)。バントゥー系のスワヒリ人が最も多数派で、タンザニアの公用語であるスワヒリ語を話す人々が多くいます。また、マサイ族やハダザ族(Hadza)などの伝統的な牧畜民族も存在します。さらに、アジア系やアラブ系のコミュニティも見られます。タンザニアは多様な気候で、沿岸部は熱帯気候で年間を通じて暑く湿潤です。内陸部のセレンゲティやンゴロンゴロ・クレーターなどの保護区は乾燥したサバンナ気候であり、一部地域では雨期と乾期の明確な区別があります。キリマンジャロ山のような高山地域では氷河が存在します。また、タンザニアは多様な文化を持ち、民族グループごとに独自の伝統や風習があります。リズミカルで楽しいスワヒリ音楽やタラブ音楽(ザンジバル島)、マサイ族の伝統的な踊りやマラチブンダ踊りなど、観光客にも人気のある文化体験となっています。

タンザニアサファリのベストシーズは?

タンザニアのサファリツアーのベストシーズンは、訪れる国立公園や体験したい動物行動に応じて異なりますが、特にヌーの大移動を中心に計画する場合、乾季と雨季で異なる魅力があります。ヌーの大移動は、東部アフリカの気候変動に伴い、動物たちが水と草を求めてケニアとタンザニアを行き来する壮大な自然現象です。ケニアのマサイマラ国立保護区では、7月から9月が最もヌーの密集度が高く、特に7月から8月にかけての川渡りが見どころです。この時期、ヌーは水を求めてタンザニアのセレンゲティ国立公園からケニアへ移動し、広大な草原がヌーの大群で埋め尽くされます。一方、タンザニアのセレンゲティ国立公園では、2月頃がヌーの大移動が戻ってくる時期で、この時期にはヌーの出産も重なります。広大なセレンゲティ平原では、数十万頭ものヌーが誕生する感動的な光景が広がり、それに伴ってライオンやハイエナなどの捕食者の活動も活発化します。また、タンザニア全体のサファリにおけるベストシーズンは乾季(6月から10月)で、動物たちが水場に集まりやすく観察しやすい時期となりますが、特にセレンゲティやンゴロンゴロでは乾季の動物密度が高まるため、ビッグファイブの観察も容易です。一方で、雨季(3月から5月、11月から12月)も緑豊かな風景と新たな命の誕生シーズンとなり、少ない観光客でプライベートな体験を楽しむことができるため、訪問するタイミングに応じた魅力があります。

タンザニアツアー情報

  • list_iconタンザニア旅行の一覧

セレンゲティ国立公園
Serengeti N.P.

マサイの言葉で「果てしない平原」を意味するセレンゲティは、面積は東京、神奈川、埼玉、千葉をあわせた関東平野よりも広く、名前の通り果てしなく続く平原があります。ケニアのマサイマラ国立保護区とは国境で接しており、毎年6~8月には草を求めて、ヌーやシマウマなどの大群がマサイマラへ移動します。そして12~1月ごろ、再びセレンゲティに戻ってきます。

見られる可能性がある動物

ライオン、チーター、ハイエナ、シマウマ、ヌー、ゴールデンジャッカル、マサイキリン、バッファロー、サバンナモンキーなど…

ヌーの群れ
ヌーの群れ
セレンゲティ国立公園

ンゴロンゴロ自然保護区
Ngorongoro C.A.

世界でも珍しいクレーターの中に野生動物たちが生息するサファリパーク(クレータ底の面積:265k㎡/直径:約20km/底の標高:約1800m)です。アルーシャから車で約3時間の距離(約180km)で、外界とは完全に隔絶された世界の中で、ビッグファイブ(ライオン、ヒョウ、サイ、バッファロー、アフリカゾウ)をはじめ、様々な野生動物たちが観察できます(特にクロサイは有名)。中央にある塩湖マカトゥー湖にはフラミンゴやサギなどもやってきます。ゲームドライブは朝から夕刻まで6時間休まずに行うのがここのスタイルで、携帯した昼食(ランチボックス)も車の外に出られるピクニックサイトで食べます。

見られる可能性がある動物

ライオン、ハイエナ、ゴールデンジャッカル、セグロジャッカル、クロサイ、サバンナモンキー、フラミンゴ、カバ、イボイノシシなど…

クロサイ
クロサイ
ンゴロンゴロ自然保護区

マニヤラ湖国立公園
Lake Manyara N.P.

面積が330㎢と小さな国立公園ですが、ンゴロンゴロ、セレンゲティ途中にあるため、訪れる観光客が多いです。「アフリカで最も美しい」と作家アーネスト・ヘミングウェイが絶賛した公園であります。インド洋からの湿った空気が大地溝帯の崖にあたって雨を降らし、公園周辺の森を作ります。雨水は斜面を流れ降り、湖に近付くにつれ辺りは灌木地帯となり、さらに近付くと草原地帯へと変化します。森林を好むゾウ、灌木地を好むキリン、草原を好むシマウマやヌーと、数多くの動物を観察するチャンスがあります。又、マニヤラ湖は塩湖(ソーダ湖)で、フラミンゴ、ペリカンなど400種以上の鳥類が集まります。

見られる可能性がある動物

ライオン、ゾウ、バッファロー、ヌー、シマウマ、キリン、フラミンゴ、カバ、ディグディグ、シママングースなど・・・

ペリカン
ペリカン
マニヤラ湖国立公園

タランギレ国立公園
Tarangire N.P.

北部タンザニアの公園・自然保護区の中で一番南に位置する国立公園がタランギレで、別名「ゾウとバオバブの公園」とも呼ばれています。丘陵地帯を縫うようにタランギレ川が流れ、乾季に他の水場が枯れるとのどが渇いた動物たちはここを目指します。数十頭のゾウの群れが集まる事も珍しくありません。川沿いの集まって喉を潤し、水浴びする背景の丘に異様な枝ぶりのバオバブのシルエットが浮かびます。タランギレならではの光景です。

見られる可能性がある動物

ゾウ、ダチョウ、ヌー、シマウマ、バッファロー、インパラ、ガゼル、ハーテビースト、エランド、ベイサオリックス、ゲレヌクなど・・・

ゾウとバオバブの木
ゾウとバオバブの木
タランギレ国立公園

ルアハ国立公園
Ruaha N.P.

ルアハ国立公園(Ruaha National Park)は、ダルエスサラームの南西600kmに位置し、大河沿いに広がる国立公園です。2008年に南隣のウサング動物保護区と併合し、総面積は約20,000km2となり、セレンゲティ(総面積14,750km2)よりも大きな国立公園です。タンザニア北部の公園(セレンゲティなど)とは異なる様相を呈し、大河や森林などの多様な自然の景色をお楽しみいただけます。また、アフリカゾウ、ライオン、マサイキリンや絶滅危惧種であるリカオンの群れを観察するチャンスがあります。

見られる可能性がある動物

リカオン、ライオン、チーター、ヒョウ、ローン・アンテロープ、セーブル・アンテロープの両アンテロープ、インパラ、ウォーターバックなど・・・

大河沿いに広がる「ルアハ国立公園」の風景
大河沿いに広がる「ルアハ国立公園」の風景
ルアハ国立公園

ニエレレ国立公園
Nyerere N.P.

ニエレレ国立公園(Nyerere National Park)は、ダルエスサラームの南200kmに位置し、総面積はなんと30,000km2もある、アフリカ最大級の国立公園です。公園内を流れる大河ルフィジ川は乾季でも枯れることなく、そのため様々な種類の野生動物たちが生き生きとし、自然でよりワイルドな動物観察が堪能できます。ルアハ国立公園と同様に、大河や森林などの多様な自然の景色がお楽しみいただけます。旧名はセルー動物保護区(Selous Game Reserve)で、2019年に改名されました。

見られる可能性がある動物

ゾウ、バッファロー、キリン、クロサイ、シマウマ、インパラ、リカオンなど・・・

アフリカ最大級の国立公園「ニエレレ国立公園」の風景
アフリカ最大級の国立公園「ニエレレ国立公園」の風景
ニエレレ国立公園

ザンジバル島
Zanzibar island

ザンジバル島(ウングジャ島)は、インド洋に浮かぶ珊瑚と緑に囲まれた美しい島であり、タンザニアのダル・エス・サラームから飛行機を使うと20分ほどで行くことができます(船では1時間30分ほど)。元はザンジバル自体が一つの国でしたが、のちにタンザニアに併合されました。しかしながら、併合後もザンジバルに住む人々はザンジバルをひとつの独立した国と考えているようで、島側では出入国審査や税関のチェックがあります。世界遺産に登録されているザンジバルタウンの中心ストーン・タウンは、この狭い町のなかの見所のひとつで、奴隷の売買という反人道的なマーケットがあった跡に建てられた「大聖堂」があります。ここには、かつて奴隷たちを収容した地下室が残っています。

ザンジバル島
ザンジバル島/東海岸の美しいビーチの風景
ザンジバル島

タンザニアの基本情報

正式名称
タンザニア連合共和国 / United Republic of Tanzania
国旗
タンザニア
首都
ドドマ
面積
94.5万K㎡(日本の約2.5倍)
人口
6,100万人 (2021年)
言語
公用語は、英語。スワヒリ語(国語)
宗教
イスラム教(約40%)、キリスト教(約40%)、土着宗教(約20%)
通貨
タンザニア・シリング
1タンザニア・シリング(TZS)=約0.058円(2023年4月現在)
時差
時差は日本-6時間。ケニアの方が遅れています。サマータイムは実施していません。
電圧
230V(マルチタイプがオススメです。)
パスポート
査証発行日より6ヶ月以上。
ビザ
必要。eVISA 滞在90日以内。
国際電話
国番号255 / 国際認識番号010
電話のかけ方
  • 日本からタンザニアへ : 国際電話認識番号+255+市外局番(0を取る)+電話番号
  • タンザニアから日本へ : 国際電話認識番号+81+市外局番(0を取る)+電話番号
持込制限
  • 貨幣 ●外貨・・・無制限
  • 貨幣 ●現地通貨・・・禁止
  • その他 ●200本又は葉巻50本又は刻みタバコ250g(19歳以上)。●酒類:1本(19歳以上)。●香水:580ml(19歳以上)。
  • 植物/植物製品 ●証明書要、果物/ビデオカメラ、カメラ、ラジオ、オーディオ機器(録音再生機器)、楽器等(個人使用分):申告要。
持出制限
  • 貨幣 ●外貨・・・無制限
  • 貨幣 ●現地通貨・・・禁止

旅行関連情報

水道水
飲用できません。うがいや歯磨きをする際も、ミネラルウォーターをご利用ください。
食事
主食はキャッサバは、穀物の粉を湯で練り上げたものです。ムチチャ(シチュー)、プランテーン(料理用バナナ)などが食べられています。
お土産
ティンガティンガ、マサイ族の工芸品、スパイスティー、キリマンジャロコーヒー、カンガ、カシューナッツなど
プラグタイプ
BFタイプです。
マルチタイプのプラグをお持ち頂くことをお薦めします。プラグ
気候と服装
高原地帯で、年間を通じてしのぎやすく、空気は乾燥しています。 “冬のない軽井沢”という表現があてはまるほど快適な気候です。 乾季と雨季がはっきりしていて、大雨季は3月~5月、少雨季は11~翌2月前半です。乾季の日中は日差しも強く暑くなりますが、 湿度が低いのでカラッとしています。夜は涼しくなります。
日中は、直射日光が強く暑いので、半袖や、風通しのよい長袖のシャツなどが適しています。 朝夕は涼しいので、カーディガン、セーター類をご用意ください。 なお、雨季は夜の冷え込みが激しいので、厚手のセーターやパーカーなどをご用意下さい。

アルーシャ(タンザニア)の月別平均気温(℃)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
25 26 26 23 21 21 21 22 24 24 23 24
14 14 14 14 13 12 11 11 12 13 14 14
両替について
日本円の両替は扱っている所が少ないので、アメリカ・ドルを持参した方が良いでしょう。両替は、銀行、ホテルで可能です。その際、パスポートと入国時税関で記入した外貨申告書が必要となります。
クレジットカードはVISA又はMASTERCARD。JCBは使えないところが多い。
チップの習慣
  • チップの習慣はないが、特別なサービスや満足した場合は渡す程度。
  • レストラン:1000タンザニア・シリング程度。(サービス料なしの場合)
  • ポーター、ルームサービス:1000タンザニア・シリング程度
  • タクシー:小銭程度。
在タンザニア日本大使館
  • 住所:.O. Box 2577 Plot No. 1018, Ali Hassan Mwinyi Rd, Dar es Salaam, TANZANIA
  • 電話:(255) 222-115-827

<注意>上記情報は、2022年12月現在のものです。事前予告無しに変更となる場合もございます。