人類と野生動物と大自然が調和する

「生命躍動の地」南部アフリカ

南アフリカ旅行情報

南アフリカってどんなとこ?

15世紀にポルトガルの探検家バルトロメウ・ディアスが南アフリカに到達し、これによりヨーロッパの植民地化が始まり、1652年にはオランダ東インド会社がケープ植民地を建設し、白人入植者の数が増加しました。1806年にイギリスがケープ植民地を占領し、南アフリカにおける支配権を確立しましたが、その後、1899年から1902年にかけてボーア戦争が勃発しました。オランダ系入植者であるボーア人とイギリスとの間で争われたこの戦争は、勝利したイギリスが南アフリカ全域を支配下におくことで終結しました。1948年には、人種間の分離と差別を法制化した「人種隔離政策(アパルトヘイト)」が導入されました。この政策は長期間にわたり、深刻な社会的・経済的な問題を引き起こしましたが、1994年に民主的な選挙のもと、ネルソン・マンデラが初の黒人大統領として就任することで、アパルトヘイト政策は終結しました。これにより、南アフリカは包括的な平等と多民族共存を追求する新たな時代へと進みました。

南アフリカは四季がはっきりしており、一年中観光客が訪れることができます。夏は一般的に11月から2月にかけてで、暑い気候です。この時期はビーチやサファリなどのアウトドア活動に最適です。秋は3月から5月で、温暖で快適な気候が続きます。冬は6月から8月で、内陸部は寒冷ですが、沿岸部は比較的温暖です。この季節はクジラ観察やワイン地域の訪問など、屋内のアクティビティが人気です。春は9月から10月で、気候は穏やかで花が咲き誇る季節です。

南アフリカの観光地について、ケープタウンは象徴的な都市であり、テーブルマウンテン、ケープポイント、ロボス島などが人気の観光スポットです。クルーガー国立公園やサビサンド動物保護区などの自然保護区では、野生動物サファリを楽しむことができます。喜望峰自然保護区、カーステンボッシュ国立植物園、ガーデンルート(モッセル湾~チチカマ国立公園)、さらにソウェトの歴史的な地域も訪れる価値があります。また、南アフリカはワイン産地としても知られており、ケープワインランズやステレンボッシュなどのワイナリーを巡るワインツアーも人気です。

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ケープタウン
Cape Town

南アフリカ共和国の南西に位置する人口約300万弱の南アフリカ第2の都市です。世界の海岸線の中で最もすばらしいケープ(岬)をもつケープ半島や、バスコ・ダ・ガマが記念して名づけた喜望峰があります。1652年東インド会社の補給基地を建設したことがこの町の始まりで、この国の発祥の地としてマザー・シティとも言われています。テーブルマウンテンの麓に広がるカーステンボッシュ国立植物園では、約9000種類もの植物が栽培・研究されています。ウォーターフロントと呼ばれる港周辺は、旧港を中心にショッピングセンターやホテル、映画館などが次々にオープンし、地元人や観光客にも人気のスポットになっています。

テーブルマウンテン
テーブルマウンテン

テーブルマウンテン Table Mountain

ケープタウンの象徴的存在で山全体が国立公園に指定されています。岩盤でできた海抜1087mの山の頂上へは強風などの影響がない限りロープウェイで行くことができます。天気が変わりやすいケープタウンでは、頂上に行けても景色が楽しめる確立は50%ほどで、地元の人々はテーブルマウンテンにかかる霧や雲(テーブルクロス)でこれからの天気などを予測したりします。天気がいい日には、ケープ市街や遠く喜望峰まで望めます。

シグナル・ヒルからの夜景
シグナル・ヒルからの夜景

ライオンズ・ヘッドとシグナル・ヒル
Lion’s Head & Signal Hill

ライオンが横たわっているように見えるためこう呼ばれます。ライオンズ・ヘッドの中腹あたりにシグナル・ヒル(ライオンズ・ランプ)があります。平日に正午を知らせる号砲を鳴らすため、シグナル・ヒルと呼ばれ、ここから眺める港や町の夜景はとてもすばらしいです。

ボルダーズ・ビーチ
ボルダーズ・ビーチ

ボルダーズ・ビーチ Boulders Beach

喜望峰から約20kmに位置するボルダーズ・ビーチ(Boulders Beach)は、アフリカンペンギンのコロニーとして知られています。1982年から保護されているこの場所には、現在約3000羽のペンギンが生息しており、観光客はこれらのペンギンを間近で観察することができます。ペンギンは海岸沿いの大きな花崗岩の岩や砂浜で自由に過ごしており、その愛らしい姿が多くの観光客を魅了しています。ビーチ自体も非常に美しく、白砂のビーチと透き通った青い海が広がっています。海水浴や日光浴を楽しむことができるだけでなく、ビーチ周辺には遊歩道が整備されており、自然の中を散策しながらペンギンを観察することができます。

ハマナス
Harmanus

ケープタウンから122kmに位置するクジラ観察の中心地で、風光明媚な小さな海沿いの町です。沖合い11kmにあるダイアー島周辺ではサメの観察もできます。ホエールウォッチングが楽しめるのは7~12月頃です。サメの遭遇率が高くなるのは4~8月頃です。町の東にある丘の上からは町を一望することもできます。


ハマナスの風景
ハマナスの風景
シャークケージダイビング
シャークケージダイビング
ホエールウォッチング
ホエールウォッチング
ガーデンルート
ガーデンルートの景勝地

ガーデンルート Garden Route

ガーデンルートは南アフリカの西ケープ州から東ケープ州までの全長約300キロメートルにわたる海岸沿いの景勝ルートです。モッセル湾から始まり、東に進んでチチカマ国立公園付近まで続きます。チチカマ森林はガーデンルートの一部として位置しており、森林地帯や自然保護区を通過することで知られています。きれいな川や滝、森に渓谷、砂浜やきれいに咲く花たちが次々に現れるので、このルートを「ガーデンルート」と呼ぶようになりました。気候は温暖で、1年を通じて楽しむことができます。

      

ステレンボッシュ
Stellenbosch

ステレンボッシュはケープタウンに次いで南アフリカで二番目に古い町で、ワインが有名な町でもあります。山の斜面にはブドウ畑が広がり、強い風が葉を揺らして吹きぬけます。おいしいブドウが出来るのは、気候の影響だけでなく、こうした風が害虫を吹き飛ばしてくれるからだそうです。観光案内所にはワインセラーを紹介した地図入りパンフがあります。さらにここでは、ワインの果実酒を蒸留したブランデーも楽しめます。ブランデーを味わうなら、樽詰め醸造所の実演や見学・試飲ができる「ヴァン・リン・ブランデーセラー」がお勧めです 。

ステレンボッシュ
ステレンボッシュ
ステレンボッシュ
ステレンボッシュのワイナリー

クルーガー国立公園・私営保護区
Kruger National Park
&Private Reserves

アフリカを代表する野生動物保護区で、敷地面積は2万㎢、四国ほどの大きさがあり、南半分がムプマランガ州、北半分がリンポポ州に属すアフリカ最大の国立公園です。創設は1898年、大統領ポール・クルーガーによって国内ではじめての保護区に指定されたのが始まりです。公園内は7つのエリアに別れ、エリアごと分けられています。国立公園の西側には私営保護区(サビサンズなど)があり、このエリアに高級ロッジが集まっています。クルーガームパマランガ空港(MQP)かフットスプルート空港(HDS)が玄関口になり、ヨハネスブルクやケープタウンから飛行機が運航しています。クルーガー国立公園の魅力といえば「ビックファイブ」と呼ばれるゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ、バッファローが生息していることがあげられます。

園内には147種の哺乳類、507種の鳥類、33種の両生類、49種の魚類、114種の虫類と457種の樹木、1500種の植物が生息しています。比較的平坦な草原地帯となっており、秋から冬(4~9月)は周囲の木々が低いので動物たちを見つけやすいです。各キャンプは全長2600mの全天候型の道路で結ばれているなど交通網は十分に整備されています。

クルーガー私営保護区
クルーガー私営保護区
クルーガー私営保護区
クルーガー私営保護区
クルーガー私営保護区
クルーガー私営保護区
クルーガー私営保護区
クルーガー私営保護区
クルーガー私営保護区
クルーガー私営保護区
       

ブライデ・リバー・キャニオン
Blyed River Canyon N.R

ブライデ・リバーキャニオン自然保護区は、アフリカ大陸最大の国立公園であるクルーガー国立公園の西・南アフリカ東部のムパマランガ州に位置しています。アメリカのグランドキャニオン、ナミビアのフィッシュ・リバー・キャニオンに次いで、世界で3番目の大きさの大渓谷です。「喜びの川」という意味のブライデ・リバーを中心に3万㎢もの面積を持ち、緑で覆われた渓谷としては世界で1番の大きさを誇ります。保護区内を縦に走る、R532、R534は「パノラマルート」と呼ばれるドライブコースで、南アフリカらしいダイナミックな絶景が続きます。通行する車のほとんどは100km以上のスピ-ドでドライブを楽しんでいます。観光で訪問するエリアは、見所の集中するグラスコップの町とスリ-・ロンダベル・ビュ-ポイントの間が中心となりますが、北部のR527、R531、南部のR37等、他のエリアの自然景観も十分楽しむことができます。

ブークス・ラック・ポットホールズ
ブークス・ラック・ポットホールズ

ブークス・ラック・ポットホールズ/Bourke's Luck Potholes

ブライデ川(喜びの川)とトゥール川(悲しみの川)が交わる場所で、橋の上から滝つぼにコインをなげると願いが叶うという言い伝えがあります。橋の奥には小さな滝があります。

スリー・ロンダベル<
スリー・ロンダベル

スリー・ロンダベル/Three Rondavels

ブライデダムと3つのロンダベル(円錐形のバンガロー)の形をした奇岩を望むことができます。3つのロンダベル以外の角度からも緑と青のコントラストの雄大な景観が望めます。

神の窓
神の窓

神の窓/God's Window

渓谷を一望し手付かずの自然が堪能できます。天気が良ければ、視界の先には隣国のモザンビ-クも目にすることも可能です。

岩の塔
岩の塔

岩の塔/Pinacle

グラスコップの町から一番近い距離にある見所で、展望台の至近距離に岩の塔が聳え立っています。

グラスコップホテル
グラスコップホテル

グラスコップの町/Graskop

パノラマル-トの基点の町です。ギャラリ-を併設しモダンでスタイリッシュなブティックホテル「グラスコップホテル」、人気のあるパンケ-キ屋「ハリ-ズ・パンケ-キ」、多くの土産物屋があり、アフリカの民芸品やこの地方の名物マカダミアナッツを扱う露天商もあります。

       

ビクトリアフォ-ルズ
Victoria Falls

ジンバブエとザンビアの国境に位置するビクトリアの滝(Victoria Falls)は、幅約1,708メートル、高さ約108メートルに及び、年間平均流量は1秒あたり1,088立方メートルと、世界でも最大級の水量を誇ります。滝の水が落ちる巨大な水しぶきは、数キロメートル先からでも見ることができ、滝の轟音は遠くまで響き渡ります。観光客は、ジンバブエ側とザンビア側の両方から滝を楽しむことができます。ジンバブエ側には、滝の周囲を巡るいくつかの観覧ポイントが整備されており、それぞれ異なる角度から滝の雄大な姿を眺めることができます。アクティビティも豊富で、ヘリコプターによる遊覧飛行や、ザンビア側のデビルズプールやエンジェルズプールなど、スリリングな体験も可能です。

ビクトリアフォールズ
ビクトリアフォールズ
ビクトリアフォールズ
ザンベジ川クルーズ
ザンベジ川クルーズ
ビクトリアフォールズ
ビクトリアフォールズ
ビクトリアフォールズ
ビクトリアフォールズ
       

チョベ国立公園
Chobe National Park

ボツワナの北東部に位置し、国土の17%を占める国立公園です。面積は約1万1000㎢で東京都の約5倍に及ぶ面積があります。ジンバブエのヴィクトリアフォールズからは車で約2時間かかります。ジンバブエ側からチョベに向かう場合はチョベ川下流のカサネ村の近くカズングラで入国審査をします。この場所はチョベ川を挟んで、4つの国(ボツワナ、ジンバブエ、ザンビア、ナミビア)が隣接している珍しい場所です。チョベ川は幅約70m、深さ約40mの変化に富んだ川です。公園内には7万頭を越すゾウが暮らすアフリカきってのゾウの生息地です。生息密度は世界一でゾウの群れに会う確立も高い場所になります。他にも乾季になると水を求めチョベ川沿いにはたくさんの動物が集まってきます。ボートサファリも楽しめ、カバやワニを身近でみるチャンスもあります。動物は全体的に肉食獣が少ないものの、様々な動物が見られるチャンスは非常に高い公園です。また、チョベ国立公園では鳥類も非常に多く生息しています。

(観察できる可能性のある動物・・・ゾウ、キリン、カバ、バッファロー、サイ、カバ、ヒョウ、クドゥー、ライオン、ワニなど)

チョベ国立公園
チョベ国立公園
チョベ国立公園
チョベ国立公園
チョベ国立公園
チョベ国立公園
チョベ国立公園
チョベ国立公園
チョベ国立公園

南アフリカの基本情報

正式名称
南アフリカ共和国 / Republic of South Africa
国旗
南アフリカ国旗
首都
プレトリア
面積
122万K㎡(日本の約3.2倍)
人口
5,778万人 (2018年)
言語
公用語は英語,アフリカーンス語,バンツー諸語(ズールー語,ソト語ほか)。
宗教
キリスト教(人口の約80%),ヒンズー教,イスラム教等
通貨
南アフリカランド
1南アフリカランド(ZAR)=約7.43円(2023年4月現在)
時差
時差は日本-7時間。南アフリカの方が遅れています。サマータイムは実施していません。
電圧
250V(マルチタイプがオススメです。)
パスポート
査証発行日より30日以上。
ビザ
不要。滞在90日以内。
国際電話
国番号27 / 国際認識番号010
電話のかけ方
  • 日本から南アフリカへ : 国際電話認識番号+27+市外局番(0を取る)+電話番号
  • 南アフリカから日本へ : 国際電話認識番号+81+市外局番(0を取る)+電話番号
持込制限
  • 貨幣 ●外貨・・・外貨:無制限(要申告)
  • 貨幣 ●現地通貨・・・5,000ランドまで
  • その他 ●タバコ:紙巻タバコ200本、他に葉巻50本、タバコ製品250g(18歳以上)。●酒類:酒類1リットル、他にワイン2本(2リットル)(18歳以上)。●香水:香水50mリットル、他にオードトワレ250mリットル。●土産物:3,000ランドまで。
  • ●禁止品:肉、ナイフ、劇薬、弾薬、爆発物、猥褻な書物などは持ち込み禁止。植物、種子、果物、植物油、ハチミツなどは許可が必要。
持出制限
  • 貨幣 ●現地通貨・・・5,000ランドまで

旅行関連情報

水道水
都市部の水道水は飲用可能といわれていますが、ミネラルウォーターを飲むことをこころがけて下さい。
食事
主食はトウモロコシの粉を炊いた物(パップ)です。イタリアでは、ポレンタと呼ばれています。野菜やお肉、カレーやシチューに添えて食べられている。
お土産
ルイボスティー、ワイン、雑貨など
プラグタイプ
B・B3・BF・Cタイプです。
マルチタイプのプラグをお持ち頂くことをお薦めします。プラグ
気候と服装
南半球に位置するので、基本的に季節は日本と逆になります。12~3月が夏、5~7月が冬となり、夏の日中は25℃程度まで気温が上がりますが、冬はダウンジャケットが必要なほど冷え込むこともございます。
天候や時間帯により気温が大きく変わりますので重ね着でご調整ください。目立った「雨季」「乾季」はございませんが、年間を通しご旅行には傘をお持ちください。また、ケープタウンは年間を通し風の強い地域ですので、風を通さないウインドブレーカーなどが便利です。

ケープタウン(南アフリカ)の月別平均気温(℃)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
29 29 27 25 22 20 20 20 21 24 25 27
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両替について
空港内の銀行で硬貨を混ぜて両替すると重宝します。
ヨハネスブルクのヤン・スマッツ空港では日本円をランドに両替することができます。
ホテルのフロントでの両替は、両替レートが銀行より少し悪くなりますので少額ずつ両替したほうが良いでしょう。
クレジットカードはVISA又はMASTERCARD。JCBは使えないところが多い。
チップの習慣
  • 一般的にチップの習慣があります。
  • レストラン:料金の10%~15%。
  • ポーター、ルームサービス:5ランド程度
  • タクシー:小銭程度。
在南アフリカ日本大使館
  • 住所:259 Baines Street, Crn Frans Oerder Street Groenkloof, Pretoria, Republic of South Africa
  • 電話:(27) 12-452-1500
  • FAX:(27) 12-460-3800

<注意>上記情報は、2022年12月現在のものです。事前予告無しに変更となる場合もございます。