古代遺跡と地球創生の原風景が広がる

「驚きと感動の国」ボリビア

ボリビア旅行情報

ボリビアってどんなとこ?

ボリビアは、南アメリカの中央部に位置し、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、チリ、ペルーと国境を接しています。多様な地形を持ち、アンデス山脈、アマゾン熱帯雨林、アルティプラーノ(高原地帯)などが広がっています。行政首都はラパスで、憲法上の首都はスクレです。
ボリビアの歴史は非常に古く、紀元前2000年頃に遡ります。特にティワナク文化は、紀元前1500年から紀元後1000年頃にかけてアンデス高原地帯で栄え、巨大な石造りの建造物や彫刻で知られています。15世紀にはインカ帝国の一部となり、その後16世紀にスペインの植民地となりました。ボリビアは1825年に独立を果たし、その後も複雑な政治的変遷を経て現在に至ります。
地理的には、標高6000メートルを超える山々や広大な塩湖など、多彩な自然環境が広がっています。特に有名なのはウユニ塩湖で、世界最大の塩原として知られ、雨季には鏡のように空を映し出す幻想的な風景が広がります。文化的には非常に多様で、約36の先住民族が存在し、それぞれが独自の言語、習慣、伝統を持っています。特にケチュア族やアイマラ族は大きな影響力を持ち、彼らの伝統的な衣装や音楽、舞踊はボリビアの文化を彩っています。また、ボリビアの音楽は、アンデス音楽が基盤となっており、サンポーニャやチャランゴといった楽器が特徴的です。

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ラパス
La Paz

ラパスは標高3600mの世界最高所にあり、ボリビアの行政・立法・司法機関など首都機能がある事実上の首都です(憲法上の首都はスクレです)。大きなすり鉢状の街は、なだらかな傾斜の上にアドベ(日干しレンガ)造りの家々、コロニアルな教会建築、底の方には高層ビルが立ち並んでいます。ラパスの中心となる広場をムリョリョ広場と言い、東に国会議事堂、南に大統領官邸とカテドラル(カトリック教会で、司教座のある聖堂)が建ち、ボリビアの政治の中枢となっています。また、ビジネス街から一歩裏道に入ると市場、屋台、露天がぎっしり並び、サンフランシスコ寺院の周辺とサガルナガ通り沿いに様々なお店が集まっています。ラパス滞在中は、展望台に上がって街を俯瞰してみてください。すり鉢状の街に雲の影がかかる光景は他では見られないでしょう。オレンジとブルーに染まる夜景も必見です。

月の谷 / Valle de la Luna

月の谷はサンファン州とラ・リオハ州との州境近くにある。ここは2億4000万年前ぐらいから1億8000万年ぐらいまでにできた大地で、植物と昆虫だけの地上の世界から、脊椎動物、爬虫類が出現し繁栄を誇っていた時代です。また、無数の化石が発見されています。現代の乾燥した気候からは想像できないかもしれませんが、当時は湿った気候で、深く植物に覆われていたといわれています。非常に乾燥した奇岩の並ぶ不思議な美しい風景が展開しています。2000年には、タランパーヤ自然公園とともに、ユネスコ世界遺産に登録されました。また、谷を下ることもできます。

ラパスの街並み
ラパスの街並み
月の谷
月の谷

スクレ
La Paz

憲法上の首都スクレは、標高は2800mと事実上の首都ラパスと比べて標高が低いため快適に過ごせます。静かな佇まいでスペイン統治時代のコロニアルな旧市街の街並みが美しい世界遺産の街でもあります。1825年のボリビア独立時の調印はこの街で行なわれ、翌年スクレ元帥の名をもらい首都に制定されたという歴史があります。16世紀に造られた旧市街の建物は白く塗られ、別名「白い街」と呼ばれています。

恐竜公園 / Parque Cretacico Municipal Fancesa

恐竜公園の正式名称は「市立ファンセサ白亜紀公園(Parque Cretacico Municipal Fancesa)」。スクレ近郊にあり、もとはセメント砕石場だったところが、白亜紀(1億4500万~約6500万年前)の恐竜が残した約5000個の足跡の化石が発見されたことをきっかけに、化石調査における重要箇所として保存されることになりました。地元のケチュア(Quechua)語で「石灰の丘」を意味する「カル・オルコ(Cal Orcko)」の丘は、「恐竜の足跡」化石群としては世界最大級で2015年に世界遺産登録を申請しています。足跡の大半は、巨大肉食恐竜ティタノサウルスや鳥脚類恐竜、装甲を身にまとったアンキロサウルスのものだが、専門家らはさらに8種類以上の動物の足跡があると推測しています。この丘は多くの観光客を呼び込み、年間約12万人が訪れる今や世界的に有名な恐竜テーマパークといえます。

スクレの街並み
スクレの街並み
市立ファンセサ白亜紀公園
恐竜公園
ポトシ
ポトシ

ポトシ
Potosi

鉱山で知られるポトシは、標高4000mの世界で最も高い位置にある街です。1545年にポトシ山に大銀脈が見つかり、銀のほかスズ、タングステンなどが次々に発見され「富の山/セロ・リコ」と呼ばれるほどとなりました。しかし、16世紀半ば押しかけてきたスペイン人たちにより莫大な量の銀などが運び出され、19世紀にはすっかり枯渇してしまい、それと同時にスペイン人たちも立ち去り、枯れ果てた町だけが残されました。しかし、20世紀初頭に再びセロ・リコの地下資源が見直され、現在は活気を取り戻しつつあり、1987年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました(インディヘナへの強制労働の奴隷制度に対する負の世界遺産でもあります)。町にはスペイン植民地時代の旧国立造幣局、博物館となっているサンタ・テレサ聖堂・修道院、バロック様式のサン・ロレンソ教会などがあります。

ウユニ塩湖
Salar de Uyuni

標高3760mの高地にあるウユニ塩湖は、ほぼ富士山と同じ高さ(3776m)に位置し、太古の昔に海底が隆起してできた湖で高低差わずか50cmと世界で最も平らな場所とも言われています。面積は約11,000㎡(東京都の約5倍の広さ)でおよそ20億トンもの巨大な塩で出来ています。季節に応じて2つの顔をもつウユニ塩湖は、6月~10月の乾季は目がくらむような白銀の世界が創出され、12月~3月の雨季は湖面にうっすらと水がはり、天空を写す「鏡の塩湖」と姿を変えます。ウユニの滞在は町のホテルのほかに、塩湖のほとりに塩で造られた「塩のホテル」が4つ程度あります。壁はもちろん、イスやテーブル、ベッド、インテリアまで塩のブロックを積み重ねて作られています。洒落た雰囲気で清潔感がありますのでハネムーナーや特別なご旅行にはお勧めのホテルです。 ウユニ塩湖では、日中の塩湖ドライブ観光のほか、朝日観賞、夕日観賞、星空観賞など時間帯によって様々な楽しみ方ができます。特に雨季に訪れる鏡張りの塩湖では、夕日観賞と星空観賞が幻想的な姿で楽しめます。なお、日中の塩湖観光では日焼け止めとサングラスは必携です。太陽光の照り返しが強く、標高が高いのでヤケドにならないようご注意ください。

ウユニ塩湖
ウユニ塩湖
ウユニ塩湖
ウユニ塩湖

ティワナク遺跡
Tiwanaku

ティワナク遺跡は、ラパスから72㎞離れたチチカカ湖の南側、3900mの高地に位置する壮大な遺跡です。紀元前200年頃から紀元後1200年頃まで続いたティワナク文化は、高度な石の加工技術を有していました。この文化の技術は、インカ時代の建造物であるクスコやオリャンタイタンボ遺跡などにも見られ、その後のインカ帝国にも大きな影響を与えたと言われています。このティワナクの見所は遺跡を見下ろす赤茶けた山の「アカパナのピラミッド」、180個もの石の顔がじっと見つめているように思わせる「半地下神殿」、遺跡の中心だったと思われる「カラササーヤ」、その大きさと見事なレリーフで有名な「太陽の門」、半地下寺院跡の「カンタタイータ(Kantatallita)」、一枚岩をくり抜いて作られた「月の門」などがあります。

プマプンク遺跡 / Puma Punku

ティワナク遺跡の区画から少し離れたところには宮殿跡ともいわれるプマプンク遺跡があります。硬質の安山岩を使った巨大な石のブロックには、見事な研磨や切断が施され、ドリルを使ったような精工な穿孔など高度な技術の跡が随所に見られます。これらの遺跡がこの高地に何の目的で築かれたのか、何を意味するのかは今の謎のままです。

太陽の門
太陽の門
半地下神殿
半地下神殿

サマイパタ遺跡
Fuerte de Samaipata

別名、エル・フエルテ遺跡。標高1950mの山頂に築かれたその立地と城塞のように見える石壁から「砦(とりで)」と呼ばれているが、実際は住居や宗教施設からなる集落だったと推測(14~16世紀頃)。ヘビやジャガーなどの動物や幾何学文様の彫刻が施された石造建築物が東西250m、南北60mにわたり連なっている。丘の南側には五つの神殿があり、その中央にある2本の溝は500近い住居が並ぶ居住地に水を供給する水路だったと考えられている。集落は紀元300年頃から築かれ、14世紀にインカ帝国の支配下で発展するも、スペイン植民地時代にサマイパタ村が造られると衰退。サマイパタの砦に類似する遺跡がインカ時代の遺跡に多数見られるがその関連性は不明(クスコ郊外のケンコー遺跡もそのひとつ)。

サマイパタ遺跡
サマイパタ遺跡
サマイパタ遺跡
サマイパタ遺跡

チェ・ゲバラゆかりの地跡
Fuerte de Samaipata

1959年のキューバ革命達成から6年後、自身の役目は終わったと判断したチェ・ゲバラは、1965年盟友カストロのもとから離れて再び貧困と搾取に苦しむアフリカ・南米諸国に「一人のゲリラ」として身を投じました。そして1967年ボリビアのリオグランデ近くのチューロ渓谷でボリビア国軍(CIAが後ろ盾に)に捕えられ、翌日イゲラ村で銃殺されました。遺体は軍用ヘリコプターでバジェグランデへ運ばれ、民衆のさらし者にされたのち、遺体は忽然と消え失せました。チェ・ゲバラの最後の地となったイゲラ村とその遺体が公開され人知れず埋葬されることになったバジェグランデ。消失した遺体は1997年キューバ調査隊が発見して現在はキューバのサンタクララの霊廟に眠っています。

イゲラ村
イゲラ村
バジェグランデ
バジェグランデ

トロトロ国立公園
Toro Toro National Park

トロトロ国立公園(Toro Toro National Park)はコチャバンバの町の南140kmに位置し、標高2000m~3500m、渓谷の最深部は300m、「恐竜の足跡」をはじめ海洋生物の化石、洞窟壁画、大渓谷等が見られるボリビア屈指の有名なアドベンチャーパークでもある(1989年設立)。古生代と中生代白亜紀の化石を多く含む石灰質の堆積物が豊富で、洞窟やカルスト地形、雨風で浸食された見事なパノラマ景観が見られる。1億2000万年前の白亜紀の「恐竜の足跡」はおよそ2500以上あり、貴重な足跡を真近で触れることができる場所としては、世界でも非常に珍しく恐竜ファンのみならず注目されている。公園内には不思議な形状をした岩石や大小様々な滝もあり、緑豊かな熱帯植物には様々な動物も生息している。

トロトロ国立公園
トロトロ国立公園
恐竜の足跡
恐竜の足跡

ボリビアの基本情報

正式名称
ボリビア多民族国 / Estado Plurinacional de Bolivia
国旗
ボリビア国旗
首都
ラパス(憲法上首都はスクレ)
面積
109万8,581K㎡(日本の約3倍)
人口
1,151万人 (2019年)
言語
公用語はスペイン語。
宗教
カトリック教徒95%、他。
通貨
ボリビアーノ
1ボリビアーノ(Bs)=約19.25 円 (2022年4月現在)
時差
時差は日本-13時間。ボリビアの方が遅れています。サマータイム(夏時間)を実施していません。
電圧
230V(マルチタイプがオススメです。)
パスポート
帰国時まで有効なもの
ビザ
不要/30日以内の滞在可
国際電話
国番号591 / 国際認識番号010
電話のかけ方
  • 日本からボリビアへ : 国際電話認識番号(010)+591+市外局番(0を取る)+電話番号
  • ボリビアから日本へ : 国際電話認識番号(00)+81+市外局番(0を取る)+電話番号
持込制限
  • 貨幣 ●外貨・・・入国時において税関申告書に1万米ドル相当以上の現金及び小切手(日本円も含む)を所持しているか否か、所持している場合にはその金額の超過分を米ドルで記入することが必要です。
  • その他 ●海苔、椎茸、生もの等の食料品は、検疫のため数日間空港に保管されることがあります。缶詰類は豚肉の場合を除いてほとんど問題なく通関しています。但し、ハム、肉類、コーヒー、チョコレートなどは、国内産業保護のため通関が困難です。
持出制限
  • 貨幣 ●現地通貨・・・出国時には特に持ち出し額の申告制度はありません。

旅行関連情報

水道水
基本的にホテルやレストランの水は蒸留水を使用していますが、ローカルな食堂などで食事をする場合は安全のためにミネラルウォーターを飲むことをこころがけて下さい。
水が殺菌されていても氷は殺菌されていない場合があるため注意してください。
食事
主食はジャガイモ、米、トウモロコシ。
お土産
ウユニ塩湖の塩、アルパカのニット、アワヨ(伝統布)
プラグタイプ
一般的に「A、Cタイプ」ですが
ホテルなどによって異なるので、マルチタイプのプラグをお持ち頂くことをお薦めします。プラグ
気候と服装
ボリビアは日本と同じ北半球にあるので、四季は同じです。
夏は短く、涼しく、本曇り、冬は短く、非常に寒く、乾燥状態、一部曇りです。
季節は大きく4~10月の乾期と11月の雨期に分かれている。

ラパス(ボリビア)の月別平均気温(℃)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
14 14 14 14 14 13 13 14 15 15 15 15
5 5 4 3 0 -2 -2 -1 1 3 4 5
両替について
日本ご出国前に、米ドルを準備し、現地で米ドルをボリビアーノにご両替下さい。

日本円は、ボリビア国内にて、ボリビアーノへの両替が不可の場合がございます。
また、可能な場合でも、レートはあまりよくないので実用的ではありません。
クレジットカードの流通性は、都市部ではアメリカや日本並みです。信頼できるホテルなどで使用する場合は
トラブルの心配は少ないです。VISA、AMEXなど米国系のカードが便利です。
チップの習慣
  • ボリビアにはチップの習慣がしっかり根付いています。
  • レストラン:料金の10%~15%。
  • ポーター、ルームサービス:1ドル程度
  • ガイド:5ドル程度
  • タクシー:基本的に必要はないが、キリの良い金額を支払うとよい。
在ボリビア日本大使館
  • 住所:Calle Rosendo Gutiérrez Nº. 497, esq. Av. Sánchez Lima, Sopocachi, La Paz - Bolivia, P.O. Box 2725
  • 電話:(591-2) 241-9110
  • FAX:(591-2) 241-1919

<注意>上記情報は、2023年12月現在のものです。事前予告無しに変更となる場合もございます。