多様な民族文化とダイナミックなサファリドライブが魅了する

「野生動物の王国」ケニア

ケニア旅行情報

ケニアってどんなとこ?

ケニアにはおよそ42の部族が存在し、主な部族として、キクユ族、ルオ族、ルヒヤ族、ルワ族、カレンジン族、カンバ族、マサイ族などがあります。ケニアは赤道直下にありますが、国土の大半が平均標高1300m~1500mの高地であるため、全体的に温暖で過ごしやすい気候となっています。またアフリカとアラブの要素を組み合わせたスワヒリ文化は、ケニアの多様性と共存を象徴しており、スワヒリ語はケニアの公用語の一つとなり、学校や政府の機関、メディアなどで広く使用されています。スポーツにおいては、特に陸上競技、長距離走やマラソンなどは世界的に有名で、多くのオリンピック選手を輩出し、数々の世界選手権で成功を収めてきたことはよく知られているところです。
近年ではケニア社会において、伝統的な価値観と現代の変化を融合させる試みが行われています。多くのケニア人は、自分たちの文化や伝統を尊重しつつも、現代の社会の変化や技術の進歩に積極的に参加し、受け入れています。伝統的な文化や価値観は家族や共同体の絆を強め、人々のアイデンティティや誇りの源となっています。同時に、ケニアでは環境保護や持続可能な開発への取り組みも重視されています。ケニアは自然の宝庫であり、野生動物や美しい景観が豊かに存在しています。国内には多くの国立公園や保護区があり、野生動物の保護や生息地の保全が行われています。また、エコツーリズムの推進や再生可能エネルギーの利用など、持続可能な開発への取り組みも進められています。ケニアの政府や地域コミュニティ、NGOなどが協力して、文化や自然資源の保護に取り組んでいます。これは、将来の世代に美しい自然環境と豊かな文化を残すために必要な取り組みで、ケニアの文化や自然の価値を保護し続けることが求められていると言えます。

ケニアサファリのベストシーズは?

ケニアのサファリツアーのベストシーズンは、訪れる地域や公園によって異なりますが、一般的に乾季(6月から10月)が最もおすすめの時期とされています。この時期は雨が少なく、草が短いため野生動物の観察がしやすく、多くの公園や保護区で絶好のサファリシーズンとなります。また、ケニアの代表的なサファリパークであるマサイマラ国立保護区では、毎年7月から10月にかけての「ヌーの大移動」が最大の見どころとなり、多くの観光客が訪れます。乾季は一般的にサファリに最適な時期ですが、雨季(3月から5月、11月から12月)にも魅力があります。雨季は草が青々として風景が美しく、観光客が少ないため、静かなサファリ体験ができる時期でもあります。また、一部の動物はこの時期に出産するため、かわいらしい動物の赤ちゃんを見るチャンスもあります。

ケニアツアー情報

  • list_iconケニア旅行の一覧

マサイマラ国立保護区
Masai Mara N.R.

ケニア南西部、ナイロビから車で約5~6時間、軽飛行機で約1時間の距離(約280km)にあるケニア随一の国立保護区です。大阪府ほどの面積をもち(約1800k㎡)、ライオン、チーター、ハイエナ、ジャッカルなどの肉食動物からバッファロー、アフリカゾウ、キリン、カバなどをはじめ、代表的な野生動物はここで観察できます。タンザニアのセレンゲティ国立公園とは隣り合わせで、7月~9月にかけてはヌーの大移動が見られます。保護区内は大草原、疎林帯、沼沢地、川、丘陵と変化に富んでおり、他の公園と大きく異なるのは潅木(ブッシュ)が少なく草原が多いことです。

見られる可能性がある動物

ライオン、チーター、ハイエナ、セグロジャッカル、ヌー、アフリカゾウ、クロサイ、グラントシマウマ、マサイキリン、カバ、イボイノシシ、トムソンガゼル、インパラ、トピ など…

ライオン
ライオン
マサイマラ国立保護区

アンボセリ国立公園
Amboseli N.P.

ナイロビから南へ車で約4時間の距離(約250km)、アフリカ最高峰、キリマンジェロ(5895m)の北に広がっています。広さは392k㎡あり、1974年国立公園として設立されました。文豪ヘミングウェイが『キリマンジェロの雪』を執筆した場所としても有名です。早朝は空気が澄んでいるため、キリマンジャロの山頂がきれいにみえることが多いです。中央にはキリマンジャロからの湧水からできた湿地帯があり、様々な動物が集まってきます。かつては、ライオン、クロサイが多く生息していましたが、密猟により数が減少、今ではほとんど見られなくなりました。全体的に肉食系の大型動物は少なく、草食系が多いのが特徴です。中でもアフリカゾウの宝庫といわれるくらい、ゾウの大群が有名です。

見られる可能性がある動物

ゾウ、インパラ、ヌー、シマウマ、ハイエナ、ガゼル、カバ、ライオン、チーター、マサイオリックス など…

アンボセリ国立公園
キリマンジャロ山とゾウの群れ
アンボセリ国立公園

ナクル湖国立公園
Nakuru N.P.

ナイロビから北西に車で約3時間の距離(約160km)、フラミンゴが多く飛来することで有名で、遠くからでも湖がピンク色に染まっているように見えます。強アルカリ塩湖(ソーダ湖)の湖には大量のプランクトンが発生し、それを餌にフラミンゴをはじめペリカンなど約300種類の鳥たちが集まってきます。鳥類以外では、サイやヒョウが生息し、マサイマラでは観察できない動物もいます。近年、少しずつクロサイが増え、クロサイのファミリーを見られるチャンスが高くなりました。

見られる可能性がある動物

シロサイ、クロサイ、ヒョウ、ロスチャイルドキリン、ジャッカル、ハイラックス、バッファロー、フラミンゴ、ペリカンなど・・・

フラミンゴ
フラミンゴ
ナクル湖国立公園

大地溝帯沿いの見所

ボゴリア湖
ボゴリア湖

ボゴリア湖 / Lake Bogoria

ナイロビの北西約285km、車で5~6時間に位置し、赤道の少し北にある強アルカリ塩湖(ソーダ湖)です。温泉(間欠泉)が湧き出ていますが、温度が高すぎて入浴はできません。ボゴリア湖はラムサール条約(湿原の保護に関する条約)に登録されている貴重な湖で、ケニアでも最も美しい湖といわれています。ここにはグレータークドゥという希少動物が生息しています。公園内には135種類の鳥類が確認されており、フラミンゴが飛来する季節もあります。その他、バッファロー、シマウマ、インパラ、ディクディクなども多く生息しています。ボゴリア湖のすぐ近くに、標高600mのシラチョ断崖という素晴らしい景色が望める場所があり、観光客に人気があります。

バリンゴ湖
バリンゴ湖

バリンゴ湖 / Lake Bogoria

ボゴリア湖から北へ車で約1時間(ナクル湖から車で約4時間)に位置する淡水湖で、魚が豊富なこの地域はカバやワニ、そして魚を求めて多くの野鳥がやってきます。ここでは、ケニアに生息する1,200種類を越える野鳥のうち450種以上が目撃されており、バードウォッチングには最適の場所といえます。バリンゴ湖にはいくつかの小島が存在し、中央には最大のオルコクウェ島(Ol Kokwe)があります。島に上陸して散策することもできます。また、湖周辺には、チャムス(ジェンプス)族、ポコト族、トゥゲン族などが生活しており、チャムス族は放牧と魚釣りの両方を行う唯一の部族です。またポコト族は西洋文化に影響されていない最後の部族とも言われています。

メネンガイ・クレーター
メネンガイ・クレーター

メネンガイ・クレーター / Menengai Crater

ナクルの町から北へ約10kmの距離にあり、数万年前のメネンガイ山の火山活動によってできあがったクレーターです。 クレーターの最高部は標高2300m近くあり、天気が良ければここからナクル湖のフラミンゴの群れが見えます。頂上には写真のような1本のポールに世界の主要都市までの距離が書かれた何枚もの矢印があり、観光客にも人気です(矢印はその方向を指しています)。

ナイバシャ湖
ナイバシャ湖

ナイバシャ湖 / Lake Naivasha

ナイロビから北北西に83km、車で1時間のところに位置し、大地溝帯の湖の中で最も標高が高く(1910m)、パピルスの茂みに覆われた美しい淡水湖です。ナイバシャ湖近辺は、400種以上の野鳥の生息地でバードウォッチングを楽しむには最適の場所です。湖の標高が高いことから湖の水温が冷たく、そのためワニは生息していませんが、その代わりにたくさんのカバが生息しています。湖近くには、ロンゴノット国立公園(現在休火山)、ヘルスゲート国立公園、クレッセントアイランド(三日月島)があります。クレッセント島は個人が所有する禁猟区で、肉食動物や危険な動物は生息していないことから、歩きながら野生動物を見ることができます。

アバーディア国立公園
Aberdares N.P.

サバンナの国立公園が多いケニアでは珍しい小高い森林の中にある国立公園です。ナイロビから北へ車で約3時間、広さは760k㎡あります。ここは車で走り回るゲームドライブのスタイルではなく、高床式のロッジテラスから目の前の水のみ場に集まる動物たちを静かに眺める観察型のスタイルです。サバンナではなかなか見ることができない森林に住む動物たちを見ることができます。 お部屋にいても、動物たちがやってくるとブザーで知らせてくれるサービスがあります(アニマルコールサービス:ブザーの回数によって何の動物がいるのかを知らせてくれます)。宿泊施設は現在、ジ・アーク(The Ark)とトゥリートップス(Tree Top)の2種類しかないため、1泊以上の滞在は許可されていません。また子供の宿泊には年齢制限があるため、家族連れは要注意です。 ・ジ・アーク(The Ark):1969年にオープンした高床式のロッジ。前に池があるので屋上や、大きな窓ごしに動物を見ることができます。(フラッシュなど注意) ・ツリー・トップ(Tree Top):木の上に建てられたツリーロッジ。高い柱のうえに立てられています。ロッジからはケニア山も見渡せます。英国のエリザベス女王がこのロッジで王女から女王になったことでも有名です。

見られる可能性がある動物

ゾウ、シロクロコロブス、モリイノシシ、ヒョウ、ジャネット・キャット、ブッシュバックなど・・・

アバーディア国立公園
アバーディア国立公園
アバーディア国立公園

オルペジェタ自然保護区
Ol Pejeta Conservancy

オルペジェタ自然保護区は、ナイロビから車で約3〜4時間、ナイロビの北約200kmに位置しています。特にクロサイの保護活動で有名で、アフリカ最大のクロサイの保護区であり、また世界で最後の2頭となった絶滅寸前のキタシロサイがいます。さらにケニア唯一のチンパンジー保護区でもあり、戦争や密猟から救出されたチンパンジーたちが安全に暮らしています。オルペジェタはまた、ビッグファイブ(ライオン、象、バッファロー、ヒョウ、サイ)との遭遇率が高いことでも知られています。ケニア山をバックに望み、広い保護区には様々な野生動物たちが生息し、他のサファリパークと違い、ゆったりと落ち着いた雰囲気の中、サファリ体験を楽しむことができるのも特徴です。

見られる可能性がある動物

ライオン、ゾウ、バッファロー、ヒョウ、サイ、キリン、シマウマ、チーター、ハイエナなど・・・

オルペジェタ自然保護区
オルペジェタ自然保護区
オルペジェタ自然保護区

サンブル国立保護区
Samburu N.R.

サンブル国立保護区は、ナイロビから空路で北へ約1時間、車で約7時間、ナイロビから約350kmに位置しています。そのユニークな地理と生態系により、他のケニアの保護区とは一線を画しています。「サンブル・スペシャル・ファイブ」と呼ばれる珍しい動物種が生息することで有名です。それはグレービーシマウマ、アミメキリン、ベイサオリックス、ソマリダチョウ、ゲレヌクなどです。これらの動物は他の保護区ではあまり見られないため、特別な動物観察が体験できます。また、ライオン、チーター、ヒョウ、ゾウ、カバ、クロコダイルなど、ビッグファイブを含む多様な野生動物を観察することができます。特に、エワソ・ンギロ川沿いでは、多くの動物が水を求めて集まる姿を見られるため、ゲームドライブの際には絶好の観察ポイントとなります。

見られる可能性がある動物

ヒョウ、ライオン、グレービーシマウマ、アミメキリン、ベイサオリックス、ゲレヌク、アフリカゾウ、イボイノシシ、インパラ、バッファローなど・・・

サンブル国立保護区
サンブル国立保護区/アミメキリン
サンブル国立保護区

レワ野生動物保護管理公園
Lewa Wildlife Conservancy

ナイロビから空路で北へ約1時間半、約320kmの距離に位置しています。レワ近郊は未舗装道路が多いため、空路移動がお勧めです。標高は1400~2000m、1970~80年代にかけ、密猟により過去2万頭もいたクロサイが300頭を下回るまでに激減したため、サイの保護を目的として設けられた公園です。現在はケニアに生息するクロサイ(約609頭)のうち65頭がこの公園に生息し、現在も密猟を取り締まるパトロールが行われています。サイ以外には北半球でしか見られない珍しい動物(グレービーゼブラやレイヨウなど)も保護対象とされている他、ケニアでは滅多に見られないリカオンも僅かながら生息しています。

見られる可能性がある動物

クロサイ、シロサイ、アミメキリン、ソマリダチョウ、オリックス、ゲレヌク、グレービーゼブラ、リカオン、ライオン、チーター、ヒョウ、バッファロー、ゾウ、ハイエナなど・・・

レワ野生動物保護管理公園
レワ野生動物保護管理公園
レワ野生動物保護管理公園

ツァボ・ウエスト国立公園
Tsavo West N.P.

ナイロビから空路で南東へ約1時間、車で約6時間、ナイロビから約240kmの距離に位置しています。隣のツァボ・イースト国立公園とあわせ20,810k㎡(四国より少々広い)で、ケニアで一番広い国立公園です。豊富な真水を湛えるムジマ・スプリングス(泉)や溶岩地帯、巨大なバオバブの木など変化に富む景観が楽しめる公園でもあります。赤土で砂浴びをするため、体表が赤く見える「赤ゾウ」が有名です。

見られる可能性がある動物

アフリカゾウ、サイ、カバ、ライオン、チーター、ヒョウ、バッファローなど・・・

ツァボ・ウエスト国立公園
ツァボ・ウエスト国立公園
ツァボ・ウエスト国立公園

ケニアの基本情報

正式名称
ケニア共和国 / Republic of Kenya
国旗
ケニア
首都
ナイロビ
面積
58.3万K㎡(日本の約1.5倍)
人口
5,300万人 (2021年)
言語
公用語はスワヒリ語、英語。
宗教
伝統宗教、キリスト教、イスラム教
通貨
ケニア・シリング
1ケニア・シリング(KES)=約0.99円(2023年4月現在)
時差
時差は日本-6時間。ケニアの方が遅れています。サマータイムは実施していません。
電圧
220〜240V(マルチタイプがオススメです。)
パスポート
査証発行日より6ヶ月以上。
ビザ
必要。eVISA 滞在90日以内。
国際電話
国番号254 / 国際認識番号010
電話のかけ方
  • 日本からケニアへ : 国際電話認識番号+254+市外局番(0を取る)+電話番号
  • ケニアから日本へ : 国際電話認識番号+81+市外局番(0を取る)+電話番号
持込制限
  • 貨幣 ●外貨・・・外貨:無制限 US$5,000相当額以上(要申告)
  • 貨幣 ●現地通貨・・・US$5,000相当額以上(要申告)
  • その他 ●タバコ、葉巻、刻みタバコ0.25kg(17歳以上)。●酒類:酒類1本(18歳以上)。●香水:香水375mリットル(18歳以上)。
  • ●禁止品:玩具のピストル、模造武器など、肉及び肉製品など、動植物は持ち込み禁止。火器、弾薬は警察の許可が必要。
持出制限
  • 貨幣 ●現地通貨・・・US$5,000相当額以上(要申告)
  • ●禁止品:金、ダイヤモンドは持ち出し禁止。狩猟捕獲物、毛皮は許可が必要。

旅行関連情報

水道水
飲用できません。うがいや歯磨きをする際も、ミネラルウォーターをご利用ください。
食事
主食はウガリは、穀物の粉を湯で練り上げたものです。豆ととうもろこし、シーフードや、チキン、山羊肉、牛肉などに添えて食べられている。
お土産
コーヒー、紅茶・ハーブティー、ナッツ・ドライフルーツ、ビーズアクセサリー、木彫り細工など
プラグタイプ
B・B3・BF・Cタイプです。
マルチタイプのプラグをお持ち頂くことをお薦めします。プラグ
気候と服装
高原地帯で、年間を通じてしのぎやすく、空気は乾燥しています。 “冬のない軽井沢”という表現があてはまるほど快適な気候です。 乾季と雨季がはっきりしていて、大雨季は3月末~6月、少雨季は10~12月前半です。乾季の日中は日差しも強く暑くなりますが、 湿度が低いのでカラッとしています。夜は涼しくなります。
日中は、直射日光が強く暑いので、半袖や、風通しのよい長袖のシャツなどが適しています。 朝夕は涼しいので、カーディガン、セーター類をご用意ください。 なお、雨季は夜の冷え込みが激しいので、厚手のセーターやパーカーなどをご用意下さい。

ナイロビ(ケニア)の月別平均気温(℃)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
26 27 27 25 24 23 22 23 25 26 24 25
11 11 12 13 12 10 9 9 10 11 13 12
両替について
日本円の両替は扱っている所が少ないので、アメリカ・ドルを持参した方が良いでしょう。両替は、銀行、ホテルで可能です。その際、パスポートと入国時税関で記入した外貨申告書が必要となります。
クレジットカードはVISA又はMASTERCARD。JCBは使えないところが多い。
チップの習慣
  • 一般的にチップの習慣があります。
  • レストラン:料金の10%~15%。(サービス料なしの場合)
  • ポーター、ルームサービス:50ケニア・シリング程度
  • タクシー:小銭程度。
在ケニア日本大使館
  • 住所:Mara Road, Upper Hill P.O. Box 60202 00200 Nairobi, Kenya
  • 電話:(254) 20-2898000
  • FAX:(254) 20-2898531

<注意>上記情報は、2022年12月現在のものです。事前予告無しに変更となる場合もございます。