壮大な山々と多様な民族と歴史が交差する

「多民族文化の集積地」コーカサス

コーカサス旅行情報

コーカサス地方ってどんなとこ?

ロシア語で「カフカス」と呼ばれるこの地域は、旧ソビエト連邦のヨーロッパ部分の最南端に位置しています。西は黒海、東はカスピ海、北は大コーカサス山脈で囲まれており、アジアとヨーロッパの境界に位置しています。この地域はしばしば「もう一つのシルクロード」と呼ばれ、異なる文化が交流し、複雑な歴史を持つ場所です。帝政ロシア時代には保養地として発展し、美しい空気と自然環境を楽しむことができます。特に、ジョージアのスヴァネティ地方はヨーロッパ最後の秘境とされ、まるでおとぎ話に出てくるような塔のある街並みは世界遺産に登録されています。ただし、標高3000~5000メートル級の山々に囲まれているため、冬季は積雪のため訪れることが難しいです。アルメニア正教の総本山であるエチミアジン大聖堂も世界遺産に指定され、今もなお敬虔な信者が訪れています。一方で、長らくペルシャの支配下にあったアゼルバイジャンはイスラムの影響が強く、現在は石油産業によって発展しています。

  • list_iconコーカサス旅行の一覧
トビリシ
トビリシ(ジョージア)

トビリシ
Tbilisi

ジョージアの首都、トビリシはかつてシルクロードの要所として、ムトゥクヴァリ川沿いに繁栄しました。歴史の長さから様々な民族が移り住み、結果として、グルジア正教会、アルメニア正教会、シナゴーグ、モスク、カトリック教会が一つの街に共存しており、まれな多文化都市として知られています。この多様性が、トビリシには他にはない独特の雰囲気を醸し出しています。コーカサスで最も美しいとされる街の一つであるトビリシでは、独自の雰囲気を楽しむことができます。ジョージアはまた、ワインの発祥地として知られ、街中にはワインを楽しむ人々の像が立ち並びます。グルジアワインもまた、訪れる価値があります。トビリシを一望するには、ナリカラ要塞やムタツミンダ山がおすすめです。

ムツヘタ
ムツヘタ(ジョージア)

ムツヘタ
Mtskheta

ムツヘタは、トビリシから北へ車で約30分の場所に位置する世界遺産の古都です。この地はミリタリーハイウェイに沿っています。ムトゥクヴァリ川とアラグヴィ川が交差する場所であり、ジャバリ修道院からはこれらの川の合流点を見下ろすことができます。特筆すべきは、これら2つの川の色が異なることです。ジャバリ修道院は、十字型の教会として初めて建築された歴史ある教会です。また、スベティツヴォリ聖堂では、イエス・キリストの着衣が教会の下に眠っていると信じられており、教会の前では「聖なる油」が販売されています。

グドウリ
グドウリ(ジョージア)

グドウリ

グドウリは、トビリシから車で約2時間北上した場所に位置し、ヨーロッパの観光客でにぎわうスキーリゾートです。ここは「ミリタリーハイウェイ」と呼ばれる軍用道路沿いにあり、これはトビリシからロシア連邦の北オセチア共和国の首都ウラジカフカスまで続く全長約210kmの道です。この道はかつてのイスラム教国、オセチアとの境界を示すために木の十字架が立てられた十字架峠が起源とされていますが、現在では石の十字架が立てられています。さらに、このミリタリーハイウェイを北上するとロシアとの国境に近づき、コーカサス山脈の有名な山であるカズベク山(ジョージア最高峰、標高5047m)がそびえます。カズベク山を一望できる丘の上にはツミンダ・サメバ教会が建っており、その場所からは雄大な景色を楽しむことができます。

ウシュグリ
ウシュグリ(ジョージア)

ウシュグリ
Ushguli

ジョージア北西部のスワネティ(スヴァネティ)地方には、多くの小さな村が広がっています。これらの村には9世紀から12世紀に建てられた石の塔があり、まるで絵本から抜け出したかのような美しい景色が広がっています。ここに住む住民の多くは、スワン(スヴァン)民族と呼ばれる少数民族で、これらの塔はスワン(スヴァン)文化の象徴とされています。かつては監視塔や要塞の役割を果たしていたのです。特に、世界遺産に登録されているウシュグリ村へのアクセスは、メスティアを起点として車で約2時間かかります。ただし、雪が降る季節では半年間、メスティアとの道路が閉鎖されることがよくあります。ウシュグリ村には美しいフレスコ画で知られるラマリア教会があり、スワン(スヴァン)人はグルジア王国の最盛期を築いたと信じられる女王、タマル女王の埋葬地として崇敬しています。

エレバン
エレバン(アルメニア)

エレバン
Erewan

エレバンはアルメニアの首都で、人口は100万人を超えています。ここにはアルメニア正教の総本山であるエチミアジン大聖堂やゲハルド修道院をはじめ、多くの教会や博物館があります。また、有名なアルメニアコニャックの工場も点在しています。良い天気の日には、アララト山の頂上がノアの箱舟が停泊した場所とされるところを、街中から見ることができます。アザート渓谷に位置する標高1750mのゲハルド修道院は、荒々しい岩壁に囲まれており、その岩窟のような内部には世界遺産に登録された聖堂などが造られています。断崖にそって洞窟のような内部に入ると、今もなお訪れる人々がろうそくを灯し続ける美しい場所となっています。

セヴァン湖
セヴァン湖(アルメニア)

セヴァン湖
Sevan Lake

セヴァン湖は、標高1900mに広がる、コーカサス最大の湖で「コーカサスの真珠」とも称されています。この湖は、南米ペルーのチチカカ湖に次ぐ高さを誇ります。湖畔にはコーカサスの山々が連なり、さらに数多くの教会が点在しています。

ジョージアの基本情報

正式名称
ジョージア / Georgia
国旗
ジョージア国旗
首都
トビリシ
面積
6万9,700K㎡(日本の約5分の1)
人口
400万人 (2022年)
言語
公用語はジョージア語
宗教
主としてキリスト教(ジョージア正教)
通貨
ラリ
1ラリ(GEL)=約53.555794円(2023年4月現在)
時差
時差は日本-5時間。ジョージアの方が遅れています。サマータイムはない。
電圧
220V(マルチタイプがオススメです。)
パスポート
入国時6ヵ月以上。ただし、帰国時まで有効なもの。
ビザ
不要:360日以内。
国際電話
国番号995 / 国際認識番号010
電話のかけ方
  • 日本からジョージアへ : 国際電話認識番号+995+市外局番(0を取る)+電話番号
  • ジョージアから日本へ : 国際電話認識番号+81+市外局番(0を取る)+電話番号
持込制限
  • 貨幣 ●外貨・・・制限なし。
  • 貨幣 ●現地通貨・・・制限なし(30,000ラリ相当以上の現金は申告要)。
  • その他 ●タバコ:タバコ400本●酒類:アルコール印慮4L ●香水:オーデコロン120mlまで。
  • 禁止の物 ●武器、弾薬類、爆薬、放射性物質、麻薬・覚醒剤、毒物等。
持出制限
  • 貨幣 ●外貨・・・USD500まで。
  • 貨幣 ●現地通貨・・・無制限。
  • その他 ●美術品:輸出許可証と該当美術品の写真が必要。

旅行関連情報

水道水
不可、ミネラルウォーターを飲むことをこころがけて下さい。
食事
主食はパン(ハチャプリ)です。豆のスープ、ヒンカリ(グルジア風水餃子)、肉料理(野菜を付け合せによく食べられている)。
お土産
ワイン、彫金細工など
プラグタイプ
Cタイプです。
マルチタイプのプラグをお持ち頂くことをお薦めします。プラグ
気候と服装
現地の気温は同時期の日本よりやや寒めですが、天候によっては非常に冷え込みます。雨天時用に、念の為コート・フリースなどもお持ちください。

トビリシ(ジョージア)の月別平均気温(℃)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
8 9 15 20 25 30 33 33 28 21 14 9
0 1 5 10 14 18 21 21 17 12 6 1
両替について
銀行や両替屋、ホテルなどで、US$、ユーロや日本円から交換できます。
クレジットカードはVISA又はMASTERCARD。JCBは使えないところが多い。
再両替が困難ですので使い切ってしまうことをお勧めします。
チップの習慣
  • 一般的にチップの習慣はありません。
  • レストラン:サービス料が含まれていない場合料金の10%~15%。
  • ポーター、ルームサービス:不要
  • タクシー:不要。
在ジョージア日本大使館
  • 住所:Krtsanisi str. 9, Tbilisi, 0114, Georgia
  • 電話:(995)32-2752111

<注意>上記情報は、2022年12月現在のものです。事前予告無しに変更となる場合もございます。

アルメニアの基本情報

正式名称
アルメニア共和国 / Republic of Armenia
国旗
アルメニア国旗
首都
エレバン
面積
2万9,800K㎡(日本の約13分の1)
人口
300万人 (2022年)
言語
公用語はアルメニア語
宗教
主としてキリスト教(東方諸教会系のアルメニア教会)
通貨
ドラム
1ドラム(AMD)=約0.35円(2023年4月現在)
時差
時差は日本-5時間。アルメニアの方が遅れています。サマータイムはない。
電圧
220V(マルチタイプがオススメです。)
パスポート
帰国時まで有効なもの。
ビザ
不要:180日以内。
国際電話
国番号374 / 国際認識番号010
電話のかけ方
  • 日本からアルメニアへ : 国際電話認識番号+374+市外局番(0を取る)+電話番号
  • アルメニアから日本へ : 国際電話認識番号+81+市外局番(0を取る)+電話番号
持込制限
  • 貨幣 ●外貨・・・制限なし(USD10,000相当以上の現金は申告要)。
  • その他 ●タバコ:タバコ200本●酒類:アルコール2L ●香水:6品目、5Lまで。
  • 禁止の物 ●麻薬、猥褻物、証明書のない果物・野菜。
持出制限
  • 貨幣 ●外貨・・・無制限(USD1万相当以上の持出禁止。超過額は銀行経由で送金)。
  • その他 ●タバコ:200本 ●酒:2L 香水:6品目、5L ●美術品:輸出許可証と該当美術品の写真要。空港で美術品1つにつき約USD10課税
  • 禁止の物 ●麻薬、猥褻物、証明書のない果物・野菜。

旅行関連情報

水道水
飲用に適していません。ミネラルウォーターを飲むことをこころがけて下さい。
食事
主食はパン(ラバシュ)です。スパイスを使った料理、バーベキュー、生野菜を使った料理(サンドイッチなど)、ワイン、ブランデー。
お土産
アルメニアン コニャックなど
プラグタイプ
Cタイプです。
マルチタイプのプラグをお持ち頂くことをお薦めします。プラグ
気候と服装
雨季は4~5月と10~11月の2回で、特に高地の雨量は多い。冬は長いが、過ごしやすい(山岳地では雪が降り寒い)。春は短いが快活に過ごせる。夏は暑く乾燥する(山岳部は過ごしやすい)。秋は涼しく、さわやかである。

エレバン(アルメニア)の月別平均気温(℃)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2 5 12 20 25 30 34 34 29 20 12 5
-7 -4 0 7 11 15 29 19 13 7 2 -3
両替について
銀行や両替屋、ホテルなどで、US$、ユーロや日本円から交換できます。
クレジットカードはVISA又はMASTERCARD。JCBは使えないところが多い。
再両替が困難ですので使い切ってしまうことをお勧めします。
チップの習慣
  • 一般的にチップの習慣はあります。
  • ホテル:ポーター:荷物1個につき200~400ドラム
  • レストラン:サービス料が含まれていなければ料金の5~10%程度。
  • タクシー:料金より少し多めに支払うのが妥当。
  • 空港ポーター:荷物1個につき200~400ドラム
在アルメニア日本大使館
  • 住所: 23/4 Babayan St., Yerevan, Republic of Armenia
  • 電話:(+374 11)52 30 10

<注意>上記情報は、2022年12月現在のものです。事前予告無しに変更となる場合もございます。