コルコバード国立公園/
Corcovado
コスタリカの秘境ともいわれる「コルコバード国立公園」は、その圧倒的な自然美と豊かな生物多様性で知られています。オサ半島の大部分を占める広大な自然保護区で、面積は約425平方キロメートルに及び、熱帯雨林、湿地、マングローブ、海岸線など、多様な生態系が広がっています。サンホセからのアクセスは、空路でドラケ湾(Drake Bay)に直接飛ぶルートや、空路でパルマール・スール(Palmar Sur)に入り、そこからシエルペ(Sierpe)まで車で約30分、その後シエルペからボートでドラケ湾を通って国立公園に入るルートがあります。コルコバード国立公園で最も人気があり、おすすめのステーションはシレーナ・ステーション(Sirena Station)です。シレーナ・ステーションは、公園の中心に位置し、多くのトレイルが整備されており、多様な動植物の観察に最適です。また、バク、ピューマ、オセロット、コアリクイなどの大型哺乳類や、400種類以上の鳥類が生息しており、特にカラフルなコンゴウインコが有名です。
コルコバード国立公園の特徴と魅力
●生物多様性
コルコバード国立公園は、地球上で最も生物多様性に富む地域の一つとされ、まさに自然の宝庫です。公園内には、400種類以上の鳥類、140種類の哺乳類、116種類の両生類と爬虫類、そして数千種類の植物が生息しています。特に、バク、ピューマ、オセロット、コアリクイなど、希少な大型哺乳類が生息しており、これらの動物を観察できることが大きな魅力となっています。また、スカーレットマッコウ(コンゴウインコ)やハクトウワシなどの美しい鳥類も多く見られ、バードウォッチング愛好家にとっては理想的な場所です。
●保護された自然環境
コルコバード国立公園は、厳重に保護されており、人間の影響が最小限に抑えられています。このため、手つかずの自然が広がり、訪れる人々に原始的な自然の美しさを体験させてくれます。公園内の自然環境は非常に多様で、熱帯雨林の奥深くから美しいビーチまで、さまざまな風景を楽しむことができます。これらの環境は、多くの生物にとって理想的な生息地となっており、特に希少種の保護に寄与しています。
●アクセスの難しさ
コルコバード国立公園へのアクセスは比較的難しく、冒険心をくすぐる要素があります。サンホセからドラケ湾へは空路で移動し、さらにボートやハイキングで公園内に入る必要があります。このアクセスの難しさが、コルコバードを秘境たらしめており、訪れること自体が一つの冒険となっています。しかし、その困難さが逆に、訪れた際の感動を一層深める要因となっているのです。
●エコツーリズムの発展
コルコバード国立公園はエコツーリズムの象徴的な存在であり、自然保護と観光のバランスを重視しています。訪問者はガイド付きツアーを通じて自然を学び、保護活動に参加することが奨励されています。地元のガイドは、公園内の動植物に関する深い知識を持ち、訪問者に対して教育的な体験を提供します。また、ガイド付きツアーに参加することで、公園の維持管理に必要な資金が確保され、持続可能な観光が実現されています。
●シレーナ・ステーション
公園内にはいくつかのステーションがありますが、最もお勧めの場所はシレーナ・ステーションです。このステーションは公園の中心部に位置し、多くの動植物が集まるエリアです。ここでは、ガイドと共に自然散策ツアーを行い、多種多様な生物を観察することができます。