世界遺産のアルジェのカスバ
世界遺産の「アルジェのカスバ」は、映画『望郷』の舞台として名高い場所です。カスバとは「城壁」という意味で、町の北に位置する標高約120mの丘の斜面に広がり、迷路のように入り組んだ狭い路地、急勾配の階段や坂道、密集する家屋のテラスが謎めいた風情を漂わせています。16世紀にトルコの海賊(赤ひげ)によって築かれたこの町は、その後歴史の荒波にもまれ、数々の国の支配下、影響下に入りながらもその独自性を保ち、現在もなお16~19世紀の建物が残り、そんな中世から続く街並みは歴史的価値が高く評価されて、1992年にユネスコ世界遺産に登録されました。