謎の遺跡・サマイパタの砦とは?
別名はエル・フエルテ遺跡(El Fuerte de Samaipata)。標高1950mの山頂に築かれた城塞のように見えることから「砦(とりで)」と呼ばれていますが、実際は住居や宗教施設からなる集落だったと推測されています。ヘビやジャガーなどの動物や幾何学文様の彫刻が施された石造建築物が、東西250m、南北60mにわたって連なっています。丘の南側には五つの神殿があり、その中央にある2本の溝は、500近くある住居が並ぶ居住地に水を供給する水路だったと考えられています。集落は紀元300年頃から築かれており、14世紀にインカ帝国の支配下で発展するも、スペイン植民地時代にサマイパタ村が造られると衰退していきます。サマイパタの砦に類似する遺跡がインカの遺跡にも見られますが、その関連性はわかっていません。(クスコ近郊のケンコー遺跡もそのひとつ)