セティ1世の墓から巨大地下回廊セラペウムまで
~ルクソール・デンデラ&アビドス~
古代エジプト文明遺跡をめぐる

エジプト紀行7日間

EGYPT7D_001TK

デンデラ/ハトホル神殿の正面
デンデラ/ハトホル神殿の美しい石柱と天井壁画
アビドス/セティ1世葬祭殿の正面
アビドス/セティ1世葬祭殿の美しいレリーフ
ギザ/カフラー王のピラミッドとスフィンクス
ギザ/3大ピラミッドの夜景
メンフィス博物館/ラムセス2世の巨像
サッカラ/ジェセル王の階段ピラミッド
ルクソール西岸/メムノンの巨象
ルクソール西岸/ハトシェプスト女王葬祭殿
ルクソール東岸/カルナック神殿
ルクソール東岸/ルクソール神殿・大列柱室

モデルプランのおすすめ概要

古王国時代のピラミッドから新王国時代の神殿、王家の谷まで、古代エジプト文明遺跡をじっくり観光するエジプト歴史紀行です。本コースは、サッカラ観光が充実しています。

ポイント
  • エジプト滞在中の観光は、日本語ガイドがご案内します。
  • ルクソールの王家の谷では、最も保存状態が良く豪華で壮麗な壁画が残っている「セティ1世の墓」と、昼の書・夜の書で有名な「ラムセス6世の墓」にも入場します。
  • クレオパトラのレリーフが残るデンデラの「ハトホル神殿」と色鮮やかな壁画が見事なアビドスの「セティ1世の葬祭殿」を訪問します。
  • ギザ郊外の観光では、メンフィス・サッカラ・ダハシュールを訪問します。
  • サッカラでは、ジェセル王の階段ピラミッドは内部見学し、巨大な地下回廊「セラペウム」「イムホテプ博物館」「ウナス王のピラミッド」「宰相の墓・マスタバ」も見学します。
訪問する世界遺産

カイロ歴史地区/古代都市テーベとその墓地遺跡/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

セティ1世葬祭殿には現在も色鮮やかな美しい壁画(レリーフ)が残っています
巨大な石柱が見事なオシレイオン/オシリス神の祭祀神殿跡
セティ1世葬祭殿/ペリコプターにみえるヒエログリフ
COLUMN

アビドスのセティ1世葬祭殿の魅力とは

葬祭殿の奥にある至聖所には、3300年前の美しく彩色された壁画が今でも残っており、オシリス神の墓所とされる「オシレイオン」へと続く通路の壁には、第1王朝からセティ1世までの歴代王名が刻まれた『アビドス王名表』が保存されています。オシレイオンの柱には、「フラワー・オブ・ライフ」と呼ばれる、円を重ねた幾何学模様が描かれており、これは生命のサイクルを象徴するとされています。また、葬祭殿の梁の壁面上部には、ヘリコプター、戦車、飛行機、潜水艦のような近代的な兵器を思わせるレリーフが刻まれています。学会では、これらのレリーフは壁面の劣化による偶然の産物であり、「王名の重ね書き」説が支持されていますが、それだけでは説明できない謎めいたレリーフでもあります。

ハトホル神殿の地下の狭い通路に描かれた謎のレリーフ「デンデラの電球」
クレオパトラ7世のレリーフと息子カエサリオンのレリーフ
ハトホル神殿の美しい石柱と天井壁画
COLUMN

デンデラのハトホル神殿にオーパーツ!?

クレオパトラのレリーフで有名なハトホル神殿には、その時代には存在するはずのない遺物(いわゆる「オーパーツ」)を描いた壁画があると言われています。地下の狭い通路の壁にひっそりと刻まれたそのレリーフは、大きな電球のような物体を支え、周囲を照らしているかのように見える構図で、現代の電気照明装置(アークランプ)にも似ています。紀元前1世紀頃に彫られたとされ、このレリーフを「古代の照明電球」と主張する学者も存在します。また、地下室が煤(すす)で汚れていないことから、火を使わず電灯の光を用いた証拠ではないかとも考えられています。真偽は定かではありませんが、非常に興味深く、一見の価値があるレリーフです。

セラペウム/聖牛アピスの巨大な石棺
セラペウム/聖牛アピスの巨大な石棺
セラペウムの広大な地下回廊の様子/奥に巨大な石棺が見える
セラペウムの広大な地下回廊の様子/奥に巨大な石棺が見える
セラペウム/聖牛アピスの巨大な石棺(高さはなんと3mを超える)
セラペウム/聖牛アピスの巨大な石棺(高さはなんと3mを超える)
COLUMN

巨大地下回廊セラペウムとは

サッカラのセラペウムは、1851年にフランスの考古学者オーギュスト・マリエット(Auguste Mariette)によって発見されました。この遺跡は、サッカラのピラミッド複合体から少し離れた場所に位置しており(ジェセル王の階段ピラミッドの北西約2km)、広大な地下回廊で構成されています。セラペウムは、古代エジプトで崇拝された聖牛アピスの埋葬場所とされていますが、詳細はまだ解明されていません。内部には約30個の巨大な石棺があり、それらは長さ約4m、高さ約3mの驚くべき大きさで、固い花崗岩を用いて精密に作られています。石棺の内角はすべて正確に90度に仕上げられており、蓋だけでも約30トンの重さがあり、完全に密封されています。この高度な技術と造りから、セラペウムの石棺は単なる牛の棺にとどまらず、別の目的があった可能性が指摘されています。

スネフェル王の屈折ピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の赤のピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の崩れピラミッド(メイドゥーム)
COLUMN

クフ王の父スネフェル王の3つのピラミッド

クフ王の父であるスネフェル王は、生前に少なくとも3つのピラミッドを建設しました。それらは、赤のピラミッド、屈折ピラミッド、そしてメイドゥームにある崩れたピラミッド(真正ピラミッド)です。このピラミッドは、スネフェル王の父であるフニ王が建設を開始し、スネフェル王が引き継いだとされています。一般的にピラミッドは「ファラオの墓」と考えられていますが、スネフェル王がなぜ3つものピラミッドを建設したのかについては、まだ議論が続いています。また、クフ王の大ピラミッドの玄室にある石棺は、内部寸法がミイラを収めるには小さすぎるとの指摘もあります。これに基づき、エジプト考古学者の吉村作治氏は「クフ王の大ピラミッドは王の墓ではない」という説を唱えています。ピラミッドの真の目的は一体何なのでしょうか?今後の新発見が期待されます。

ギザの3大ピラミッドとオリオン座の3つ星の位置を比較(左端はテオティワカン遺跡)
COLUMN

ギザの3大ピラミッドとオリオンミステリー

衛星写真で比較すると、ギザの3大ピラミッドはオリオン座の三つ星と同じ配置にあり、さらにナイル川を天の川に見立てると、オリオン座の三つ星と天の川の関係を地上に再現したかのように見えます。これを「オリオンミステリー」と呼ぶ説があります。ロバート・ボーヴァルとエイドリアン・ギルバートが提唱したこの説では、オリオン座の三つ星(アルニタク、アルニラム、ミンタカ)の配置とピラミッドの位置が類似しているだけでなく、最も小さいメンカウラー王のピラミッドとオリオン座のアルニタクがともに小さく、他の二つの星より少しずれた配置にある点も忠実に再現されているとされています。古代エジプト人の宗教的思想や来世信仰がピラミッド建造に大きな影響を与えたとされますが、ピラミッドには別の意味や目的があったのかもしれません。さらに、遠く離れたメキシコのテオティワカン遺跡の三つのピラミッドも同様の配置をしている点は非常に興味深いものです。

日程表

区間 スケジュール
1 東京飛行機イスタンブール飛行機カイロ 午前:成田発、空路にて<イスタンブール乗換え>カイロへ
深夜:カイロ着後、専用車にてホテルへ(日本語ガイド)
【カイロ泊】/食事:朝×昼×夕×
2 カイロ 午前:ギザ観光
(○3大ピラミッドと大スフィンクス、○河岸神殿、3つのピラミッドがよく見えるビューポイントへご案内)
※クフ王のピラミッドの内部見学をします。
昼:レストランにて昼食
午後:カイロ市内観光
(◎エジプト考古学博物館、◎ムハンマド・アリ・モスク、○ハン・ハリーリ(市場))
オプショナルツアー

ギザの音と光のショー

ナイル川ディナークルーズ

【カイロ泊】/食事:朝○昼○夕×
3 カイロ飛行機ルクソール 早朝:専用車にて空港へ
(朝食はホテル、またはボックス朝食)
朝:カイロ発、空路にてルクソールへ
午前:ルクソール西岸観光
(○メムノンの巨像、◎ハトシェプスト女王葬祭殿、◎王家の谷(※))
※王家の谷では、セティ1世の墓、ツタンカーメン王墓、ラムセス6世の墓、その他の王墓にも入場します。
午後:ルクソール東岸観光
(◎カルナック神殿、◎ルクソール神殿)
オプショナルツアー

カルナック神殿の音と光のショー

【ルクソール泊】/食事:朝○昼○夕×
4 ルクソール車デンデラ・アビドス車ルクソール飛行機カイロ 終日:デンデラ観光とアビドス観光
(◎ハトホル神殿(デンデラ)、◎セティ1世葬祭殿とラムセス2世神殿とオシレイオン(アビドス))
※オシレイオンはオシリス神の祭祀神殿跡ともいわれます。なお、水に浸った神殿内部の見学はできません。
(昼食はボックスランチ)
観光後、専用車にて空港へ
夕刻~夜:ルクソール発、空路にてカイロへ
夜:カイロ着後、専用車にてホテルへ
【カイロ泊】/食事:朝○昼○夕×
5 カイロ 終日:メンフィス・サッカラ・ダハシュール観光
メンフィスでは、◎メンフィス博物館(アラバスター製のスフィンクスとラムセス2世の巨像)、サッカラでは、◎ジェセル王の階段ピラミッド(内部見学)・◎セラペウム・◎ウナス王のピラミッド(内部見学)・◎イムホテプ博物館・◎メフまたはメレルカのマスタバ、ダハシュールでは、○スネフェル王の赤のピラミッドと○屈折ピラミッド、黒のピラミッド(遠景観賞)
※ジェセル王の階段ピラミッド見学では入場観光もします。
※見学するマスタバは、宰相のメフまたはメレルカのどちらかのお墓となります。
(観光の途中、レストランにて昼食)
観光後、ホテルへ
【カイロ泊】/食事:朝○昼○夕×
6 カイロ飛行機イスタンブール飛行機 朝:専用車にて空港へ
午前:カイロ発、空路にて<イスタンブール乗換え>成田へ
【機中泊】/食事:朝○昼×夕×
7 東京 午前:成田着
日程表の見方
◎:入場観光、○:下車観光
時間帯の目安
交通手段アイコン
飛行機:飛行機/ 車:車/ バス:バス
船:船/ボート:ボート/ 列車:列車

参考料金

2名様で参加 1名様で参加
ベーシック時期 お問い合わせ お問い合わせ
  • 上記の参考料金はモデルプラン通りの日程をもとに算出したお一人様あたりの旅行代金の目安額です。
  • 参考料金には燃油サーチャージや空港諸税は含まれておりません(別途かかります)。
  • 利用予定航空会社以外をご指定の場合、またはエコノミークラス以外をご指定の場合は追加代金により適用可能です。
  • その他、訪問地の変更、日程の延長、ホテル指定など、お客様のご要望に合わせた日程づくりが可能です。

実施内容

利用予定航空会社 ターキッシュエアラインズ
利用予定ホテル 下記または同等クラス
■カイロ:バルセロ・カイロ・ピラミッズ
■ルクソール:アラカン・イータブ・ルクソール
食事 朝食5回、昼食4回、夕食0回
参加人数 1名様
添乗員 同行しません。

注意事項

査証(ビザ)について エジプトは査証が必要です。現地空港にて取得可能(有料)です。
エジプト旅程における注意事項
  • ガイドについて:
    エジプト滞在中の観光はを日本語ガイド、送迎は英語アシスタントがご案内します。
  • 専用車利用について:
    日程上に専用車の記載があるところは、原則お客様だけのプライベートカーをご用意します。
    但し、繁忙期でガイドや車の手配がプライベート対応できない場合は、弊社取扱いの別のお客様と混乗していただく場合がございますので予めご了承ください。その場合の旅行代金の減額等はございません。
  • 王家の谷の観光について:
    王(ファラオ)のお墓は時間が許される限り、セティ1世の墓、ツタンカーメン王墓、ラムセス6世の墓とは別に他3箇所を目標に訪問します(確約ではありません)。なお、セティ1世の墓、ツタンカーメン王墓、ラムセス6世の墓等は、現地の諸事情により突然入場できなくなることもございます。その場合は他の王墓に振替えさせていただきますので予めご了承ください。※注:ガイドはお墓の中へは同行しません。
航空座席の予約手配に関する注意事項
  • フライトスケジュールの変更やお見積り時の旅行代金で利用する航空座席の予約クラスが満席の場合、追加代金がかかるお座席をご提案する場合がございます。
  • 各地の国内線は、ご予約と同時に即発券となり、発券後のキャンセルはできません。そのため、予約のタイミングを見計らって手配を進めますが、残席数が少なくなった場合は、即時発券させていただきます。その場合は通常の取消規定とは別にご案内する所定の取消料が適用されますのでご注意ください。
その他注意事項
  • 燃油サーチャージ、空港諸税、現地ガイドへのチップ等は旅行代金に含まれておりません。
  • ご利用いただく区間によっては、お預け手荷物費用が無料ではなく有料(現地払い)となる場合がございます。
  • 日程表上の国内線の時刻は、予告なしに変更となる場合がございますので目安としてご参照ください。
  • 乗り継ぎ地での搭乗手続きは、お客様自身で行っていただきます。