幻の都タニス遺跡と巨大地下回廊セラペウム
ネフェルタリ王妃の墓&7つのピラミッドを巡る

エジプト歴史紀行7日間

EGYPT7D_021EK

ルクソール西岸/王妃の谷のネフェルタリ王妃の墓
ルクソール西岸/王妃の谷のネフェルタリ王妃の墓
ギザ/カフラー王のピラミッドとスフィンクス
メンフィス博物館/ラムセス2世の巨像
サッカラ/ジェセル王の階段ピラミッド
ルクソール西岸/ハトシェプスト女王葬祭殿
ルクソール東岸/カルナック神殿
ルクソール東岸/ルクソール神殿・大列柱室

モデルプランのおすすめ概要

「ラムセス2世の幻の都ピラメセスでは?」と学界を騒がせた「タニス遺跡」やサッカラの聖牛アピスの墓といわれる広大な地下回廊「セラペウム」も見学します。コンパクトにツボを押さえて遺跡めぐりをする古代エジプトファンにお勧めのコースです。

ポイント
  • エジプト滞在中の観光は、日本語ガイドがご案内します。
  • ギザ郊外の観光では、メンフィス・サッカラ・ダハシュールを訪問します。サッカラでは、「セラペウム」「イムホテプ博物館」「ウナス王のピラミッド」も見学します。
  • ルクソールの王家の谷では、壮麗な壁画が残っている「ラムセス6世の墓」にも入場します。
  • ルクソールの王妃の谷では、1日150人限定の「ネフェルタリ王妃の墓」にも入場します。
  • カイロ観光では、オールドカイロ(コプト教地区)とイスラム地区の両方を訪問します。
訪問する世界遺産

カイロ歴史地区/古代都市テーベとその墓地遺跡/アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

タニス遺跡/巨大な彫像がそこかしこに倒れている
タニス遺跡/巨大な彫像がそこかしこに倒れている
COLUMN

幻の都タニス遺跡とは?

タニス(Tanis・現在名はサンエルハガル)は、エジプト第20王朝末期に建設され、続くエジプト第21王朝では上エジプトの首都となり、在位期間が最も長いプスセンネス1世(46年間)の頃に繁栄しました。アメン神に捧げられた大神殿などの多くの神殿と第3中間期の王家のネクロポリスの遺跡があります。エジプト考古学界では長い間ここが伝説のピラメセス(ラムセス2世の幻の都)だと考えられていましたが、第21王朝と第22王朝のファラオの未盗掘の墓が次々と発見されたことでピラメセスではなくタニスであると判明しました。タニスの様々な神殿建設にはラムセス朝時代の都ピラメセスの建材が大量に使われたことが初期の誤解の原因といわれています。

セラペウム/聖牛アピスの巨大な石棺
セラペウム/聖牛アピスの巨大な石棺
セラペウムの広大な地下回廊の様子/奥に巨大な石棺が見える
セラペウムの広大な地下回廊の様子/奥に巨大な石棺が見える
セラペウム/聖牛アピスの巨大な石棺(高さはなんと3mを超える)
セラペウム/聖牛アピスの巨大な石棺(高さはなんと3mを超える)
COLUMN

巨大地下回廊セラペウムとは

サッカラのセラペウムは、1851年にフランスの考古学者オーギュスト・マリエット(Auguste Mariette)によって発見されました。この遺跡はサッカラのピラミッド複合体から少し外れた場所に位置しており(ジェセル王の階段ピラミッドの北西約2km)、広大な地下回廊で構成されています。セラペウムは、古代エジプトで崇拝された聖牛アピスの埋葬場所とされていますが、実態は不明です。坑内には約30個の巨大な石棺があり、それらは驚くほど巨大なサイズ(長さ約4m、高さ約3m強)で、固い花崗岩で精巧に作られています(棺の内角はすべて正確に90度に仕上げ)。棺の蓋だけでも約30トンの重さがあり、完全に密封されています。このような造りの完成度の高さから、セラペウムの石棺は単なる牛の棺ではなく、別の目的のために作られた可能性が高いと考えられています。

スネフェル王の屈折ピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の屈折ピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の赤のピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の赤のピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の崩れピラミッド(メイドゥーム)
スネフェル王の崩れピラミッド(メイドゥーム)
COLUMN

クフ王の父スネフェル王の3つのピラミッド

クフ王の父にあたるスネフェル王は、生前に少なくとも3つのピラミッドを残しました。それらは赤のピラミッド、屈折ピラミッド、そしてメイドゥームにある崩れピラミッド(真正ピラミッド)です。このピラミッドはスネフェル王の父にあたるフニ王が建設に着工し、スネフェル王が継承したとされています。一般的にピラミッドは「ファラオの墓」と考えられていますが、なぜスネフェル王が3つもの墓を建設したのかという点については議論の余地があります。またクフ王の大ピラミッドの玄室にある石棺は、内部寸法がミイラを収めるには小さすぎるという指摘もあり、エジプト考古学者の吉村作治氏は”クフ王の大ピラミッドは王の墓ではない”という説を唱えています。ピラミッドとは一体何なのだろうか?今後の新発見が注目されます。

ギザの3大ピラミッドとオリオンミステリー
ギザの3大ピラミッドとオリオン座の3つ星の位置を比較(左端はテオティワカン遺跡)
COLUMN

ギザの3大ピラミッドとオリオンミステリー

衛星写真で比較すると、ギザの3大ピラミッドはオリオン座の3つ星と同じ並び位置にあり、さらにナイル川を天の川に見立てると、まさにオリオン座の3つ星と天の川の関係を地上に再現したとしか思えない、そんな奇想天外な説があります。「オリオンミステリー」という説です。ロバート・ボーヴァルとエイドリアン・ギルバートが唱えた説で、オリオン座の3つの星(アルニタク、アルニラム、ミンタカ)の位置が類似しているだけではなく、一番小さいメンカウラー王のピラミッドとオリオン座のアルニタクはともに小さく、2つの星よりややずれた配置にある点も忠実に再現しています。古代エジプト人の宗教的な思想や来世信仰がピラミッド建造に特別な影響を与えたともいわれていますが、別の意味や目的があったのかもしれません。遠く離れたメキシコのテオティワカン遺跡の3つのピラミッドも全く同じように配置・再現されているのは何とも不思議です。

聖ゲオルギオス教会(別名:マリ・ギルギス)
ドラゴン退治の伝説がある聖ゲオルギオス教会(別名:マリ・ギルギス)
アブ・セルガ教会(聖セルジウス教会)
洞窟教会として知られる「アブ・セルガ教会(聖セルジウス教会)」
エル・ムアッラカ教会(別名:ハンギング教会)
ノアの箱舟をイメージした天井が有名な「エル・ムアッラカ教会(別名:ハンギング教会)」
COLUMN

オールドカイロのコプト教地区とは

オールドカイロは、市街の南側にある「カイロ発祥の地」で、原始キリスト教会の流れを汲むといわれるコプト教会が多くあります。7世紀には住民の多くがキリスト教徒(コプト)でした。現在100以上残っている教会は、4~5世紀に建てられたものと、10世紀になって再建されたものがあり、巡礼などで多くのコプト教信者が訪れます。「聖ゲオルギオス教会(別名:マリ・ギルギス)」は、伝説では聖人ゲオルギオスがドラゴンを退治した場所があったとされています。洞窟教会として知られる「アブ・セルガ教会(聖セルジウス教会)」は、イエスの聖家族がヘロデ大王の迫害から逃れ、エジプトへと亡命した際に一時避難した場所とされています。「エル・ムアッラカ教会(別名:ハンギング教会)」は、ノアの箱舟をイメージした天井が有名です。オールドカイロのコプト教地区はエジプトにおけるキリスト教の歴史的重要拠点であり、キリスト教とイスラム教の聖地が共存しています。

日程表

区間 スケジュール
1 東京・大阪飛行機ドバイ 深夜:東京(成田)または関空発、空路にて<ドバイ乗換え>カイロへ
※東京(羽田)発の場合は、2日目の深夜発となります。ドバイ発カイロ着のフライトは同じです。
【機中泊】/食事:朝×昼×夕×
2 ドバイ飛行機カイロ 深夜:東京(羽田)発、空路にて<ドバイ乗換え>カイロへ
午前:カイロ着後、現地係員がお出迎えし、空港出口にて日本語ガイドと合流して観光へ
午後:オールドカイロ(コプト教地区)とイスラム地区観光
(◎ムハンマド・アリ・モスク、◎国立エジプト文明博物館、◎聖ゲオルギオス教会、◎アブ・セルガ教会、◎エル・ムアッラカ教会)
観光後、ホテルへ
オプショナルツアー

ギザの音と光のショー

ナイル川ディナークルーズ

【カイロ泊】/食事:朝×昼×夕×
3 カイロ車タニス車カイロ 終日:タニス遺跡観光
朝:専用車にてタニスへ(約3時間弱)
タニス遺跡には、アメン大神殿の遺構、倒壊した数々のオベリスクや巨大な彫像、列柱の残骸などがあります。
(昼食はレストラン、またはボックスランチ)
観光後、専用車にてカイロへ
【カイロ泊】/食事:朝○昼○夕×
4 カイロ飛行機ルクソール 終日:メンフィス・サッカラ・ダハシュール観光
メンフィスでは、◎メンフィス博物館(アラバスター製のスフィンクスとラムセス2世の巨像)、サッカラでは、◎ジェセル王の階段ピラミッド・◎セラペウム・◎ウナス王のピラミッド(内部見学)・◎イムホテプ博物館、ダハシュールでは、○スネフェル王の赤のピラミッドと○屈折ピラミッド、黒のピラミッド(遠景観賞)
※ウナス王のピラミッドは2016年に20年ぶりに入場観光が可能になり、内部では来世で復活できるというような呪文(ピラミッドテキスト)がご覧いただけます。
(観光の途中、レストランにて昼食)
観光後、レストランにて夕食
その後、専用車にて空港へ
夜:カイロ発、空路にてルクソールへ
夜:ルクソール着後、専用車にてホテルへ
【ルクソール泊】/食事:朝○昼○夕○
5 ルクソール飛行機カイロ 午前:ルクソール西岸観光
(◎王妃の谷(※)、○メムノンの巨像、◎ハトシェプスト女王葬祭殿、◎王家の谷(※))
※王妃の谷では、ネフェルタリ王妃の墓に入場します。
※王家の谷では、ツタンカーメン王墓とラムセス6世の墓、その他の王墓にも入場します。
午後:ルクソール東岸観光
(◎カルナック神殿、◎ルクソール神殿、◎ルクソール博物館)
観光後、専用車にて空港へ
夕刻~夜:ルクソール発、空路にてカイロへ
夜:カイロ着後、専用車にてホテルへ
【カイロ泊】/食事:朝○昼○夕×
6 カイロ飛行機ドバイ 午前:ギザ観光
(○3大ピラミッドと大スフィンクス、○河岸神殿、3つのピラミッドがよく見えるビューポイントへご案内)
※クフ王のピラミッドの内部見学をします。
午後:カイロ観光
(◎エジプト考古学博物館、○ハン・ハリーリ)
(途中、レストランにて昼食)
観光後、専用車にて空港へ
夜:カイロ発 空路にてドバイへ
深夜:ドバイ着後、ご自身でお乗換え
【機中泊】/食事:朝○昼○夕×
7 ドバイ飛行機東京・大阪 【成田行、または関空行の場合】
深夜:ドバイ発、空路にて帰国の途へ
夜:成田または関空着
【羽田行の場合】
午前:ドバイ発、空路にて帰国の途へ
夜:羽田着
日程表の見方
◎:入場観光、○:下車観光
時間帯の目安
交通手段アイコン
飛行機:飛行機/ 車:車/ バス:バス
船:船/ボート:ボート/ 列車:列車

参考料金

1名様で参加 2名様で参加
ベーシック時期 お問い合わせ お問い合わせ
  • 上記の参考料金はモデルプラン通りの日程をもとに算出したお一人様あたりの旅行代金の目安額です。
  • 参考料金には燃油サーチャージや空港諸税は含まれておりません(別途かかります)。
  • 利用予定航空会社以外をご指定の場合、またはエコノミークラス以外をご指定の場合は追加代金により適用可能です。
  • その他、訪問地の変更、日程の延長、ホテル指定など、お客様のご要望に合わせた日程づくりが可能です。

実施内容

利用予定航空会社 エミレーツ航空
利用予定ホテル 下記または同等クラス
■カイロ:バルセロ・カイロ・ピラミッズ
■ルクソール:アラカン・イータブ・ルクソール
食事 朝食4回、昼食4回、夕食1回
参加人数 1名様
添乗員 同行しません。

注意事項

査証(ビザ)について エジプトは査証が必要です。現地空港にて取得可能(有料)です。
エジプト旅程における注意事項
  • ガイドについて:
    エジプト滞在中の観光はを日本語ガイド、送迎は英語アシスタントがご案内します。
  • 専用車利用について:
    日程上に専用車の記載があるところは、原則お客様だけのプライベートカーをご用意します。
    但し、繁忙期でガイドや車の手配がプライベート対応できない場合は、弊社取扱いの別のお客様と混乗していただく場合がございますので予めご了承ください。その場合の旅行代金の減額等はございません。
  • 王家の谷の観光について:
    王(ファラオ)のお墓は時間が許される限り、ツタンカーメン王墓、ラムセス6世の墓とは別に他3箇所を目標に訪問します(確約ではありません)。なお、ツタンカーメン王墓、ラムセス6世の墓等は、現地の諸事情により突然入場できなくなることもございます。その場合は他の王墓に振替えさせていただきますので予めご了承ください。※注:ガイドはお墓の中へは同行しません。
航空座席の予約手配に関する注意事項
  • フライトスケジュールの変更やお見積り時の旅行代金で利用する航空座席の予約クラスが満席の場合、追加代金がかかるお座席をご提案する場合がございます。
  • 各地の国内線は、ご予約と同時に即発券となり、発券後のキャンセルはできません。そのため、予約のタイミングを見計らって手配を進めますが、残席数が少なくなった場合は、即時発券させていただきます。その場合は通常の取消規定とは別にご案内する所定の取消料が適用されますのでご注意ください。
その他注意事項
  • 燃油サーチャージ、空港諸税、現地ガイドへのチップ等は旅行代金に含まれておりません。
  • ご利用いただく区間によっては、お預け手荷物費用が無料ではなく有料(現地払い)となる場合がございます。
  • 日程表上の国内線の時刻は、予告なしに変更となる場合がございますので目安としてご参照ください。
  • 乗り継ぎ地での搭乗手続きは、お客様自身で行っていただきます。