古代エジプト文明の変遷を垣間見る
幻の都テル・エル・アマルナを訪問する

エジプト縦断紀行8日間

EGYPT8D_011EK

テル・エル・アマルナ
ベニハッサン(岩窟墳墓群)
アメンホテプ4世の胸像/ルクソール博物館
デンデラ/ハトホル神殿の正面
デンデラ/ハトホル神殿の美しい石柱と天井壁画
アビドス/セティ1世葬祭殿の正面
アビドス/セティ1世葬祭殿の美しいレリーフ
エドフ/ホルス神殿の高さ36mの巨大な塔門
エドフ/ホルス神殿の観光客に人気のハヤブサの神ホルス像
ギザ/カフラー王のピラミッドとスフィンクス
メンフィス博物館/ラムセス2世の巨像
サッカラ/ジェセル王の階段ピラミッド
ルクソール西岸/ハトシェプスト女王葬祭殿
ルクソール東岸/カルナック神殿
ルクソール東岸/ルクソール神殿・大列柱室

モデルプランのおすすめ概要

異端のファラオ「アメンホテプ4世」が治めた幻の都「テル・エル・アマルナ」を求めて、ギザからルクソールの約600kmを陸路でナイル川に沿って縦断観光する魅惑のコースです。

ポイント
  • 古王国時代の7つピラミッド、異端のファラオ「アメンホテプ4世」が治めた都「テル・エル・アマルナ」、冥界の神オシリス神の聖地「アビドス」、クレオパトラがこよなく愛したハトホル神殿がある「デンデラ」、そして歴代のファラオが眠る「王家の谷」とかつての都「ルクソール(テーベ)」など、古代エジプト文明の変遷にスポットをあてたコースです。
  • エジプト滞在中の観光は、日本語ガイドがご案内します。
訪問する世界遺産

カイロ歴史地区/古代都市テーベとその墓地遺跡/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

アメンホテプ4世(アクエンアテン)
アメンホテプ4世(アクエンアテン)
王妃ネフェルティティ
王妃ネフェルティティ
テル・エル・アマルナ(アマルナの遺跡)
テル・エル・アマルナ(アマルナの遺跡)
COLUMN

テル・エル・アマルナとは

テル・エル・アマルナは、第18王朝のアメンホテプ4世(アクエンアテン)が宗教改革の一環として建設した新都「アマルナ」の遺跡です。宮殿跡、神殿跡、住居跡、墓地などが存在し、アメンホテプ4世と王妃ネフェルティティを中心としたアマルナ時代の文化や芸術「アマルナ芸術」を垣間見ることができます。アマルナ時代にはステレオタイプな従来の伝統を破り、より自然でリアルな表現が取り入れられました。また、伝統的な多神教体制を否定し、太陽神アテンを唯一の神として崇拝する一神教(アテン信仰)を確立し、彼自身も名前をアクエンアテン(アテンの有益な精霊)と改め、アテンへの信仰を強調しました。しかし、アクエンアテンは32歳の若さで亡くなり、後継者のツタンカーメンによって都はテーベ(現在のルクソール)に戻されたため、アマルナ時代はわずか15年で終わりを迎えました。

セティ1世葬祭殿には現在も色鮮やかな美しい壁画(レリーフ)が残っています
セティ1世葬祭殿には現在も色鮮やかな美しい壁画(レリーフ)が残っています
巨大な石柱が見事なオシレイオン/オシリス神の祭祀神殿跡
巨大な石柱が見事なオシレイオン/オシリス神の祭祀神殿跡
セティ1世葬祭殿/ペリコプターにみえるヒエログリフ
セティ1世葬祭殿/ペリコプターにみえるヒエログリフ
COLUMN

アビドスのセティ1世葬祭殿の魅力とは

葬祭殿の奥にある至聖所には、3300年前の美しく彩色された壁画が今でも残っており、オシリス神の墓所とされる「オシレイオン」へと続く通路の壁には、第1王朝からセティ1世までの歴代王名が刻まれた『アビドス王名表』が保存されています。オシレイオンの柱には、「フラワー・オブ・ライフ」と呼ばれる、円を重ねた幾何学模様が描かれており、これは生命のサイクルを象徴するとされています。また、葬祭殿の梁の壁面上部には、ヘリコプター、戦車、飛行機、潜水艦のような近代的な兵器を思わせるレリーフが刻まれています。学会では、これらのレリーフは壁面の劣化による偶然の産物であり、「王名の重ね書き」説が支持されていますが、それだけでは説明できない謎めいたレリーフでもあります。

ハトホル神殿の地下の狭い通路に描かれた謎のレリーフ「デンデラの電球」
ハトホル神殿の地下の狭い通路に描かれた謎のレリーフ「デンデラの電球」
クレオパトラ7世のレリーフと息子カエサリオンのレリーフ
クレオパトラ7世のレリーフと息子カエサリオンのレリーフ
ハトホル神殿の美しい石柱と天井壁画
ハトホル神殿の美しい石柱と天井壁画
COLUMN

デンデラのハトホル神殿にオーパーツ!?

クレオパトラのレリーフで有名なハトホル神殿には、その時代には存在するはずのない遺物(いわゆる「オーパーツ」)を描いた壁画があると言われています。地下の狭い通路の壁にひっそりと刻まれたそのレリーフは、大きな電球のような物体を支え、周囲を照らしているかのように見える構図で、現代の電気照明装置(アークランプ)にも似ています。紀元前1世紀頃に彫られたとされ、このレリーフを「古代の照明電球」と主張する学者も存在します。また、地下室が煤(すす)で汚れていないことから、火を使わず電灯の光を用いた証拠ではないかとも考えられています。真偽は定かではありませんが、非常に興味深く、一見の価値があるレリーフです。

スネフェル王の屈折ピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の屈折ピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の赤のピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の赤のピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の崩れピラミッド(メイドゥーム)
スネフェル王の崩れピラミッド(メイドゥーム)
COLUMN

クフ王の父スネフェル王の3つのピラミッド

クフ王の父であるスネフェル王は、生前に少なくとも3つのピラミッドを建設しました。それらは、赤のピラミッド、屈折ピラミッド、そしてメイドゥームにある崩れたピラミッド(真正ピラミッド)です。このピラミッドは、スネフェル王の父であるフニ王が建設を開始し、スネフェル王が引き継いだとされています。一般的にピラミッドは「ファラオの墓」と考えられていますが、スネフェル王がなぜ3つものピラミッドを建設したのかについては、まだ議論が続いています。また、クフ王の大ピラミッドの玄室にある石棺は、内部寸法がミイラを収めるには小さすぎるとの指摘もあります。これに基づき、エジプト考古学者の吉村作治氏は「クフ王の大ピラミッドは王の墓ではない」という説を唱えています。ピラミッドの真の目的は一体何なのでしょうか?今後の新発見が期待されます。

ギザの3大ピラミッドとオリオンミステリー
ギザの3大ピラミッドとオリオン座の3つ星の位置を比較(左端はテオティワカン遺跡)
COLUMN

ギザの3大ピラミッドとオリオンミステリー

衛星写真で比較すると、ギザの3大ピラミッドはオリオン座の三つ星と同じ配置にあり、さらにナイル川を天の川に見立てると、オリオン座の三つ星と天の川の関係を地上に再現したかのように見えます。これを「オリオンミステリー」と呼ぶ説があります。ロバート・ボーヴァルとエイドリアン・ギルバートが提唱したこの説では、オリオン座の三つ星(アルニタク、アルニラム、ミンタカ)の配置とピラミッドの位置が類似しているだけでなく、最も小さいメンカウラー王のピラミッドとオリオン座のアルニタクがともに小さく、他の二つの星より少しずれた配置にある点も忠実に再現されているとされています。古代エジプト人の宗教的思想や来世信仰がピラミッド建造に大きな影響を与えたとされますが、ピラミッドには別の意味や目的があったのかもしれません。さらに、遠く離れたメキシコのテオティワカン遺跡の三つのピラミッドも同様の配置をしている点は非常に興味深いものです。

聖ゲオルギオス教会(別名:マリ・ギルギス)
ドラゴン退治の伝説がある聖ゲオルギオス教会(別名:マリ・ギルギス)
アブ・セルガ教会(聖セルジウス教会)
洞窟教会として知られる「アブ・セルガ教会(聖セルジウス教会)」
エル・ムアッラカ教会(別名:ハンギング教会)
ノアの箱舟をイメージした天井が有名な「エル・ムアッラカ教会(別名:ハンギング教会)」
COLUMN

オールドカイロのコプト教地区とは

オールドカイロは、市街の南側にある「カイロ発祥の地」で、原始キリスト教会の流れを汲むといわれるコプト教会が多くあります。7世紀には住民の多くがキリスト教徒(コプト)でした。現在100以上残っている教会は、4~5世紀に建てられたものと、10世紀になって再建されたものがあり、巡礼などで多くのコプト教信者が訪れます。「聖ゲオルギオス教会(別名:マリ・ギルギス)」は、伝説では聖人ゲオルギオスがドラゴンを退治した場所があったとされています。洞窟教会として知られる「アブ・セルガ教会(聖セルジウス教会)」は、イエスの聖家族がヘロデ大王の迫害から逃れ、エジプトへと亡命した際に一時避難した場所とされています。「エル・ムアッラカ教会(別名:ハンギング教会)」は、ノアの箱舟をイメージした天井が有名です。オールドカイロのコプト教地区はエジプトにおけるキリスト教の歴史的重要拠点であり、キリスト教とイスラム教の聖地が共存しています。

日程表

区間 スケジュール
1 東京・大阪飛行機ドバイ 深夜:東京(成田)または関空発、空路にて<ドバイ乗換え>カイロへ
※東京(羽田)発の場合は、2日目の深夜発となります。ドバイ発カイロ着のフライトは同じです。
【機中泊】/食事:朝×昼×夕×
2 ドバイ飛行機カイロ 深夜:東京(羽田)発、空路にて<ドバイ乗換え>カイロへ
午前:カイロ着後、現地係員がお出迎えし、空港出口にて日本語ガイドと合流して観光へ
午後:オールドカイロ(コプト教地区)とイスラム地区観光
(◎ムハンマド・アリ・モスク、◎国立エジプト文明博物館、◎聖ゲオルギオス教会、◎アブ・セルガ教会、◎エル・ムアッラカ教会)
観光後、ホテルへ
オプショナルツアー

ギザの音と光のショー

ナイル川ディナークルーズ

【カイロ泊】/食事:朝×昼×夕×
3 カイロ車メンフィス・サッカラ・ダハシュール車メイドゥーム車ミニヤ 午前:メンフィス・サッカラ・ダハシュール観光
(◎メンフィス博物館(アラバスター製のスフィンクスとラムセス2世の巨像)、◎ジェセル王の階段ピラミッドとウナス王のピラミッド(サッカラ)、〇スネフェル王の屈折ピラミッドと赤のピラミッド(ダハシュール))
※ウナス王のピラミッドは2016年に20年ぶりに入場観光が可能になり、内部では来世で復活できるというような呪文(ピラミッドテキスト)がご覧いただけます。
その後、メイドゥームの崩れピラミッド観光
観光後、専用車にてミニヤへ
【ミニヤ泊】/食事:朝○昼○夕×
4 ミニヤボートベニハッサンボートマラウィボートテルエルアマルナ車アシュート 午前:対岸へフェリーで渡り、ベニ・ハッサン(岩窟墳墓群)を訪問します。
観光後、対岸のマラウィへ移動し、郊外のトゥーナ・エル・ゲベル(地下墓地遺跡)を訪問します。
午後:再びフェリーで対岸のテル・エル・アマルナ(アマルナの遺跡)を訪問します。
アマルナの遺跡には、宮殿跡、神殿跡、住居跡、墓地などがあります。
夕刻:専用車にてアシュートへ
【アシュート泊】/食事:朝○昼○夕×
5 アシュート車アビドス車デンデラ車ルクソール 午前:専用車にてアビドス・デンデラへ
終日:アビドス観光とデンデラ観光
(◎セティ1世葬祭殿とラムセス2世神殿とオシレイオン(アビドス)、◎ハトホル神殿(デンデラ))
※オシレイオンはオシリス神の祭祀神殿跡ともいわれます。なお、水に浸った神殿内部の見学はできません。
(昼食はボックスランチ)
観光後、専用車にてルクソールへ
【ルクソール泊】/食事:朝○昼○夕×
6 ルクソール飛行機カイロ 午前:ルクソール西岸観光
(◎王妃の谷(※)、○メムノンの巨像、◎ハトシェプスト女王葬祭殿、◎王家の谷(※))
※王妃の谷では、ネフェルタリ王妃の墓に入場します。
※王家の谷では、ツタンカーメン王墓とラムセス6世の墓、その他の王墓にも入場します。
午後:ルクソール東岸観光
(◎カルナック神殿、◎ルクソール神殿、◎ルクソール博物館)
観光後、専用車にて空港へ
夕刻または夜:ルクソール発、空路にてカイロへ
夜:カイロ着後、専用車にてホテルへ
【カイロ泊】/食事:朝○昼○夕×
7 カイロ飛行機ドバイ 午前:ギザ観光
(○3大ピラミッドと大スフィンクス、○河岸神殿、3つのピラミッドがよく見えるビューポイントへご案内)
※クフ王のピラミッドの内部見学をします。
午後:カイロ観光
(◎エジプト考古学博物館、○ハン・ハリーリ)
(途中、レストランにて昼食)
観光後、専用車にて空港へ
夜:カイロ発 空路にてドバイへ
深夜:ドバイ着後、ご自身でお乗換え
【機中泊】/食事:朝○昼○夕×
8 ドバイ飛行機東京・大阪 【成田行、または関空行の場合】
深夜:ドバイ発、空路にて帰国の途へ
夜:成田または関空着
【羽田行の場合】
午前:ドバイ発、空路にて帰国の途へ
夜:羽田着
日程表の見方
◎:入場観光、○:下車観光
時間帯の目安
交通手段アイコン
飛行機:飛行機/ 車:車/ バス:バス
船:船/ボート:ボート/ 列車:列車

参考料金

2名様で参加 1名様で参加
ベーシック時期 お問い合わせ お問い合わせ
  • 上記の参考料金はモデルプラン通りの日程をもとに算出したお一人様あたりの旅行代金の目安額です。
  • 参考料金には燃油サーチャージや空港諸税は含まれておりません(別途かかります)。
  • 利用予定航空会社以外をご指定の場合、またはエコノミークラス以外をご指定の場合は追加代金により適用可能です。
  • その他、訪問地の変更、日程の延長、ホテル指定など、お客様のご要望に合わせた日程づくりが可能です。

実施内容

利用予定航空会社 エミレーツ航空
利用予定ホテル 下記または同等クラス
■カイロ:バルセロ・カイロ・ピラミッズ
■ミニヤ:MG ネフェルティティ
■アシュート:アシュートル
■ルクソール:アラカン・イータブ・ルクソール
食事 朝食5回、昼食5回、夕食0回
参加人数 1名様
添乗員 同行しません。

注意事項

査証(ビザ)について エジプトは査証が必要です。現地空港にて取得可能(有料)です。
エジプト旅程における注意事項
  • ガイドについて:
    エジプト滞在中の観光はを日本語ガイド、送迎は英語アシスタントがご案内します。
  • 専用車利用について:
    日程上に専用車の記載があるところは、原則お客様だけのプライベートカーをご用意します。
    但し、繁忙期でガイドや車の手配がプライベート対応できない場合は、弊社取扱いの別のお客様と混乗していただく場合がございますので予めご了承ください。その場合の旅行代金の減額等はございません。
  • 王家の谷の観光について:
    王(ファラオ)のお墓は時間が許される限り、ツタンカーメン王墓、ラムセス6世の墓とは別に他3箇所を目標に訪問します(確約ではありません)。なお、ツタンカーメン王墓、ラムセス6世の墓等は、現地の諸事情により突然入場できなくなることもございます。その場合は他の王墓に振替えさせていただきますので予めご了承ください。※注:ガイドはお墓の中へは同行しません。
航空座席の予約手配に関する注意事項
  • フライトスケジュールの変更やお見積り時の旅行代金で利用する航空座席の予約クラスが満席の場合、追加代金がかかるお座席をご提案する場合がございます。
  • 各地の国内線は、ご予約と同時に即発券となり、発券後のキャンセルはできません。そのため、予約のタイミングを見計らって手配を進めますが、残席数が少なくなった場合は、即時発券させていただきます。その場合は通常の取消規定とは別にご案内する所定の取消料が適用されますのでご注意ください。
その他注意事項
  • 燃油サーチャージ、空港諸税、現地ガイドへのチップ等は旅行代金に含まれておりません。
  • ご利用いただく区間によっては、お預け手荷物費用が無料ではなく有料(現地払い)となる場合がございます。
  • 日程表上の国内線の時刻は、予告なしに変更となる場合がございますので目安としてご参照ください。
  • 乗り継ぎ地での搭乗手続きは、お客様自身で行っていただきます。