幻の都タニス遺跡も訪問
西方砂漠とアレクサンドリア&ギザを巡る

エジプト紀行9日間

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タニス遺跡/ラムセス2世が築いた幻の都ピラメセスだと考古学会で騒がれた遺跡。巨大な彫像がそこかしこに倒れている
バハレイヤ・オアシス近郊の「白砂漠」
バハレイヤ・オアシス近郊の「黒砂漠」
アレクサンドリア/カイトベイ要塞
アレクサンドリア/ポンペイの柱は高さ27m、周囲は8mもある巨大な柱です
アレクサンドリア/SNS映えするスタンリー橋
ギザ/カフラー王のピラミッドとスフィンクス
ギザ/3大ピラミッドの夜景
メンフィス博物館/ラムセス2世の巨像
サッカラ/ジェセル王の階段ピラミッド

モデルプランのおすすめ概要

太古の地球が作り出した不思議な景観が楽しめる西方砂漠と、地中海の真珠アレクサンドリア、ギザ周辺の古代エジプト文明の観光地をめぐるエジプト旅行です。本コースは、「ラムセス2世の幻の都ピラメセスでは?」と学界を騒がせた「タニス遺跡」も訪問します。

ポイント
  • エジプト滞在中の観光は、日本語ガイドがご案内します。
  • カイロ滞在中に、プスセンネス1世の「タニス遺跡」を訪問します。
  • バハレイヤ・オアシスでは、黒砂漠・白砂漠・クリスタルマウンテン・アガバット渓谷など大自然が作り出した不思議な景観をお楽しみいただきます。
  • アレクサンドリア観光では、SNS映えするスタンリー橋の訪問(車窓観光)、新しくなったグレコローマン博物館の見学、新アレクサンドリア図書館内の考古学博物館見学も行います。
  • ギザ郊外の観光では、メンフィス・サッカラ・ダハシュールを訪問し、サッカラでは「ウナス王のピラミッド」も見学します。
訪問する世界遺産

カイロ歴史地区/メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

タニス遺跡/巨大な彫像がそこかしこに倒れている
タニス遺跡/巨大な彫像がそこかしこに倒れている
COLUMN

幻の都タニス遺跡とは?

タニス(Tanis・現在名はサンエルハガル)は、エジプト第20王朝末期に建設され、続くエジプト第21王朝では上エジプトの首都となり、在位期間が最も長いプスセンネス1世(46年間)の頃に繁栄しました。アメン神に捧げられた大神殿などの多くの神殿と第3中間期の王家のネクロポリスの遺跡があります。エジプト考古学界では長い間ここが伝説のピラメセス(ラムセス2世の幻の都)だと考えられていましたが、第21王朝と第22王朝のファラオの未盗掘の墓が次々と発見されたことでピラメセスではなくタニスであると判明しました。タニスの様々な神殿建設にはラムセス朝時代の都ピラメセスの建材が大量に使われたことが初期の誤解の原因といわれています。

バハレイヤ・オアシス郊外/黒砂漠
バハレイヤ・オアシス郊外/クリスタル・マウンテン
バハレイヤ・オアシス郊外/白砂漠
COLUMN

西方砂漠

エジプトの国土の約90%は砂漠に覆われています。この砂漠地帯は、主にナイル川の西側に広がる西方砂漠(リビア砂漠)、東側に位置する東方砂漠、そしてシナイ半島に広がるシナイ砂漠の3つに分けられます。この中でも特に乾燥しており、世界でも最も降水量が少ない地域が西方砂漠です。時には20年以上雨が降らないこともあります。この西方砂漠には、バハレイヤ・オアシス、ファラフラ・オアシス、ダフラ・オアシス、ハルガ・オアシスの4つのオアシスが点在しています。特にバハレイヤ周辺は、黒砂漠と呼ばれる玄武岩の小さな三角形の黒い山々、クリスタル・マウンテンと呼ばれる水晶の岩が広がる地域、そして白砂漠と呼ばれる白い奇岩が点在する独特の景観で有名です。

新アレクサンドリア図書館
COLUMN

新アレクサンドリア図書館

かつてのアレクサンドリア図書館は、古代ギリシャ世界の学者たちが集まり、世界各地から集められた膨大な知識や書物が保管されていた、まさに「知の拠点」でした。しかし、歴史上幾度かの火災により、ほとんどの貴重な蔵書が焼失してしまいました。現代になり、この伝説的な図書館を復興させる動きが進み、2002年に新たなアレクサンドリア図書館が建設されました。この近代的な図書館は、世界でも珍しい「図書館内にある博物館」を併設しています。本日程では、図書館の見学と共に、館内にある考古学博物館の見学も行います。

グレコ・ローマン博物館
COLUMN

新しくなったグレコ・ローマン博物館

グレコ・ローマン博物館は、1859年に建設された由緒ある博物館です。正面のアーチには「MOYXEION」(ムセイオン=博物館)と刻まれています。展示品には、アレクサンドリアの海中から発見された遺物をはじめ、クレオパトラの頭像、古代ギリシャの彫像、ローマ皇帝の胸像、石棺、ミイラ、初期キリスト教の工芸品などがあり、収蔵品は約4万点に及びます。古代エジプトにおけるギリシャ・ローマ時代の歴史を紐解く貴重な遺物が数多く展示されており、多くの人々に親しまれています。2005年から改修工事のため長期閉館していましたが、2023年10月に新たに再開されました。

スネフェル王の屈折ピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の赤のピラミッド(ダハシュール)
スネフェル王の崩れピラミッド(メイドゥーム)
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クフ王の父スネフェル王の3つのピラミッド

クフ王の父であるスネフェル王は、生前に少なくとも3つのピラミッドを建設しました。それらは、赤のピラミッド、屈折ピラミッド、そしてメイドゥームにある崩れたピラミッド(真正ピラミッド)です。このピラミッドは、スネフェル王の父であるフニ王が建設を開始し、スネフェル王が引き継いだとされています。一般的にピラミッドは「ファラオの墓」と考えられていますが、スネフェル王がなぜ3つものピラミッドを建設したのかについては、まだ議論が続いています。また、クフ王の大ピラミッドの玄室にある石棺は、内部寸法がミイラを収めるには小さすぎるとの指摘もあります。これに基づき、エジプト考古学者の吉村作治氏は「クフ王の大ピラミッドは王の墓ではない」という説を唱えています。ピラミッドの真の目的は一体何なのでしょうか?今後の新発見が期待されます。

ギザの3大ピラミッドとオリオン座の3つ星の位置を比較(左端はテオティワカン遺跡)
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ギザの3大ピラミッドとオリオンミステリー

衛星写真で比較すると、ギザの3大ピラミッドはオリオン座の三つ星と同じ配置にあり、さらにナイル川を天の川に見立てると、オリオン座の三つ星と天の川の関係を地上に再現したかのように見えます。これを「オリオンミステリー」と呼ぶ説があります。ロバート・ボーヴァルとエイドリアン・ギルバートが提唱したこの説では、オリオン座の三つ星(アルニタク、アルニラム、ミンタカ)の配置とピラミッドの位置が類似しているだけでなく、最も小さいメンカウラー王のピラミッドとオリオン座のアルニタクがともに小さく、他の二つの星より少しずれた配置にある点も忠実に再現されているとされています。古代エジプト人の宗教的思想や来世信仰がピラミッド建造に大きな影響を与えたとされますが、ピラミッドには別の意味や目的があったのかもしれません。さらに、遠く離れたメキシコのテオティワカン遺跡の三つのピラミッドも同様の配置をしている点は非常に興味深いものです。

日程表

区間 スケジュール
1 東京・大阪飛行機ドバイ 深夜:東京(成田)または関空発、空路にて<ドバイ乗換え>カイロへ
※東京(羽田)発の場合は、2日目の深夜発となります。ドバイ発カイロ着のフライトは同じです。
【機中泊】/食事:朝×昼×夕×
2 ドバイ飛行機カイロ 深夜:東京(羽田)発、空路にて<ドバイ乗換え>カイロへ
午前:カイロ着後、現地係員がお出迎えし、空港出口にて日本語ガイドと合流して観光へ
午後:カイロ市内観光
(◎エジプト考古学博物館、◎ムハンマド・アリ・モスク、○ハン・ハリーリ(市場))
観光後、ホテルへ
オプショナルツアー

ギザの音と光のショー

ナイル川ディナークルーズ

【カイロ泊】/食事:朝×昼×夕×
3 カイロ車タニス車カイロ 終日:タニス遺跡観光
朝:専用車にてタニスへ(約3時間弱)
タニス遺跡には、アメン大神殿の遺構、倒壊した数々のオベリスクや巨大な彫像、列柱の残骸などがあります。
(昼食はレストラン、またはボックスランチ)
観光後、専用車にてカイロへ
【カイロ泊】/食事:朝○昼○夕×
4 カイロ車バハレイヤ・オアシス 朝:専用車にてバハレイヤ・オアシスへ(約4~5時間)
午後:バハレイヤ・オアシス着後、フリータイム
(チェックイン後はゆっくりとお寛ぎください)
夜:ホテルにて夕食
【バハレイヤ・オアシス泊】/食事:朝○昼○夕○
5 バハレイヤ・オアシス車カイロ 午前~午後:バハレイヤ・オアシス郊外観光
鉄鉱石が砂の表面に浮かんで黒々と見える黒砂漠、方解石(カルサイト)の結晶が岩の表面に露出している大きな岩が散らばるクリスタルマウンテン、白砂漠とは異なる特徴的な奇岩や風景が楽しめるアガバット渓谷、石灰岩の鉱脈が風化して奇妙な彫刻の森のようになった幻想的な白砂漠を見学します。
※黒砂漠では丘の上にも登って絶景をお楽しみいただきます。
(昼食はボックスランチ)
その後、専用車にてバハレイヤ・オアシスを経由してカイロへ
夕刻~夜:カイロ着
【カイロ泊】/食事:朝○昼○夕×
6 カイロ車アレクサンドリア 午前:専用車にてアレクサンドリアへ
着後、スタンリー橋を訪問(車窓観光)
昼:レストランにて昼食
午後:アレクサンドリア観光
(◎新アレクサンドリア図書館と◎館内附属の考古学博物館、◎カイトベイ要塞、○スーク(魚市場))
※注意:アレクサンドリア図書館は金曜休日
観光後、ホテルへ
【アレクサンドリア泊】/食事:朝○昼○夕×
7 アレクサンドリア車カイロ 終日:アレクサンドリア観光
(◎ポンペイの柱、◎カタコンベ、◎ローマ円形劇場、◎グレコローマン博物館)
(途中、レストランにて昼食)
観光後、専用車にてカイロへ
夜:カイロ着
【カイロ泊】/食事:朝○昼○夕×
8 カイロ飛行機ドバイ 午前:メンフィス・サッカラ・ダハシュール観光
(◎メンフィス博物館(アラバスター製のスフィンクスとラムセス2世の巨像)、◎ジェセル王の階段ピラミッドとウナス王のピラミッド(サッカラ)、〇スネフェル王の屈折ピラミッドと赤のピラミッド(ダハシュール))
※ウナス王のピラミッドは2016年に20年ぶりに入場観光が可能になり、内部では来世で復活できるというような呪文(ピラミッドテキスト)がご覧いただけます。
午後:ギザ観光
(○3大ピラミッドと大スフィンクス、○河岸神殿、3つのピラミッドがよく見えるビューポイントへご案内)
※クフ王のピラミッドの内部見学をします。
観光後、専用車にて空港へ
夜:カイロ発 空路にてドバイへ
深夜:ドバイ着後、ご自身でお乗換え
【機中泊】/食事:朝○昼○夕×
9 ドバイ飛行機東京・大阪 【成田行、または関空行の場合】
深夜:ドバイ発、空路にて帰国の途へ
夜:成田または関空着
【羽田行の場合】
午前:ドバイ発、空路にて帰国の途へ
夜:羽田着
日程表の見方
◎:入場観光、○:下車観光
時間帯の目安
交通手段アイコン
飛行機:飛行機/ 車:車/ バス:バス
船:船/ボート:ボート/ 列車:列車

参考料金

2名様で参加 1名様で参加
ベーシック時期 お問い合わせ お問い合わせ
  • 上記の参考料金はモデルプラン通りの日程をもとに算出したお一人様あたりの旅行代金の目安額です。
  • 参考料金には燃油サーチャージや空港諸税は含まれておりません(別途かかります)。
  • 利用予定航空会社以外をご指定の場合、またはエコノミークラス以外をご指定の場合は追加代金により適用可能です。
  • その他、訪問地の変更、日程の延長、ホテル指定など、お客様のご要望に合わせた日程づくりが可能です。

実施内容

利用予定航空会社 エミレーツ航空
利用予定ホテル 下記または同等クラス
■カイロ:バルセロ・カイロ・ピラミッズ
■バハレイヤ・オアシス:インターナショナル・ホット・スプリング
■アレクサンドリア:プラザホテル・アレクサンドリア
食事 朝食6回、昼食6回、夕食1回
参加人数 1名様
添乗員 同行しません。

注意事項

査証(ビザ)について エジプトは査証が必要です。現地空港にて取得可能(有料)です。
エジプト旅程における注意事項
  • ガイドについて:
    エジプト滞在中の観光はを日本語ガイド、送迎は英語アシスタントがご案内します。
  • 専用車利用について:
    日程上に専用車の記載があるところは、原則お客様だけのプライベートカーをご用意します。
    但し、繁忙期でガイドや車の手配がプライベート対応できない場合は、弊社取扱いの別のお客様と混乗していただく場合がございますので予めご了承ください。その場合の旅行代金の減額等はございません。
  • 西方砂漠コースのご予約について:
    エジプト政府の規定により、砂漠地帯を訪問する場合は政府より事前に許可を取得する必要がございます。申請にはお客様のパスポートの最初のページ(顔写真とパスポート番号、生年月日などが記されたページ)のコピーが必要となりますのでご予約と同時に(またはその後至急に)弊社予約担当までご提出いただけますよう予めご準備お願いします。なお、許可の取得には1か月程度かかりますので、1か月を切ってからのご予約は受付できませんので予めご了承ください。
航空座席の予約手配に関する注意事項
  • フライトスケジュールの変更やお見積り時の旅行代金で利用する航空座席の予約クラスが満席の場合、追加代金がかかるお座席をご提案する場合がございます。
  • 各地の国内線は、ご予約と同時に即発券となり、発券後のキャンセルはできません。そのため、予約のタイミングを見計らって手配を進めますが、残席数が少なくなった場合は、即時発券させていただきます。その場合は通常の取消規定とは別にご案内する所定の取消料が適用されますのでご注意ください。
その他注意事項
  • 燃油サーチャージ、空港諸税、現地ガイドへのチップ等は旅行代金に含まれておりません。
  • ご利用いただく区間によっては、お預け手荷物費用が無料ではなく有料(現地払い)となる場合がございます。
  • 日程表上の国内線の時刻は、予告なしに変更となる場合がございますので目安としてご参照ください。
  • 乗り継ぎ地での搭乗手続きは、お客様自身で行っていただきます。