クフ王の父スネフェル王の3つのピラミッド
クフ王の父にあたるスネフェル王は、生前に少なくとも3つのピラミッドを残しました。それらは赤のピラミッド、屈折ピラミッド、そしてメイドゥームにある崩れピラミッド(真正ピラミッド)です。このピラミッドはスネフェル王の父にあたるフニ王が建設に着工し、スネフェル王が継承したとされています。一般的にピラミッドは「ファラオの墓」と考えられていますが、なぜスネフェル王が3つもの墓を建設したのかという点については議論の余地があります。またクフ王の大ピラミッドの玄室にある石棺は、内部寸法がミイラを収めるには小さすぎるという指摘もあり、エジプト考古学者の吉村作治氏は”クフ王の大ピラミッドは王の墓ではない”という説を唱えています。ピラミッドとは一体何なのだろうか?今後の新発見が注目されます。