コパン遺跡(ホンジュラス)
コパンは、5世紀から9世紀にかけて栄えた強大なマヤの大都市国家で、最盛期は13代目の18ウサギ王(在位 695-738年)の時代とされています。738年には、長い間コパンの支配下にあった小都市キリグア(カック・ティリウ王)による反乱が勃発し、18ウサギ王は戦死し、コパン王朝は没落へと向かいました。マヤ遺跡には、王たちの姿や業績を刻んだ石の彫刻やモニュメントが数多く存在しますが、その多くが石板に浅浮き彫り(ローレリーフ)を施したタイプで、一方、コパンの石碑は巨大な石柱を丸彫りした高浮き彫りであるところに特徴があります。また有名な建造物には、高さ21mもある「碑銘の階段」があります。2200以上のマヤ文字が刻まれたブロックはマヤ文字研究の重要な資料となっています。