聖地エルサレムの1000年の歴史
ダビデ王の統一からイエスの磔刑までのおよそ1000年にわたるエルサレムの歴史は波乱万丈です。紀元前1000年頃にダビデ王がエルサレムを首都にイスラエル王国を統一、紀元前960年頃に息子ソロモン王が第一神殿を完成。ソロモン王の死後、王国は分裂し、紀元前8世紀末にはアッシリア帝国の支配下となり、紀元前586年には新バビロニアのネブカドネザル王によるバビロン捕囚が起き、第一神殿は破壊されました。ところが紀元前538年にペルシャ帝国のキュロス大王によってバビロン征服とユダヤ人解放がなされ、救済されたエルサレムに第二神殿が再建されます。時が経ち、紀元前333年にアレキサンダー大王による東方遠征のもと、ペルシャ帝国は征服されるもエルサレムの安泰は続きます。アレキサンダー大王の死後、彼の帝国は分裂し、抗争と衰退の中、紀元前63年にエルサレムとユダヤ人世界は、ついにローマ帝国の支配下に置かれます。そしてヘロデ大王の統治下の中、紀元4年頃にイエスが誕生。その30年後にイエスは磔刑に処され、キリスト教誕生へと歴史は動きます。