バールベック&ペトラ遺跡と死海・砂漠のベドウィン風キャンプを満喫

レバノン&ヨルダン周遊9日間

(ベイルート・バールベック・死海・ワディラム・ペトラ)

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バールベック遺跡/ローマ皇帝アントニウス・ピウスによって建造されたとされる「ジュピター神殿」(柱の高さ約23m)
ペトラ遺跡/エルハズネ(宝物殿)
ペトラ遺跡/エルハズネ(宝物殿)
王家の墓/王族や高位役人の埋葬用として建設されたとの説が有力
ペトラ遺跡/列柱回廊
大寺院/ペトラ遺跡内の中心部に位置する巨大な神殿
ペトラ遺跡/エド・ディル(修道院)
ワディラム/壮大な赤い砂漠と奇岩
ワディラムの奇岩
ワディラムの奇岩に描かれた岩絵
死海リゾート
死海/湖岸には塩の結晶が堆積している
マダバ/聖ジョージ教会にある「古代パレスチナ」のモザイク地図
ネボ山/モーセ終焉の地
ネボ山/旧約聖書に登場する重要な地名の方位図
ネボ山/モーセが見た「約束の地」を眺望

モデルプランのおすすめ概要

レバノンの古代遺跡とペトラ遺跡、ワディラム砂漠、死海リゾートのヨルダン3大ハイライトをめぐるレバノン&ヨルダン周遊紀行です。

ポイント
  • レバノンでは、バールベック遺跡、ビブロス遺跡、アンジャール遺跡とかつて中東のパリと呼ばれたベイルートを観光します。
  • ベイルートからバールベックへの移動は、レバノン随一の景観として知られるカディーシャ渓谷を経由して、レバノン杉の森を訪問します。
  • 死海リゾートでは、宿泊して午後は時間を気にせずにゆっくりと死海浮遊体験をお楽しみください。
  • モーセゆかりの地ネボ山と古代パレスチナのモザイク地図がある聖ジョージ教会を訪問します。
  • 岩砂漠のワディラムでは、4WD車で砂漠ドライブ観光とベドウィン風のキャンプでの宿泊を体験します。
  • ペトラ遺跡では、通常の遺跡観光のほか、最深部のエド・ディル(修道院)も見学できます。
訪問する世界遺産

ビブロス遺跡/カディーシャ渓谷と神の杉の森/バールベック遺跡/アンジャール遺跡/ペトラ遺跡/ワディラム保護区

バールベック遺跡/保存状態が最も良い美しい「バッカス神殿」
COLUMN

バールベック遺跡

バールベックは、レバノン東部のベッカー高原にある古代ローマ遺跡です。ローマ帝国時代にバールベック(ヘリオポリス)で宗教儀式や祭典が行われた場所とされ、遺跡は、ジュピター神殿、バッカス神殿、ヴィーナス神殿の3つの神殿から構成されています。ジュピター神殿(Temple of Jupiter)は、紀元前1世紀から紀元1世紀にかけて、ローマ皇帝アントニウス・ピウスによって建設されたとされています。バッカス神殿(Temple of Bacchus)は、紀元2世紀に、建設者は不明ですが、セプティミウス・セウェルス皇帝やカラカラ皇帝などに帰属するとされています。ヴィーナス神殿(Temple of Venus)は、バッカス神殿と同じく紀元2世紀に建設されたと考えられていますが、正確なことは不明です。なお、バッカス神殿は、バールベック遺跡内で最も保存状態が良く、美しい彫刻が今も残っています。

「妊婦の石」として知られる巨石ブロック
COLUMN

バールベックの謎の巨石とは?

ジュピター神殿の基部には、「トリリトン(trilithon)」として知られる三つの切り出された石があります。それぞれの石のサイズは、長さが約18m、幅は約4.8m、重さは750トン以上で、建築物に使われた切石としては世界最大です。ローマ時代にこれほどの巨石をどうやって運び、さらに持ち上げて組石にできたかは、いまだに謎で解明されていません。さらに巨大な切り石がバールベック遺跡周辺の採石場に残っています。とくに「妊婦の石(Stone of the Pregnant Woman)」として知られる巨石ブロックは、さらに驚異的なサイズで、長さは約22m、幅は約4.8m、重さが推定で1200トンもあります。建築物には使われていない切石として世界最大級です。古代の人々の現代の建築技術を上回る巨石操作術は、すでに南米ペルーや古代エジプトの建造物でも示されているのは周知の事実です。

ペトラ遺跡/ナバテア人が造った最高傑作「エル・ハズネ」
ペトラ遺跡/入口からエル・ハズネへと続く、約1.2kmの狭い峡谷の道
COLUMN

ナバテア人とペトラ遺跡

ナバテア人は、優れた交易民族であり、エジプト、ローマ帝国、ギリシャ、インド、中国などと広範な交易を通じて香辛料から絹織物、宝石類、食料品などあらゆるものを取引しました。彼らは交易路の要所に都市や拠点を建設し、キャラバン隊を組織して貿易活動を展開しました。特にナバテア人が築いたペトラは、その代表的な都市です。彼らは水源やオアシスを見つけると、そこに都市を建設しました。ペトラでは、巧妙な水利システムの痕跡が今も残っており、灌漑技術を駆使して農業を発展させる一方、水源の確保によって交易の中継地として栄えました。また、ナバテア人は芸術や建築の分野でも優れた才能を発揮しました。ペトラをはじめとするナバテアの都市には、美しい彫刻や装飾が施された建造物が数多く残されています。彼らの建築様式は、ギリシャやローマなどの外部の影響を受けながらも独自の特徴を持ち、その精巧さと美しさは見る者を魅了します。

岩砂漠のワディラム/ベドウィン族が運営管理する世界遺産の保護区
岩砂漠のワディラム/四輪駆動車で疾走しながら砂漠や奇岩の風景を満喫
COLUMN

岩砂漠ワディラムとベドウィン族のつながり

ワディラムは単なる岩砂漠ではなく、世界遺産に登録されている保護区です。この壮大な地域には、砂漠の風景や岩山、砂丘、奇岩など、自然の美しさに溢れていると同時に、岩に刻まれた古代の彫刻やペトログリフなど、古代人の文化的遺産も数多く残っています。また、ワディラムは映画のロケ地としても有名で、『アラビアのロレンス』をはじめ、マットデイモン主演の火星を舞台にした『オデッセイ』などもここで撮影されました。ワディラム地域全体は、ベドウィン族が運営管理しており、観光ガイドやベドウィン風のキャンプ泊の手配など、様々な観光業活動に関わっています。彼らは伝統的な生活様式や文化を守りながら、ワディラム地域の環境保全や持続可能な観光の推進に積極的に取り組んでおり、訪れる人々にワディラムの自然と文化を適切に理解・尊重するよう啓発しています。

マダバの聖ジョージ教会にある古代パレスチナのモザイク地図
ネボ山/モーセが見たカナンの地
COLUMN

マダバとネボ山

ネボ山は、旧約聖書の出エジプト記に登場するモーセ終焉の地として知られています。モーセは兄アーロンやヨシュアと共に、約300万人のイスラエル民族(ヘブライ人)を率いて約束の地カナン(現在のパレスチナ)を目指しましたが、残念なことにネボ山で息を引き取りました。ネボ山には、4世紀後半にモーセの死を記念して建てられた教会であるモーセ記念聖堂があります。モザイクで装飾された床下からは、天然の岩をくり抜いた6基の墓が発見されています。これらはモーセの墓とされており、信仰上の重要な聖地として崇拝されています。また、ネボ山の頂上付近には、モーセの「青銅の蛇」を象徴する十字架のモニュメントも存在します。これは人気の撮影スポットであり、訪れる人々にとって魅力的な目的地の一つとなっています。

日程表

区間 スケジュール
1 東京・大阪飛行機ドバイ 深夜:東京(成田)または関空発、空路にて<ドバイ乗換え>ベイルートへ
【機中泊】/食事:朝×昼×夕×
2 ドバイ飛行機ベイルート 午前:ベイルート着後、専用車にてベイルート観光へ
着後、ベイルート観光
(◎国立博物館、○鳩の岩、○旧市街)
※注意:国立博物館は月曜休館です。
夕刻:フリータイム
【ベイルート泊】/食事:朝×昼×夕×
3 ベイルート車ブシャーレ 午前:専用車にてブシャーレへ
途中、ベイルート近郊観光
(◎ビブロス遺跡、〇ドッグリバー、〇ハリッサのレバノンの聖母像)
※注意:ハリッサのレバノンの聖母像は月曜休みです。
移動の途中に通過するカディーシャ渓谷の景観をお楽しみください。
夜:ホテルにて夕食
【ブシャーレ泊】/食事:朝○昼○夕○
4 ブシャーレ車バールベック車ベイルート 午前:レバノン杉の森を訪問します。
その後、専用車にてバールベックへ
午前:バールベック遺跡観
(○ビ−ナス神殿、○六角形の前庭&大庭園、○ジュピター神殿、○バッカス神殿)
観光後、専用車にてアンジャールへ
途中、クサラのワイナリーを訪問します。
午後:アンジャール遺跡観光
観光後、専用車にてベイルートへ
【ベイルート泊】/食事:朝○昼○夕×
5 ベイルート飛行機アンマン車死海 早朝:専用車にて空港へ
(早朝出発のため、朝食は付きません)
朝:ベイルート発、空路にてアンマンへ
午前:アンマン着後、専用車にて死海へ
途中、マダバとネボ山観光(ガイドは同行しません)
(古代パレスチナ地図が描かれたマダバの◎聖ジョージ教会と、モーセ終焉の地○ネボ山)
標高800mのネボ山からはモーセが見た「約束の地カナン」の眺望をお楽しみください。
午後:死海のホテル着後、フリータイム
(チェックインは通常14時以降となります)
水着に着替えて死海での浮遊体験をお楽しみください。
地球上で最も低い海抜マイナス400mに位置する死海の塩分濃度はおよそ30%もあり、どんなカナヅチの方でも水面に浮いてしまいます。
夜:ホテルにて夕食
【死海泊】/食事:朝×昼×夕○
6 死海車ワディラム 朝:専用車にて岩砂漠のワディラムへ
昼:レストランにて昼食
午後:ワディラム観光
4WD(混載車)に乗り換え、映画『アラビアのロレンス』の舞台、岩山に囲まれた雄大な褐色の大地を疾走します(約2時間)
オプショナルツアー

ワディラム観光4時間プラン(通常の観光内容に加えロックブリッジ等を訪問)

夜:キャンプサイトにて夕食
砂漠のテント泊

***今宵は岩陰に作ったベドウィン風のキャンプにご宿泊***
満天の星空を眺めながらお寛ぎください。

【ワディラムキャンプ泊】/食事:朝○昼○夕○
7 ワディラム車ペトラ 朝:キャンプサイトにて朝食後、専用車にてペトラへ
午前:ペトラ遺跡観光
(○エル・ハズネ(宝物殿)、○ローマ円形劇場、○宮殿の墓、○翼を持ったライオンの寺院、○柱廊通り)
※遺跡入口からシーク入口までを馬に乗って移動する場合は、別途3ドル(USD)のチップが必要です。
午後:遺跡の中のレストランにて昼食
昼食後はペトラ遺跡内を自由観光(ガイドは同行しません)
(○ライオン・トリクリニウム(ライオンの墓)と○エド・ディル(修道院)など)
オプショナルツアー

ペトラナイト(送迎付き:月・水・木のみ)

【ペトラ泊】/食事:朝○昼○夕×
8 ペトラ車アンマン飛行機ドバイ 午前: フリータイム
※ペトラ遺跡を訪問し、ご自身で遺跡散策をご希望の場合は事前にお申込みください。
オプショナルツアー

ペトラ遺跡の再訪問(入場券のみ)

午後:専用車にてアンマンの空港へ
夜:アンマン発、空路にてドバイへ
夜:ドバイ着後、ご自身でお乗換え
【機中泊】/食事:朝○昼○夕×
9 ドバイ飛行機東京・大阪 【成田行、または関空行の場合】
深夜:ドバイ発、空路にて帰国の途へ
夜:成田または関空着
【羽田行の場合】
午前:ドバイ発、空路にて帰国の途へ
夜:羽田着
日程表の見方
◎:入場観光、○:下車観光
時間帯の目安
交通手段アイコン
飛行機:飛行機/ 車:車/ バス:バス
船:船/ボート:ボート/ 列車:列車

参考料金

1名様で参加 2名様で参加
ベーシック時期 お問い合わせ お問い合わせ
  • 上記の参考料金はモデルプラン通りの日程をもとに算出したお一人様あたりの旅行代金の目安額です。
  • 参考料金には燃油サーチャージや空港諸税は含まれておりません(別途かかります)。
  • 利用予定航空会社以外をご指定の場合、またはエコノミークラス以外をご指定の場合は追加代金により適用可能です。
  • その他、訪問地の変更、日程の延長、ホテル指定など、お客様のご要望に合わせた日程づくりが可能です。

実施内容

利用予定航空会社 エミレーツ航空
利用予定ホテル 下記または同等クラス
■ベイルート:ベラリヴァ
■ブシャーレ:チュバットホテル
■死海:デッド・シー・スパ
■ワディラム:キャプテンキャンプ・ワディラム
■ペトラ:ペトラ・パノラマホテル
食事 朝食5回、昼食4回、夕食3回
参加人数 1名様
添乗員 同行しません。

注意事項

査証(ビザ)について レバノンは査証が必要です。現地空港にて取得可能(有料)です。
ヨルダンは査証が必要です。現地空港にて取得可能(無料)です。
レバノン旅程における注意事項
  • 車両とガイドについて:
    レバノン滞在中の観光は、英語ドライバー、または英語ガイドがご案内します。車両については、日程上に専用車の記載があるところは、原則お客様だけのプライベートカーをご用意します。
  • バールベック遺跡とビブロス遺跡では、遺跡専門の英語ガイドが遺跡の観光案内を行います。
  • アンジャール遺跡では、現地ガイドの観光案内はございません。お客様のみで自由に見学していただきます。
  • クサラのワイナリーでは、ワインの試飲や観光案内はございません。お客様のみで自由に見学していただきます。
  • ベイルート観光についての注意事項:
    国立博物館は月曜日は休館のため、入場観光できません。代わりに「ニコラス・シュルショーク博物館」を訪問します 。
  • ベイルート近郊観光についての注意事項:
    ハリッサのレバノンの聖母像のあるハリッサ大聖堂は月曜日は入場観光できないため、訪問しません。
ヨルダン旅程における注意事項
  • 車両とガイドについて:
    専用車を利用して英語のドライバーガイドがご案内します。但し、ペトラ遺跡観光は、現地ガイドとは別の「遺跡観光の専任ガイド」がご案内します(昼食を取るまでの観光です)。昼食後の観光(エドディルなど)はお客様ご自身で行なっていただきます。なお現地ガイドは遺跡の入り口で待機しております。またワディラム観光は、岩砂漠を走るため4WD(四輪駆動車)の混載車に乗り換えて行います。
  • ペトラ遺跡入口からシーク入口までの道のり(約 800m)を馬に乗って移動する場合は、管理人に別途3ドル(USD)のチップが必要となります。
  • アル・マグタス観光(ヨルダン川対岸のベタニア)、マダバとネボ山観光、アンマン観光は、入場券付きの自由観光です。現地ガイドは各入口までご案内して入場券をお客様にお渡しします。ガイドは入場せず、お客様のみで自由に見学していただきます。
航空座席の予約手配に関する注意事項
  • フライトスケジュールの変更やお見積り時の旅行代金で利用する航空座席の予約クラスが満席の場合、追加代金がかかるお座席をご提案する場合がございます。
  • 各地の国内線は、ご予約と同時に即発券となり、発券後のキャンセルはできません。そのため、予約のタイミングを見計らって手配を進めますが、残席数が少なくなった場合は、即時発券させていただきます。その場合は通常の取消規定とは別にご案内する所定の取消料が適用されますのでご注意ください。
その他注意事項
  • 燃油サーチャージ、空港諸税、現地ガイドへのチップ等は旅行代金に含まれておりません。
  • ご利用いただく区間によっては、お預け手荷物費用が無料ではなく有料(現地払い)となる場合がございます。
  • 日程表上の国内線の時刻は、予告なしに変更となる場合がございますので目安としてご参照ください。
  • 乗り継ぎ地での搭乗手続きは、お客様自身で行っていただきます。