ツィンギー・ド・べマラハ国立公園
ツィンギー・ド・べマラハ国立公園への拠点の町ベコパカまでは、モロンダバから車でおよそ片道7時間かかります。途中2つの河を渡し船で渡ります。この国立公園には、何万年もの間、雨や風、高温の影響で石灰岩が浸食され、鋭い刃のような形状に削られた地形「ツィンギー」が存在します。ツィンギーとは「鋭い」という意味で、その厳しい地形では人が歩くことさえ難しく、立ち入ることは容易ではありません。さらに、植物たちも雨が降っても、岩の亀裂や溝に水が流れ込まず、充分な水分を得るのが難しいため、乾燥に強い植物が多く生育しています。また、公園内には森林が存在し、これは地下に広がる巨大な水源や水脈に支えられています。なお保護区内の散策では必ずANGAP公認のガイドを伴う必要があります。公園は11月~3月は雨期のため閉鎖されます。1990年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。