アンブヒマンガの丘
アンブヒマンガの丘(Ambohimanga)は、首都アンタナナリボから約21km北東に位置し、標高約1500mの丘でかつてマダガスカルのメリナ王国の首都でした。メリナ王国は18世紀から19世紀にかけて栄え、マダガスカルを統一して中央集権的な政治体制を確立した王朝です。アンブヒマンガはその政治・宗教・文化の中心地であり、王族や貴族の居住地でもありました。中でも最も重要な建築物の王宮は、伝統的なマダガスカル建築の特徴を持ち、石造りの壁や木造の屋根が特徴的です。敷地内には、聖なる湖や聖地、王族の墓地なども存在します。ここはその歴史的・文化的な価値、建築物の保存状態、そしてマダガスカルの伝統や信仰の象徴として、2001年にユネスコ世界遺産に登録されました。