ナミビアと南部エチオピアの少数民族の村々をめぐる
トワイフェルフォンテイン・ジンカ・トゥルミ・コンソ

ナミビア&エチオピア周遊9日間

NAMIBIA_ETH9D_001ET

独特の美容習慣を持つヒンバ族の女性たち
南部エチオピアの少数民族(イメージ)
南部エチオピアの少数民族(イメージ)
アジスアベバの聖ゲオルギス教会

モデルプランのおすすめ概要

ナミビアの少数民族と南部エチオピアの少数民族の村々を訪ねる、2カ国周遊コースです。

ポイント
  • ナミビアでは、ヒンバ族の村とダマラ族の生活様式を垣間見ることができるダマラ・リビング・ミュージアムを訪問します。
  • エチオピアでは、南部エチオピアの大自然と少数民族が暮らす太古から変わらぬ世界を垣間見ます。少数民族の集落では、彼らの暮らしぶりを間近で見学し、唇に土器製の皿をはめたムルシ族をはじめ、独特の衣装や装飾を身につけた部族の人々の生活様式をじっくりご覧いただきます。
訪問する世界遺産

トワイフェルフォンテイン/オモ川下流域

ナミブ・ナウクルフト国立公園
トワイフェルフォンテイン/ブッシュマンたちが描いた野生動物の壁画
COLUMN

トワイフェルフォンテインとサン族

トワイフェルフォンテイン(Twyfelfontein)は、ナミビアのクネネ州に残る2000点以上の岩石線画群からなる遺跡で、2007年にナミビアでは初となるユネスコの世界遺産に登録されました。アフリカ最古の民族は「ブッシュマン」です。身長は155cm位の小柄で、黒い縮れ毛、黄褐色の肌を持ち日本人と似ていますが、モンゴロイドではありません。ブッシュマンは研究者の間では、サン族と呼ばれています。元々ブッシュマンは、南部アフリカの全土に分布していましたが、白人などによるアパルトヘイトの迫害を受け、現在はカラハリ砂漠付近で暮らしています。また、伝統的な生活を今もしている民族でもあり、映画になったこともあります。このブッシュマンたちが描いた壁画が南部アフリカには数多く残っており、主にドラケンスバーグを中心にレソトやボツワナ、ナミビアのトワイフェルフォンテインにあります。

ヒンバ族
ヒンバ族/全身に赤土や植物の染料を塗った独特の外見で伝統的な生活様式を守り続けている
ヒンバ族
ヒンバ族の伝統的な泥と草で作られた小さな家
COLUMN

ヒンバ族とは

ヒンバ族は、ナミビア北西部のカオコランドに居住し、主に牧畜に依存する半遊牧民です。彼らは特に牛とヤギを飼育し、水と草を求めて移動します。伝統的な泥と草で作られた小さな家に住み、現代の影響を受けにくい生活を送っています。女性は独特の美容習慣を持ち、「オチゼ(Otjize)」という赤土とバターを混ぜたペーストを身体と髪に塗ります。これにより肌が赤くなり、日焼けや昆虫からの防御も兼ねています。彼女たちは伝統的な銅製やビーズの装飾品を多く身に着け、髪は赤土で染めて編み、独特のスタイルをしています。一方、ナミビア中央部のダマラランドに住むダマラ族とは、言語も生活スタイルも全く異なります。

ムルシ族
COLUMN

ムルシ族

ムルシ族(Mursi)は、人口約1万人とされ、主に牧畜と農業を生業としており、牛は経済的・社会的な地位の象徴として重要な役割を果たしています。牛の乳を食糧として利用し、儀式や祭りの際には牛を犠牲に捧げることもあります。最大の特徴の一つは、女性が行うリッププレート(唇皿)です。若い女性が結婚年齢に達すると、下唇に穴を開け、徐々に大きな土器の皿をはめ込む習慣があります。このリッププレートは女性の美しさと社会的地位の象徴とされており、大きければ大きいほど尊敬されます。この習慣はムルシ族の文化的アイデンティティの一部として深く根付いていますが、近年は変わりつつある一面も見られます。男性は、体のスカリフィケーション(傷をつけて模様を作る行為)を通じて戦士としての名誉を示します。また、ムルシ族の男性は棍棒や槍を使った闘技「ドンガ」を行い、これは成人儀礼や結婚式などの重要な行事の一部です。この闘技は力と勇気を示すもので、コミュニティの中で高い評価を得る手段となっています。

コンソ族の集落
コンソ族/「ワカ(Waka)」と呼ばれる木製の記念像
COLUMN

コンソ族

コンソ族(Konso)は、山岳地帯に住み、険しい地形を利用した農耕と畜産を行っています。彼らの農耕技術は高度で、特に段々畑(テラス農法)はその象徴的なもので、乾燥地帯での効率的な水利用を実現しています。この段々畑はユネスコの世界遺産にも登録されており、コンソ族の持続可能な農業技術が評価されています。コンソ族の村は石積みの塀で囲まれており、防衛と社会的な構造を示しています。村の中心には「モラ」と呼ばれる男性専用の集会所があり、ここで村の重要な決定が行われます。村全体がコミュニティとして機能し、家族や氏族単位で生活を営んでいます。文化的な側面では、「ワカ(Waka)」と呼ばれる木製の記念像が有名です。これらの像は故人を記念して作られ、墓の周囲に立てられます。ワカは芸術的な価値が高く、コンソ族の歴史や伝統を象徴しています。また、ワカには個々の故人の特徴や業績が反映されるため、文化人類学的にも重要な資料となっています。

ハマル族の女性/赤い粘土を使って編んだ特徴的な髪型
COLUMN

ハマル族

ハマル族(Hamar)は、カロ族やバンナ族と隣接して、主に半遊牧生活を送り、牛、ヤギ、羊などの家畜を飼育し、季節によっては移動して肥沃な土地で農耕も行います。住居は木の枝や茅を使った簡素な小屋で、移動しやすいよう設計されています。多くの伝統的な儀式があります。特に有名なのは「牛飛び(Ukuli Bula)」と呼ばれる成人式で、若者が数頭の牛の背中を飛び越えることで成人の証とされます。この儀式に成功すると、家族や村全体から祝福を受け、正式に大人の仲間入りを果たします。彼らの服装はカラフルで、特に女性はビーズや貝殻で装飾された衣服を身に着けます。髪型も特徴的で、赤い粘土を使って編んだり、装飾を施したりします。これらの装飾は社会的な地位や結婚状況を示す重要な要素です。

カロ族の子供たち/白い粘土の顔料を使って複雑なペイントを施した装飾
COLUMN

カロ族

カロ族(Karo)は、人口数千人と少ないですが、独特の文化と伝統を持っています。彼らの生活は主に農業、漁業、狩猟に依存しています。カロ族の最大の特徴の一つは体の装飾で、白い粘土や天然の顔料を使って複雑なペイントを施します。このペイントは儀式や祭りの際に特に華やかに装飾され、男性は狩猟や戦闘の功績を示すために体に独特の模様を刻みます(スカリフィケーション)。カロ族の生活は主に農業に依存しており、オモ川沿いの肥沃な土地でトウモロコシ、ソルガム、豆類などを栽培しています。オモ川の季節的な氾濫を利用して農地を肥沃に保ち、持続可能な農業を実践しています。また、漁業や狩猟も行い、食料資源を多様化しています。社会構造は家族単位と氏族単位で構成され、村のリーダーは年長者や経験豊かな人物が選ばれ、重要な決定や儀式を取り仕切ります。成人儀礼や結婚式などの儀式はコミュニティ全体の絆を強化する重要なイベントで、体の装飾やダンス、歌が重要な役割を果たします。

日程表

区間 スケジュール
1 東京飛行機アジスアベバ 夜:成田発、空路にて<ソウル経由>アジスアベバへ
【機中泊】/食事:朝×昼×夕×
2 アジスアベバ飛行機ウィントフック車オウチョ 午前:アジスアベバ着後、ご自身でお乗換え
午前:アジスアベバ発、空路にてウィントフックへ
午後:ウィントフック着後、オウチョへ
【オウチョ泊】/食事:朝×昼×夕○
3 オウチョ車トワイフェルフォンテイン車オウチョ 朝:トワイフェルフォンテインへ
午前:トワイフェルフォンテイン観光(ブッシュマンの石壁画)
観光後、ダマラ族の生活様式を垣間見ることができるダマラ・リビング・ミュージアムを訪問します。
午後:ヒンバ族の村を訪問します。
観光後、オウチョへ
【オウチョ泊】/食事:朝○昼○夕○
4 オウチョ車ウィントフック飛行機アジスアベバ 朝:ウィントフックの空港へ
午後:ウィントフック発 空路にてアジスアベバへ
夜:アジスアベバ着後、ホテルへ
【アジスアベバ泊】/食事:朝○昼×夕×
5 アジスアベバ飛行機アルバミンチ車コンソ車トゥルミ 朝:空港へ
午前:アジスアベバ発、空路にアルバミンチへ
午前:アルバミンチ着後、コンソへ(約2時間)
午後:コンソ族の集落を訪問します。
コンソ族の集落では、段々畑や「ワカ」と呼ばれる死者の記念木像を見学します。(芸術性に優れています)
※「ワカ」とは、故人をうかがえるようなユニークな顔立ちをした墓石代わりに打ち立てる木彫りの人形です。
観光後、トゥルミへ
【トゥルミ泊】/食事:朝○昼○夕○
6 トゥルミ 午前:カロ族の集落を訪問します。
※カロ族:白いボディ・ペインティングが有名です。
午後:ハマル族の集落を訪問します。
※ハマル族:女性は宝貝やビーズで飾った皮の衣装を、男性はダチョウの羽毛を髪に飾ったりしています。
※成人する男性が10頭ほどの雄牛の背中を飛ぶ「ブル・ジャンピング」という成人の儀式が有名ですが、本物の儀式をご覧いただくチャンスは少ないので予めご了承ください。
【トゥルミ泊】/食事:朝○昼○夕○
7 トゥルミ車マゴ車ジンカ 朝:マゴ国立公園へ
途中、エルボレ族の集落とマーケットを見学します。
(マーケットは曜日によって異なります。下記をご参照ください)
マーケット開催日

★月曜:トゥルミ・マーケット(ハマル族、カロ族、ダサネチ族など)
★火・土曜:ディメカ・マーケット(ハマル族、ツァマイ族など)
★土曜:ジンカ・マーケット(ムルシ族など)

午後:マゴ国立公園にあるムルシ族の集落を訪問します。
※ムルシ族:女性は下唇や耳たぶを切り、土器の皿をはめており、この皿は大きいほど美しいとされています。
観光後、ジンカへ
【ジンカ泊】/食事:朝○昼○夕○ 
8 ジンカ飛行機アジスアベバ飛行機 午前:エスノグラフィー博物館(SORC博物館)を訪問後、アリ族の集落を訪問します。
※アリ族:女性は偽バナナの葉で作られたスカートを履いています。
午後:ジンカ発、空路にてアジスアベバへ
夕刻:アジスアベバ着後、レストランへ
夜:レストランにて夕食、その後、空港へ
夜:アジスアベバ発、空路にて<ソウル経由>成田へ
【機中泊】/食事:朝○昼○夕○
9 東京 夜:成田着
日程表の見方
◎:入場観光、○:下車観光
時間帯の目安
交通手段アイコン
飛行機:飛行機/ 車:車/ バス:バス
船:船/ボート:ボート/ 列車:列車

参考料金

2名様で参加 1名様で参加
ベーシック時期 お問い合わせ お問い合わせ
  • 上記の参考料金はモデルプラン通りの日程をもとに算出したお一人様あたりの旅行代金の目安額です。
  • 参考料金には燃油サーチャージや空港諸税は含まれておりません(別途かかります)。
  • 利用予定航空会社以外をご指定の場合、またはエコノミークラス以外をご指定の場合は追加代金により適用可能です。
  • その他、訪問地の変更、日程の延長、ホテル指定など、お客様のご要望に合わせた日程づくりが可能です。

実施内容

利用予定航空会社 エチオピア航空
利用予定ホテル 下記または同等クラス
■オウチョ:イジャバロッジ・アット・ブッシュフェルドパーク
■アジスアベバ:ギオン
■トゥルミ:ブスカ・ロッジ
■ジンカ:ジンカリゾート
食事 朝食5回、昼食5回、夕食6回
参加人数 1名様
添乗員 同行しません。

注意事項

査証(ビザ)について ナミビアは査証不要です。
エチオピアは必要(現地空港にて取得可)です。
ナミビア旅程における注意事項
  • 車両とガイドについて:
    専用車を利用し、英語のドライバーガイドがご案内します。観光は施設の英語ガイドがご案内する場合があります。
エチオピア旅程における注意事項
  • 車両とガイドについて:
    専用車を利用して英語ガイドまたは英語のドライバーガイドがご案内します。
航空座席の予約手配に関する注意事項
  • フライトスケジュールの変更やお見積り時の旅行代金で利用する航空座席の予約クラスが満席の場合、追加代金がかかるお座席をご提案する場合がございます。
  • 各地の国内線は、ご予約と同時に即発券となり、発券後のキャンセルはできません。そのため、予約のタイミングを見計らって手配を進めますが、残席数が少なくなった場合は、即時発券させていただきます。その場合は通常の取消規定とは別にご案内する所定の取消料が適用されますのでご注意ください。
その他注意事項
  • 燃油サーチャージ、空港諸税、現地ガイドへのチップ等は旅行代金に含まれておりません。
  • ご利用いただく区間によっては、お預け手荷物費用が無料ではなく有料(現地払い)となる場合がございます。
  • 日程表上の国内線の時刻は、予告なしに変更となる場合がございますので目安としてご参照ください。
  • 乗り継ぎ地での搭乗手続きは、お客様自身で行っていただきます。