ティエラ・デル・フエゴ国立公園
ティエラ・デル・フエゴ国立公園(Tierra del Fuego)は、フエゴ島の最南端にあるアルゼンチン側の町ウシュアイア(Ushuaia)の西に位置する国立公園で、ビーグル水道に面した海岸線沿いにあります。海岸線、森林、氷河、湖、山々、滝など、壮大な景観が特徴の名勝地として知られています。亜南極の森には、20種類の哺乳動物(アンデスキツネ、ヨーロッパウサギ、グレーフォックス、グアナコ、マスクラット、サザンリバーオッター、ノースアメリカビーバーなど)と約90種類の鳥が棲息しており、その中でもアンデスコンドルが最も人気です。園内にはかつて囚人たちが建設した鉄道路線があります。1909年に南フエゴ鉄道として開業し、蒸気機関車は現在「世界の果て号(El Tren del Fin del Mundo)」と呼ばれています。フエゴ島内で囚人たちの移送や木材物資の輸送手段として利用されていましたが、現在は世界最南端の観光鉄道として、約8kmの区間が運行されています。